警視庁がまとめた、2013(平成25)年上半期の「コミュニティサイトに起因する児童被害の事犯に関わる調査結果」によると、スマートフォン(スマホ)を利用して犯罪被害にあった子どもたちが増加している。子どもたちを取りまく情報環境がめまぐるしく変化する中で、子どもたちを被害者にしないために、保護者はどう対応すればよいだろうか。教育ジャーナリストの斎藤剛史氏に解説してもらった。
2013(平成25)年上半期のうち、いわゆる「出会い系サイト」とは異なる一般のコミュニティサイトに絡んだ事件で、性犯罪などの被害者となった18歳未満の子どもは598人と前年同期より89人増加しています(警視庁調べ)。被害者の子どもたちへの聞き取りによると、当該サイトを利用した理由は「無料だから(52.8%)」、「友達のすすめ(23.2.%)」が大半を占めています。サイトに対するイメージも、「友達・メル友を探すサイト」38.7%、「コミュニティサイト」29.6%など、気軽に参加していることがうかがえます。被疑者と直接会った理由は、「遊ぶため」20.0%、「相談に応じてくれる人、優しい人だから」17.7%、「お金・品物を得るため」17.1%などで、初対面の人間に会う警戒心が薄いのが特徴です。
一方、検挙された被疑者664人に接触する目的を聞いたところ、「児童との性交目的」が76.8%。考えたくはないことですが、ほとんどの被疑者は、最初から子どもたちを狙うつもりでいるというのが現実なのです。
18歳未満が利用する携帯電話やスマホには、フィルタリングを提供することが販売業者に義務付けられています。しかし、子どもたちの84.6%が保護者と一緒にスマホなどを買っているにもかかわらず、95.0%がフィルタリングサービスに加入していませんでした。最近ではLINE(無料通話アプリ)に防犯機能を備えた機種も出ていますが、せっかくの機能も保護者が仕組みを十分に知らず、役に立たないケースもあります。
保護者は、スマホのアプリを通じて犯罪にあう可能性が高まっていることを、よく理解しておくべきでしょう。
出典:[ベネッセ教育情報サイト]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150203-00010000-benesseks-life
「不登校ゼロ」の公立小学校の映画ができたと聞いて、試写を観に行った。
舞台は大阪市住吉区にある大空小学校だ。
隣の小学校の児童数が増えすぎたことをきっかけに、2006年4月に開校した。
全校児童は約220人。発達障害のある子や、自分の気持ちを上手くコントロールできない子などの特別支援の対象は30人を超える。それでも、すべての子どもたちが同じ教室で学ぶ。
教職員は、クラスや担当の垣根を越えて、みんなで子どもたちを見守る。地域のボランティアや保護者も、サポーターとして子どもたちを支える。
校舎に貼ってあるのは、「みんながつくる、みんなの学校、大空小」。開校以来、木村泰子校長を中心に、みんなが一緒になって、誰もが通い続けることのできる学校を作り上げてきた。
そんな“誰にとっても居場所のある学校”づくりの取り組みを取り上げた関西テレビのドキュメント『みんなの学校』は評判を呼び、2013年度に様々な賞を受賞。そのドキュメンタリーを拡大する形で製作したのが、今回公開される映画『みんなの学校』だ。
● みんなの学校、唯一のルールは 「自分がされていやなことはしない」
監督は、番組でディレクターを務めた関西テレビ報道局報道番組部の真鍋俊永さん。実は、同校の取材を始めたのは、職場の同僚で妻でもある迫川緑さんで、真鍋さんは引き継ぐ形で、本格的な長期取材を始めたという。
「(彼女は)元々、障害者の方々と関わる機会が多く、学校で障害を持った子がどのように過ごしているのかを何度か取材していました。その中で、大阪市内にこんな学校があるよと教えてもらったのが大空小との出会いのきっかけです」
10分ほどのニュース内での特集にした後、迫川さんは、子どもたちの自然で生き生きとした表情を引き続き取材したいと交渉。同じ部署にいた夫の真鍋さんが後を継いで、2012年4月から翌年3月まで、取材を続けたという。
「私自身は、詳しくなかった状況で、1年間の取材が始まったんです。やはり、いろいろな子が同じ教室にずっといてるというのは、驚きました。世界的に見れば、当たり前だということは、後になって知っていくのですが、自分の中では、当たり前とは思えていなかったんです」(真鍋さん)
大声を出しながら歩いていく子がいる。そんな中で、普通に授業が行われている。
「“冷たく見えるやろ、周りの子ら”って、校長は私に説明しましたが、実際に周りの子らは障害のある子を無視しているように見えかねないほどに自分のやることに集中している。そんな映像を映画の中でも使っていますが、こういう環境でも学んでいけるんだということが、驚きでした。難しい環境に置かれている子はゼロではないですけど、その子たちを見捨てずに、必ずアプローチするので、みんなとのつながりを持てているように、私には見えました」(真鍋さん)
いじめについても、ないわけではなく問題を認識して解決へと向かう。ただ、市教委から調査依頼が来れば、いじめのような問題を隠すことなく記述する。なかったことにするのではなく、解決に向けて可視化できることが誇るべきことだと、木村校長は話しているという。
同校の唯一のルールは“自分がされていやなことは人にしない。言わない”。
子どもたちは、このたったひとつの約束を破ると、やり直すために“やり直しの部屋”という名前の校長室にやって来る。
映画の中で、木村校長が全校児童だけでなくそこにいる教職員や地域の大人も含む全員に、こう問いかけるシーンがある。
校長「大空小学校は誰が作りますか? 」
児童「一人ひとりが作ると思います」
校長「一人ひとりって誰ですか」
児童「自分」
校長「自分って誰ですか? 手を上げてください」
すべての人たちが手を上げる。
校長「大空小学校は、自分の学校だから、自分が作るんです」
● 学校から飛び出す児童には 校長自ら追いかけて話しかける
映画の出演者は、「大空小学校のみんな」。中でも象徴的な存在は、大阪市内の別の小学校から転校してきたセイシロウ君だ。
校長は、全校児童にこう紹介する。
「セイちゃんは4年生になりましたが、みんなのように毎日、学校へ行くことができませんでした。行けても2時間くらい。それは、セイちゃんが学校で1人でいることが落ち着かなかったからです。でも、今日から大空小学校に来て、みんなと一緒に安心して暮らします」
そんなセイちゃんの最初の課題は、1日中学校にいること。何度も学校を飛び出していくセイちゃんに、校長は自ら追いかけていき、話しかける。
「友だちのことを信用せなあかんと思う。人を信用してへんから、セイが居にくいと思うんや。でも、大空小学校は、みんなでつくっている学校です。セイが安心して居れないわけがない」
安心できる場とは、周りの支えとつながりがカギを握っているのだ。
また、6年生のカズキは、5日間、学校に来ていない。毎朝、なかなか学校に来ることができないため、先生たちが迎えに行く。
校長は、こう言う。
「(カズキが新入生として入学して来るとき)あの子が大空へ行くのなら、みんな大空はやめとこうという噂が広がった。あの子のそばにいたら、怪我させられるし、落ち着かない。でも、そんな子は、じゃあどこへ行けばいい? 」
ユニークなのは、同校ではPTAとは呼ばないことだ。親と教員ではなく、サポーター(保護者と地域の大人)と教職員で作る「大空SEA」と呼ぶ。
さらに、授業参観も家庭訪問もない。学校の窓ガラスも、すりガラスから透明なガラスに入れ替えた。
いつも授業は開かれているし、家庭訪問も問題が起きたときに、担任が自主的に行けばいいという考え方だそうだ。
どんなことも、決まりごとを一度解体して、新たに構築する感じがしたという。
こうした全国にも前例がないであろう「大空文化」を6年かけて作りだしてきたという。
● 不登校がなくなったのは 「周りの子」が変わったから
木村校長は、「学校に来られない子がなぜ来られるようになるのか」と言う問いかけに、こう答える。
「その子が学校に来れるのは、周りの子が変わったから。その子を見る目が変わったから。だって、彼は何も変わってへん。彼は、彼やから」
このコメントは、不登校にとどまらず、「大人の引きこもり」をはじめ、様々な社会的課題の当事者への向き合い方を考える上でも、大きなヒントになるのではないか。
真鍋さんは、映画の「ディレクターズノート」の中で、こう振り返る。
<校長は「“みんな”の中には“関西テレビの真鍋さん”も入ってますよ」と言っていた。私にはその言葉が指すものがよく分かっていなかったが、1年間、学校に通い続けることが、私自身にとっても「ともに学ぶ」日々であったことが、終わってみれば良く分かった。学校とは、教師が一方的に子どもたちに知識を与える場ではなく、様々な人が関わり合って学び合うところであった。そして学校だけではなく、社会という存在そのものが「大きな学校」であり、いろいろな人たちが関わり合うことで、学び合う場だと、いまは感じている>
筆者も映画を通して、木村校長がどのようにしてこのような考えに至ったのか。ぜひ、この学校へ学びに行きたくなった。
社会という大きな学校の中で、自分は何ができるのか、映画の中から大事な何かが見つけられるかもしれない。
『みんなの学校』は、2月21日(土)から、渋谷「ユーロスペース」ほかで順次公開される。
池上正樹
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150129-00065873-diamond-soci
患者数が年々増え、もはや「国民病」とまで言われる花粉症。大人だけでなく、子どもの花粉症も毎年少しずつ増えているようです。ロート製薬株式会社が0~16歳の子どもを持つ親を対象に実施した調査から、子どもの花粉症の増加率や発症年齢について見てみましょう。
年々増加している子どもの『花粉症』 親が気付いた花粉症のポイントって?
◆「子どもが花粉症だと思う」は25.7%→32.7%へ増加
このアンケートでは、父母1522人の回答からその子ども2452人の症状や実態などについての集計・分析を行いました。その結果、0~16歳の子どもを持つ父母のうち、子どもが「花粉症だと思う」と実感している割合は32.7%となりました。2012年の同様のアンケートでは25.7%、2013年では28.8%だったことから、子どもの花粉症は年々増加していることが推測できます(※医師の診断ではなく父母の実感によるものです)。
◆子どもの花粉症は、アトピーの3倍以上の割合に
また、父母が実感する子どものアレルギー症状について聞いたところ、「花粉症」(32.7%)、「通年性アレルギー性鼻炎」(24.7%)、「アトピー性皮膚炎」(10.6%)、「喘息」(8.3%)──という結果になりました。これによると、花粉症を発症している子どもは、アトピー性皮膚炎に悩む子どもの3倍以上いることがうかがえます。
◆発症年齢は低年齢化の傾向
それでは、こうした子どもの多くは、何歳くらいで花粉症を発症しているのでしょうか? 自分の子どもの花粉症を「実感している」と回答した親にその発症年齢を聞いたところ、0~5歳までが43.8%(2012年36.6%、2013年41.8%)、0~10歳までが80.4%(2012年69.3%、2013年78.6%)という結果となりました。10歳までに花粉症を発症する子どもは実に全体の8割を超えており、過去3年の調査と比較しても、花粉症の発症年齢が低年齢化していることが感じられます。
◆親の「気づき」が大切
さらに、「子どもが目をこすったり、掻いたりすることはありますか?」という質問では34.0%の子どもが「目や目の周りの皮膚をかいている」という結果になりました。また「充血やかゆみがあり目をかいている」子どもは24.8%で、これらの子どものうち19.0%は目薬を使っていないという結果も。小児の花粉症は、鼻水や連続するクシャミなどがあるとは限らず、「集中力が低下してぼーっとしている」といった症状もあるようです。こういった場合は、本人も周囲も花粉症であるとはなかなか気づきにくいという側面があります。花粉の飛散量と子ども様子の関係など、子どもの小さなサインを見逃さないようにしたいものです。
<参考>
http://www.rohto.co.jp/news/release/2015/0121_02/
Mocosuku編集部
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150129-00000001-mocosuku-hlth
まもなく節分。豆まきは楽しい行事だが、子どもが豆を気管や気管支に詰まらせる事故も起きている。専門家は「3歳になるまでは、節分の豆やピーナツを食べさせないで」と注意を促す。
「小さな子どもが豆を食べる時、泣いたり笑ったりして不意に吸い込み、気管に詰まってしまうことがあります。節分の時期に目立つ事故です」。国立成育医療研究センター(東京)呼吸器科医長の川崎一輝さんは指摘する。
同センターでは、2005~14年の10年間に、子どもが豆類を気管などに詰まらせて受診した事例が42件あった。1歳前後の子に多いが、4、5歳児でも起きている。豆の種類はピーナツが19件と最多で、煎った大豆(10件)、枝豆(9件)が続いた。大豆での事故の8割は、節分のある2月に発生している。
こうした豆類は、硬くて滑りやすく、小さい。歯が生えそろわず、そしゃく力が不十分な子どもはうまくかみ砕けず、直径7~9ミリの子どもの気管に入ってしまう。気管や気管支に入った豆を取り除くのは困難で、全身麻酔をかけて内視鏡などを使った手術になることが多い。
「のどや気管などに異物が詰まった時は、激しくむせてせき込むなどの症状が出ます」と川崎さん。息をすると胸などから「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音が聞こえることもある。
気管を完全にふさいだ状態が数分間続くと、死に至るか、助かっても脳の機能に障害が残る場合がある。左右どちらかの気管支に異物が落ち、症状が一時よくなるケースもあるが、「豆が残っていると、肺炎を起こす危険もある。速やかに医療機関を受診して」と川崎さんは訴える。
万一の際、応急対応をどうするかは、年齢や症状によって異なる。
せき込んでいても、息ができているなら、自然に任せ、できるだけ泣かせないようにしながら、急いで医療機関に連れて行く。むせた際、子どもを逆さにして豆を口の方に戻そうとする人がいるが、症状が悪化する場合があるので避ける。
一方、ものが詰まって声が出せず、窒息しているような状況では、すぐ救急車を呼ぶ。その上で、乳児なら片手で体を支え、もう一方の手のひらで背中をたたく、幼児なら背後から両腕を回し、腹部を上方へ圧迫するなど、年齢に応じた処置を行う。
関係学会やメーカーも注意喚起に努めている。
日本小児呼吸器学会(東京)は、餅やこんにゃく入りゼリーを喉に詰まらせるだけでなく、ピーナツや節分の豆などでも気管に詰まらせて窒息する危険があるとして、13年、予防のポイントや事故が起こった際の対応を示した。ホームページでも公開している。
菓子メーカーの亀田製菓(新潟市)は、13年7月から、ピーナツが入った菓子約30種類のパッケージの裏側に、「お子様が喉につまらせないよう必ずそばで見守ってあげてください」と表示している。(谷本陽子)
・3歳になるまで、ピーナツなどの豆類は与えない
・子どもが落ちている豆を食べないよう、豆まき後はしっかり拾う。豆が小分けにされた商品を袋入りのまま利用すれば、拾い漏れがない
・食べ物を口に入れた子どもが、横になる、走る、跳びはねる、ふざけて大笑いするなどは危険
・子どもが口に入れてしまった場合、驚かせたり泣かせたりせず、自分で吐き出させるか、そっと口から取り出す
(日本小児呼吸器学会の資料などを基に作成、イラストも)
(2015年1月28日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=111287
乳幼児が、冬におう吐や下痢を繰り返したら、ロタウイルス胃腸炎の疑いがある。ロタウイルスの流行は1月から5月ごろ。初めて感染したとき重症化しやすいので注意が必要。
1.ロタウイルス胃腸炎とは
冬におう吐や下痢を引き起こす病気として、ノロウイルスによる感染症が知られています。子どもの場合は、ほかにロタウイルスによる感染症(ロタウイルス胃腸炎)にも注意が必要です。ロタウイルスに感染すると、2~4日の潜伏期間を経て、おう吐と発熱で発症します。おう吐は1~2日程度で治まり、次いで、水のような下痢便が5~8日間続きます。その後は回復することがほとんどですが、重症化すると入院が必要になり、非常にまれに亡くなることもあります。
ロタウイルスが流行する時期は1月から5月ごろで、ピークは2月から3月ごろです。感染力が強く、5歳までにほぼすべての子どもが感染すると考えられていますが、特に発症しやすいのは生後6か月から3歳未満の乳幼児です。初めて感染したときに最も重症化しやすく、その後、感染を繰り返すごとに免疫ができ症状は軽くなります。大人は感染しても発症しないか、軽症で済みます。
2.家庭での対応
乳幼児はおう吐や下痢を繰り返すと、水分・電解質が失われて脱水症をおこしやすくなるので注意が必要です。予防するためには、こまめに少しずつ、経口補水液やイオン飲料などで水分と電解質を補給します。「元気がない」「ぐったりしている」「尿の色が濃い」「尿が半日以上出ない」「唇がカサカサに乾いている」などは脱水症のサインです。これらの症状が見られたら、すぐに医療機関を受診してください。また、市販の下痢止めを使うと、ウイルスを体内にとどめ症状を長引かせてしまうことがあるので、自己判断で使用しないでください。ほかにも、脳炎や脳症といった合併症にも注意し、「けいれんが止まらない」「けいれんが止まってもボーっとしている」という場合は、救急車を呼んで受診してください。
ロタウイルスのワクチンは、のむタイプの生ワクチンで、任意接種で受けられます(2014年12月現在)。初回の接種は生後6週~14週6日までに受けます。他のワクチンとの同時接種も可能です。2回または3回接種のタイプがあり、いずれも費用は合計で3万円弱です。費用はかかりますが、感染したときの重症化のリスクを考えると、受けておくことが勧められます。
☆ 家庭でできる感染防止対策の基本については、
きょうの健康テキスト 12月号に詳しく掲載されています。
※2014年12月現在の情報です。
NHK「きょうの健康」2014年12月24日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20141224-h-001.html
「モノを運ぶだけの仕事」。先輩の誘いを断れず、わずかな報酬をつかまされて大阪から東京へ。着慣れぬスーツに身を包み、向かった先は高齢者の自宅。暴走族の少年らが請け負った仕事はオレオレ詐欺の現金受け取り役の「受け子」だった-。暴走族の少年らを受け子として利用していたオレオレ詐欺グループのメンバーが一昨年から今年にかけ、大阪府警に逮捕された。オレオレ詐欺は受け子など、逮捕されるリスクの高い“現場”には未成年者らが勧誘されるケースが多い。だが近年、東京での事件摘発が相次いだたため、受け子らのなり手が枯渇気味という。今回逮捕された少年らも、大阪でスカウトされ、東京で犯行に加わっており、地方がオレオレ詐欺の人材供給源と化している現状を浮き彫りにした。
■受け子は暴走族
「東京でオレオレ詐欺をした」
きっかけは暴走族の少年の告白だった。
平成25年1月に大阪市港区の国道127号で6台のバイクに分乗し、集団暴走をしたとして、大阪府警は同年2月以降、暴走族の少年ら10人を順次逮捕した。この事件の取り調べの中で、1人の少年がオレオレ詐欺に加担していたことを自供。少年計3人がオレオレ詐欺に関与していたことが判明した。
府警は4~6月に詐欺容疑で少年3人を再逮捕すると、関連捜査で、ほかの不良グループの少年2人の関与も割り出し、6~7月、詐欺容疑で逮捕。5人はいずれも現金を受け取る役割の「受け子」だったため、府警はさらに中核へ向けて捜査を広げ、犯行現場で少年らを監視したりする「管理役」や、少年らが被害者からだまし取った現金を受け取る「現金回収役」らも逮捕し、逮捕者は芋づる式に計10人に上った。
「電車の中に会社の金が入ったかばんを忘れた。このままじゃ契約に間に合わない」。10人は、25年2月に東京都日野市の80代女性に息子を装って電話し、現金640万円をだまし取ったとされるなど、同月中に都内の高齢者計6人から計約3400万円をだまし取っていたという。
■「社会人」に変身
暴走族の少年らはもともと、暴走族OBでもある地元の先輩から「東京でモノを運んで数万円もらえる楽な仕事だ」と勧誘されていた。
先輩後輩の縦のつながりを嫌う暴走族も増えてはいるが、いまだ「先輩の言葉は絶対」との感覚を持つグループや不良少年は少なくない。
逮捕された少年らは先輩の勧誘を「命令」と受け取ったといい、調べに対し「先輩が怖くて逆らえなかった」「断ったらしばかれると思った」と明かした。
こうして誘いに応じた少年らはまず、大阪で暴走族OBの先輩から、それぞれ1万~2万円を渡された。東京への片道の交通費と1泊分の宿泊費だ。帰りの交通費は向こうでもらえるらしい。少年らは足が出ることも考え、新幹線ではなく、夜行バスに乗り込んで東京に向かい、1泊3千円程度の宿を探し出したという。
東京に着き、ホテルにチェックインすると、入念な準備が待っていた。
受け子は被害者から現金を受け取る際、「会社の上司の知人」や「弁護士の見習い」といった社会人を演じないといけない。即席で社会人になりすまして信憑(しんぴょう)性を持たせるため、茶髪を黒く染め上げ、ホテルに備え付けの整髪料を髪になでつけた。スーツは、詐欺グループの「衣装担当」からレンタル料1万円の有料で貸し出された。使い慣れない敬語も勉強し、セリフも練習した。
準備が整うと、貸与された携帯電話が鳴り、指示に従って受取場所に移動。被害者から現金を受け取ると、すぐに現金回収役に取り上げられ、そこで任務は終了。受け子の行動を監視していた管理役から帰りの交通費を渡され、帰阪するのだ。
■使い捨ての未成年
半ば強制的に受け子として雇い入れられた少年ら。だが彼らをスカウトした暴走族OBも勧誘役にすぎなかった。
このOBら勧誘役のまとめ役として、関西から受け子を派遣する窓口になっていたとみられるのが、元格闘家で自称自営業の吉田圭多容疑者(33)=詐欺容疑で再逮捕。少年らを監視していた管理役や現金回収役、連絡用携帯電話など犯行に必要な道具を貸し出す「道具屋」らも、吉田容疑者の配下だったという。
だが、吉田容疑者もグループのトップではない。グループの拠点は関東にあり、吉田容疑者が関東からの要請を受けて、少年らを受け子として派遣していたという構図だった。
危ない“現場仕事”に未成年が駆り出される-。オレオレ詐欺事件では、未成年者の摘発が目立って増加しており、昨年上半期(1~6月)に全国の警察がオレオレ詐欺を含む「振り込め詐欺」事件で摘発した未成年は137人(前年同期比23・4%増)で、21年の統計開始以降で最多となった。21年(22人)と比較すると、約6倍にまで激増しており、大半は受け子だった。
■地方が人材供給源
大阪府警によると、ここ数年、東京では詐欺グループの受け子や出し子の摘発が相次ぎ、こうした人員の現地調達が困難な状況に陥っている。
そこで目を付けられたのが「地方」。全国に点在する詐欺グループのメンバーが地方の不良少年らを集め、東京に派遣して犯行に加担させる「出張型」が増加しているといい、警視庁が昨年、受け子や出し子として摘発した少年の約6割が都外在住者だった。
大阪府警に逮捕された少年らが被害者から受け取った現金は、回収役がその8割を回収し、上役が指定したファストフード店やパチンコ店のトイレに置いていた。その後どのように金が回収、配分されるのかは解明されていない。一方、「大阪グループ」の取り分は、残りの2割だ。
受け子らには勧誘段階で1回3万~6万円の報酬が約束されていたという。だが、府警幹部は悲しい現実をこう明かす。
「まとめ役や勧誘役などが次々にピンハネし、取り分はほとんどなかったようだ。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150120-00000626-san-soci
大阪府守口市の市立中学の男性校長(60)がいじめ被害に遭った生徒の保護者に対し、校長が直接いじめ問題に関わるのは「人が死んだとき」と発言していたことが16日、守口市教委への取材で分かった。被害生徒が自殺した場合などにのみ対応すると受け取られる内容で、市教委は「心情を理解しない不適切な発言」として厳重注意し、校長は保護者に謝罪した。
市教委などによると、この中学で平成25年5~6月、男子生徒が同級生から暴行を受けるなどのいじめ被害に遭った。
生徒の母親から連絡を受けた学校側は加害生徒を指導するなどし、同年7月に学校で母親に経緯を説明。当初は担任と学年主任が応対し、校長は母親の求めに応じて途中から同席した。
加害生徒の指導などに校長が関わっていなかったため、母親が「指導に入らないのか」と尋ねると、校長は自身が関与するのは「人が死んだり、大きなけがをしたりしたとき」などと回答。母親は「うちの子が死んだら入るということか」と抗議したという。
校長の発言を不適切と判断した市教委は昨年9月まで3回にわたり、校長に認識を改めるよう指導し厳重注意。市内全小中の校長に「いじめ問題では被害児童・生徒や保護者のケアを最優先にするように」と通達した。
校長は産経新聞の取材に、「最初から陣頭指揮をとることはなく、自分が入るのは重大事案のときだと伝えたかったが、被害者側にショックを与えてしまい、軽率だった」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150116-00000122-san-soci
9日午前8時半ごろ、和歌山県海南市船尾の路上で、「女性が倒れている」と近くの住民から110番通報があった。海南署員が駆けつけたところ、女性が血を流して倒れ、そばに市立中学3年の少年(15)がおり、同署は少年を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。少年は女性と面識がなく、「殺すつもりで刺した」と容疑を認めているという。
同署によると、女性は近くに住む会社役員(38)で、少年は包丁(刃渡り約12・5センチ)で女性の背中と左足の太ももを刺して重傷を負わせた疑いがある。女性は病院に搬送されたが、命に別条はないという。少年は制服姿で、発見時、倒れた女性に制服の上着が掛けられていた。女性は通勤途中だった。海南市教委は「詳しい状況は分からない。担当者を中学校に派遣して情報収集中」としている。
現場はJR海南駅から北西に約1・5キロの住宅街。南側には市立小学校がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150109-00000024-asahi-soci
この冬に流行中のA香港型インフルエンザについて、15歳以下の小児でワクチンの効果が予想以上に高いことが、慶応大の研究グループの調べで分かった。接種を受けた小児の約60%に発病を抑える効果が見られるという。グループ代表でけいゆう病院小児科の菅谷憲夫医師は「予想外の結果だ。未接種の人は早めにワクチン接種を受けてほしい」と呼び掛けている。
グループは、11月中旬~12月中旬、関東を中心とした14医療機関の生後6カ月~15歳の受診者を分析。迅速診断でA型のインフルエンザ陽性だった109人のうち、67%に当たる73人がワクチン接種を受けていなかった。陰性の人の接種の有無の割合なども考慮し、統計学的にA型に対するワクチンの効果を60%と算出した。
菅谷医師によると、ワクチン接種により、ウイルスを攻撃するヒトの抗体が、標的となるウイルスに対して幅広く効果を示すようになる。今季の流行の主流はワクチンの効果が低いとされるA香港型(H3N2)だが、ワクチンによって得られる抗体の効果が今回のウイルスに有効だと考えられるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141225-00000008-mai-soci
幼児向けランニングバイク「STRIDER(ストライダー)」を販売するSTRIDER JAPANは、クリスマスシーズンに合わせ、親子の絆を物語るWeb動画「Step by Stepー小さくて大きな一歩ー」をYouTubeで公開した。
ストライダーは、米国発のペダルのないランニングバイク。足で地面を蹴って進むよう作られており、誰でも直感的に操作でき、自然とバランス感覚が向上できるという。対象年齢は2~5歳となっている。
今回の動画制作にあたり同社が実施した母親対象のアンケート調査によると、子どもの人間関係やコミュニケーション能力に不安を感じていると回答した母親が多いことが明らかになった。調査対象となったのは、2~5歳の子どもを持つ母親で、「子どもの友だちづくりで悩んだことがありますか」という問いに対し、約6割の回答者が「はい」と答えたという。
また、「我が子のコミュニケーション能力や社交性について心配したことがあるか」という問いに対しても、約6割の母親が「ある」と回答。多くの母親が子どもの友だちづきあいやコミュニケーション能力を不安視していることが明らかになった。
調査結果を受け、STRIDER JAPANは、「一歩、一歩前へ」をテーマにストライダーを通じて成長する子どもと親を描いたWeb動画を作成。1本目は、子どもがストライダーを通じて少しずつ変化する姿を母親目線で描いたストーリー。2本目は、父親の死をきっかけに実家に帰った33歳の青年が、仕事人間だった父親の遺品から幼少期に乗っていたストライダーを発見し、長年忘れていた親の愛情の深さを実感するというもの。
同社は、Web動画を通じて家族がストライダーで遊ぶ楽しさ紹介し、一歩ずつ前へ進む子どもや家族の成長を応援していくという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141215-00000003-resemom-life
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