[ カテゴリー:子育て ]

花火による子どものやけどに気をつけて

 花火による子どものやけどに気をつけて

 事 例 1
花火がサンダルの上に落ち、右足の指と足の裏にやけどをしてしまった。 
( 当事者:2 歳 )
事 例 2
花火を振り回した直後に、風で火花がスカートに飛んで着火し、燃え上がった。
保護者がはたいても火が消えず、服を脱がせたが、右太ももにやけどを負った。   
 ( 当事者:6 歳 )
事 例 3
手持ち花火が終わって、下に落ちていたものを触ってしまい、右手の指にやけどを負った。 
( 当事者:1 歳 )
ひとことアドバイス
●花火による子どものやけどは、特に1 歳 から3 歳で多くなっています。
花火で遊ばせる際は必ず大人が付き添い、3歳以下の子どもに花火を持たせることは避け、距離を置いて見せるなどして楽しむようにしましょう。
●肌の露出が多い服や履物の場合、火花等でやけどの危険性が高まります。裾が広がった服やスカートに着火する事故も起きています。服装にも注 意しましょう。また、万が 一着衣に着火した場合の対処法も覚えておきましょう。
●花火の風下には立たせないようにし、風が強い場合は花火遊びはやめさせましょう。
●花火で遊ばせる際には、消火用の水を用意するなど準備をしましょう。
●製品に記載されている注意事項を必ず守って使用しましょう

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子の水筒「斜めがけ」 潜む危険

水筒を肩から“斜め掛け”して遊ぶのは危険!それでも暑い時期の水分補給は大切「リュックサック等に入れて」と呼びかけ 

水分補給のため、子どもが肩からかける「斜め掛け」をして持ち運ぶことの多い「水筒」。
実は「斜め掛け」をして遊んだりしていると、大きな危険が潜んでいるというんです。警鐘を鳴らす医師を取材しました。

Q 水筒を子どもにどのように持たせている?
(2歳の子どもの親)「斜めがけにしてかけて、持って行っている」
(4歳の子どもの親)「首や肩にかけて、斜めがけですね」

暑い時期、子どもに持たせるものの一つに「水筒」があると思いますが、水筒の「斜め掛け」には危険が潜むといいます。

消費者庁によると、坂道で転倒した9歳の児童が斜めがけしていた水筒で腹部を強く打ち、10日間入院したケースや、通学中に友人と追いかけっこをしていた10歳の児童が転倒し、斜め掛けしていた水筒で腹部を強打。小腸破裂で緊急手術を行った事例があるということです。

(6歳の子どもの親)「全然考えていなかった。こういうものだと思っていた」
(2歳の子どもの親)「あまり気にしたことがなかった」

名古屋東部医療センターの子どもを専門とする救急医は、この水筒の斜めがけの危険性について、こう指摘します。

(名市大医学部附属東部医療センター 今井一徳医師)
「肝臓や脾臓(ひぞう)は、通常肋骨の中に大人はおさまっているが、子どもの場合は肋骨から飛び出て存在しているので、直接、かたい物が肝臓や脾臓にあたるということが一番大きな問題です」

また、強打しても、すぐには症状が現われないことが多く、数時間から数日経って、腹痛などの症状を訴えるケースがあるといいます。

■「肝臓が割れてしまったら…命に関わることも」

(名市大医学部附属東部医療センター 今井一徳医師)
「最悪の場合は腹膜炎を起こしたり、肝損傷といって、肝臓が割れてしまっていると、出血をして命に関わることもある」

今井医師は強い腹痛や嘔吐の症状がある場合、速やかに病院で診察を受けてほしいと話します。嘔吐の内容物や肛門から排泄されたものの中に緑色の胆汁や、血液が確認された場合は、“臓器損傷”の可能性が高いということです。

しかし、暑い時期の体調管理に水分補給は必要です。今井医師は水筒の斜め掛けには危険が潜んでいることをよく理解し、その際の行動には十分気を付けるよう家庭内でも話し合ってほしいと言います。

(名市大医学部附属東部医療センター 今井一徳医師)
「物理的には、お腹に物があたるからけがをしますので、お腹の周りに物を置かないことが基本になる(お腹を)打たれた場合は症状に気をつけてもらいながら、受診のタイミングを逃さないようにするのが大事」

消費者庁も子どもが水筒を持ち歩く際は、リュックサックなどに入れることや、斜め掛けをする時には走らないようにすることと注意を呼びかけています。

そして、「水筒」についてはもう一つ注意することが。

■スポーツドリンクが “サビ” の原因に?

水筒の中に入れる水やお茶は問題ありませんが、「スポーツドリンク」を入れるときには注意が必要です。一般的には水筒の中は金属の素材でできていますが、塩分を含むスポーツドリンクを入れた場合、サビの発生原因になる可能性があります。

種類によっては内部をコーティングしてサビ発生に対応したものもありますが、メーカーに聞くと、どんな水筒であれ手入れに関しての注意点は…

(1)使用後洗わずに放置しない
(2)金属製や目の粗いたわしで内部を強くこすらない
(3)コーティングは長く使ううちに劣化する
(4)なるべく食洗機は使用せず手洗いを

ということ。パーツが劣化する可能性があるからです。

フッ素コーティングなどを施した、スポーツドリンク対応型の水筒も販売されていますが、基本的には使用後のこまめな手入れは必要です。

この暑い時期、体には適度な塩分補給は必要ですが、水筒には塩分は敵!サビ発生の可能性があるということは知っておきたいものです。

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「知らない人について行っちゃダメ」の落とし穴 子どもを犯罪から守るために伝えるべき「最も重要でわかりやすい」ポイント【専門家監修】

 「知らない人について行っちゃダメ」の落とし穴 子どもを犯罪から守るために伝えるべき「最も重要でわかりやすい」ポイント【専門家監修】

子どもを狙った犯罪は後を絶ちません。防犯対策として、子どもに防犯ブザーを持たせたり、登下校時の注意事項を伝えたりしていると思いますが、不審者の手口は年々巧妙になっているもの。子どもへの注意事項の裏をかいてくることもあります。子どもを守る防犯対策について、今一度考えていきましょう。

「知らない人についていかない」は裏をかかれる!驚きの手口とは
防犯対策として子どもに伝える「知らない人にはついていかない」という定番ワード。実はこの言葉だけでは、まだまだリスクを十分に回避することはできません。

なぜなら、この言葉は、子どもを狙う人に裏をかかれることもあるためです。「知らない人」から「顔見知り」になったうえで、子どもを狙うわけです。具体的にどのようなケースがあるのか、見てみましょう。

たとえば、子どもを狙う不審人物は、子どもたちの登下校時間に合わせて毎日犬を連れて散歩。子どもが犬に興味を持ったり、撫でたりする中で、徐々に子どもと顔見知りになり、話をするようになります。そうやって、時間をかけて「知らない人」から「顔見知りで話をしたこともある人」となった上で犯罪行為に出ようとするのです。

「知っている人だから大丈夫だと思った」となってしまっては取り返しがつきません。子どもを狙う人の巧妙な手口として、子どもにも注意を促していきましょう。

子どもは「知らない人」かどうか判断することはできない
「知らない人についていかない」と言われても、子どもは「知らない人」かどうか的確に判断することはできません。

例えば、次のように話しかけられたら、その人は「知っている人」でしょうか。それとも「知らない人」でしょうか。

・お母さんの友達だよ。同じ小学校の卒業生なんだ。
・お父さんと同じ会社で働いているよ。君のことはよく聞いているよ。
・昔、一緒に公園で遊んだね。あれ、覚えていないの?
・私はPTAの会長です。君が通っている学校のPTAだよ。

こうした声かけをしてくる人が「知っている人」かどうかは、子どもでは判断できないでしょう。要するに、その人物が危険かどうかは、発言の内容や、容姿や態度からはわからないのです。

「知っている人は安全」と思い込んでしまうことはとても危険
さらに、問題なのは、「知っている人は安全」と思い込んでしまうことです。それは、とても危険です。実際、千葉県松戸市の女児が連れ去られ、殺害された事件(2017年)では、「知っている人」が犯人でした。この誘拐犯は、通学路の見守りに立っていた小学校のPTA会長だったのです。殺害された女児は、毎日、登校時にこの犯人に挨拶していたわけです。

このように、だれが犯罪を企てているかは見ただけではわかりません。重要なのは「知っている人」か「知らない人」か、ではないのです。

子どもに教えるべきは「景色」
では、何が重要なのでしょうか。それは景色です。安全と危険を見ただけで判断できるのは景色だけです。なぜなら、景色はウソをつかないからです。

人はうそをつきます。「知っている人」だと思わせるウソ、「親の知り合い」だと思わせるウソ、「安全な人」だと思わせるウソなど、たくさんのウソを人はつきます。でも、景色はウソをつきません。

「入りやすい場所」と「見えにくい場所」が危険というメッセージを常に発信しています。こうした場所で、犯罪者は子どもに声をかけてくるのです。したがって、人を見るのではなく、景色を見れば、今が警戒すべきときなのか、声をかけてきた人を信用してもいいのかが的確に判断できるわけです。

まとめ & 実践 TIPS
子どもを狙う手口は、年々巧妙になっています。特に注意が必要なのが「知らない人についていかない」というルール。犯罪者は顔見知りになったうえで、あるいは、顔見知りを装って狙ってくるケースが多いため注意が必要です。よくある誘拐の手口を用いてケーススタディを行っておくことなどで、防犯対策を強化しておきましょう。

プロフィール
小宮 信夫 こみや のぶお
立正大学 文学部社会学科教授
社会学博士。ケンブリッジ大学大学院犯罪学研究科を修了。国連アジア極東犯罪防止研修所、法務省などを経て現職。地域安全マップの考案者であり、警察庁や文部科学省、各自治体で防犯に関わる委員を歴任。テレビ、ラジオへの出演や全国各地での講演多数。著書に『写真でわかる世界の防犯 ――遺跡・デザイン・まちづくり』(小学館、全国学校図書館協議会選定図書)、『犯罪は予測できる』(新潮新書)、『子どもは「この場所」で襲われる』(小学館新書)などがある。]

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抱っこひもで自転車 注意喚起

 “抱っこひも”で自転車に乗るのは危険! 子どもが転落し頭蓋骨骨折も 国民生活センターが注意喚起

小さな子どもを抱いて移動する際にあると便利なのが「抱っこひも」です。抱っこひもを装着することで腕や肩の負担が軽減されるため、子どもの保育園の送迎時などによく使われます。そんな中、抱っこひもを装着した状態で自転車に乗ると、子どもが転倒や転落により大けがをする恐れがあるとして、国民生活センターが公式サイトで注意を呼び掛けています。

抱っこひもの横から子どもが転落するケースも
国民生活センターによると、消費生活上の事故情報を集めている「医療機関ネットワーク」に対し、2017年4月から2022年9月末までの間、保護者が抱っこひもを装着した状態で自転車に乗っているときに、同乗の子どもがけがをしたという情報が計32件寄せられたということです。

中には、保護者が自転車に乗っているときに転倒し、子どもが頭蓋骨を骨折したケースのほか、子どもが抱っこひもの横から転落し、頭頂骨骨折や硬膜外血腫、鎖骨骨折の大けがを負ったケースもあります。

国民生活センターは、抱っこひもで子どもを抱えた状態で自転車に乗ると、転倒や転落により、子どもが頭部などに大けがを負う恐れがあると説明。子どもを抱えた状態で自転車に乗らないよう、注意を呼び掛けています。

また、おんぶに対応した抱っこひもの中には、自転車に乗る際の使用を禁止している製品があるほか、自転車によっては、子どもをおんぶした状態で乗るのを禁止している製品もあるといいます。抱っこひもや自転車を使用する際は、事前に取扱説明書をよく確認し、正しく使用するよう求めています。

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夏休みゲーム夢中の子供 どう管理

 夏休み!外で遊んでほしいけど…子どもはゲーム三昧、ハマりすぎると“負の連鎖”も 作っておきたい「使用ルール」

夏休みが始まり、子どもが家にいる時間が増えたことによる親の心配事といえば、「子どもがスマートフォンやゲーム機を使いすぎてしまわないか」だ。スマホやタブレットなどのメディアを避けることができない今、依存しすぎないためにはどう向き合えばよいだろうか。

デジタル端末は「学習」のツールに
夏休みの宿題の定番は「夏休みの友」だが、いまは冊子の宿題に加えてパソコンでも課題が出ている。

長崎市の小学校では夏休み中はパソコンを持ち帰り、自宅で宿題をしたり、予習・復習ができたりする。キーボードをまだ使えない低学年でもタッチペンで操作できる。

長崎市の小学1年生・河浪千智ちゃん:
タイピングするのが楽しい。ゲームみたい。

千智ちゃんの母親・涼子さん:
ゲーム感覚でするのがある。ずっとしたがって音も出るから楽しいみたい。

文科省が進める「GIGAスクール構想」により、2021年度から公立の小中学校では1人1台のパソコンが配布され、日頃からオンライン授業などで活用されている。

世界ではタブレットなどを「学習」で利用するのが一般的だが、日本では「娯楽」で使うことが多く、国際的な調査で最下位と後れをとっている。

長崎市教育研究所 指導主事・野口幸一さん:
親世代はスマホやタブレットは「遊び」に使うものだという観念があるが、「学習」にも使えることを大人もわかっていかなければいけない。

インターネットとどうつきあうか
課題は「インターネット」の利用方法だ。学校のパソコンは学習以外での利用は禁止されているが、チャットをしたり、ネット掲示板に書き込んだりするケースが報告されている。

長崎市教育研究所 指導主事・野口幸一さん:
(保護者から)「不適切なサイトにアクセスしないか」「使う時間を制限できないのでは」と言われるが、それ以上にそういう環境の中でも自分で調整しながら使っていくことがこれから大事になってくる。ただそれでも危ない場合はフィルタリング(制限)で子どもを守る。

学校のパソコンは市や町の教育委員会が一括で遠隔管理していて、長崎市ではPTAなどと協議した上で、有害サイトへのアクセス制限やYouTubeの閲覧を夕方5時までにするなどの「フィルタリング」を設定している。トラブルを避けるだけではなく、どう付き合うかを学ぶことがいま、求められている。

千智ちゃんの母親・涼子さん:
当たり前の時代だからこれをしないとついていけなくなる。主人と話し合ったのは「時間を決める、タイマーをつけて音がなるようにする」、「終わったら見えないところに片づけて」制限をしていこうと。

「ペアレンタルコントロール」を
一方、夏休みに入って自由な時間が増えるといつも以上に触れてしまうのがスマートフォンやゲーム機だ。ついつい夢中になってしまう子どもたちが多くないだろうか。

6年生の保護者:
時間がきたらからピタっとやめなさいというのも言ってもきかない、ケンカにもなる。

6年生の保護者:
ご飯に降りてこないとか、お風呂に入ってというときに来ないので怒ったりすることもある。

こうした悩みを持つ親子を対象にした「メディア講習会」がこのほど長崎市内で開かれた。長崎県メディア安全指導員はゲームにのめり込みすぎると、「負のスパイラル」にはまる危険性があると指摘する。

長崎県メディア安全指導員・町田雅隆さん:
オンラインゲームにはまり、生活の中心がゲームになって普通の生活が送れなくなる状態を「ゲーム障害」という。ゲームをしたいからずっとする、ずっとしたら前頭葉が発達しない、発達しないからまたやってしまう。

子どもは脳の機能が未発達なため、欲求を抑える働きが弱く、長時間のスマホやゲーム機の使用で前頭葉の発達が悪くなり、ゲームにさらに依存する悪循環に陥るという。目の疲れから体調不良につながるケースがあることも無視できない。

――ゲームは楽しいですか? 

児童(6年生):
そりゃそうじゃないですか。買ってしまえばずっとできるから。

児童(6年生):
クリアした時の快感、みんなでできることも楽しい。

指導員の町田さんは、子どもがゲームやスマホにはまりすぎないようにするためには、保護者による「ペアレンタルコントロール」が必要だと勧めている。

長崎県メディア安全指導員・町田雅隆さん:
子どもはまだ小さいので、親が一緒に話す中で子どもにしっかり目標を持たせることが大切。使用目的・内容に応じてフィルタリング(制限)を決めたり、ペアレンタルコントロールを有効に活用してほしい。

「ペアレンタルコントロール」とは、「保護者による管理」のことで、まずは、子どものゲームやスマートフォン、タブレットなどの利用状況を保護者が正しく把握すること。

またスマホやゲーム機は使用時間を調整、制限したり「課金」管理したり、ネットワークの利用を制限したりすることなどもできる。スマホの設定方法が分からない場合は、販売店に相談すれば設定してもらえるサービスもある。

子どもがスマホやゲーム機などに触れる時間が増える夏休み。子どもの年齢や発達に合わせて、今一度親子で使用ルールを見直したり、家族でメディアと上手に関わる方法を一緒に考えることが大切だ。
(テレビ長崎)

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夏休みゲーム夢中の子供 どう管理

 夏休み!外で遊んでほしいけど…子どもはゲーム三昧、ハマりすぎると“負の連鎖”も 作っておきたい「使用ルール」

夏休みが始まり、子どもが家にいる時間が増えたことによる親の心配事といえば、「子どもがスマートフォンやゲーム機を使いすぎてしまわないか」だ。スマホやタブレットなどのメディアを避けることができない今、依存しすぎないためにはどう向き合えばよいだろうか。

デジタル端末は「学習」のツールに
夏休みの宿題の定番は「夏休みの友」だが、いまは冊子の宿題に加えてパソコンでも課題が出ている。

長崎市の小学校では夏休み中はパソコンを持ち帰り、自宅で宿題をしたり、予習・復習ができたりする。キーボードをまだ使えない低学年でもタッチペンで操作できる。

長崎市の小学1年生・河浪千智ちゃん:
タイピングするのが楽しい。ゲームみたい。

千智ちゃんの母親・涼子さん:
ゲーム感覚でするのがある。ずっとしたがって音も出るから楽しいみたい。

文科省が進める「GIGAスクール構想」により、2021年度から公立の小中学校では1人1台のパソコンが配布され、日頃からオンライン授業などで活用されている。

世界ではタブレットなどを「学習」で利用するのが一般的だが、日本では「娯楽」で使うことが多く、国際的な調査で最下位と後れをとっている。

長崎市教育研究所 指導主事・野口幸一さん:
親世代はスマホやタブレットは「遊び」に使うものだという観念があるが、「学習」にも使えることを大人もわかっていかなければいけない。

インターネットとどうつきあうか
課題は「インターネット」の利用方法だ。学校のパソコンは学習以外での利用は禁止されているが、チャットをしたり、ネット掲示板に書き込んだりするケースが報告されている。

長崎市教育研究所 指導主事・野口幸一さん:
(保護者から)「不適切なサイトにアクセスしないか」「使う時間を制限できないのでは」と言われるが、それ以上にそういう環境の中でも自分で調整しながら使っていくことがこれから大事になってくる。ただそれでも危ない場合はフィルタリング(制限)で子どもを守る。

学校のパソコンは市や町の教育委員会が一括で遠隔管理していて、長崎市ではPTAなどと協議した上で、有害サイトへのアクセス制限やYouTubeの閲覧を夕方5時までにするなどの「フィルタリング」を設定している。トラブルを避けるだけではなく、どう付き合うかを学ぶことがいま、求められている。

千智ちゃんの母親・涼子さん:
当たり前の時代だからこれをしないとついていけなくなる。主人と話し合ったのは「時間を決める、タイマーをつけて音がなるようにする」、「終わったら見えないところに片づけて」制限をしていこうと。

「ペアレンタルコントロール」を
一方、夏休みに入って自由な時間が増えるといつも以上に触れてしまうのがスマートフォンやゲーム機だ。ついつい夢中になってしまう子どもたちが多くないだろうか。

6年生の保護者:
時間がきたらからピタっとやめなさいというのも言ってもきかない、ケンカにもなる。

6年生の保護者:
ご飯に降りてこないとか、お風呂に入ってというときに来ないので怒ったりすることもある。

こうした悩みを持つ親子を対象にした「メディア講習会」がこのほど長崎市内で開かれた。長崎県メディア安全指導員はゲームにのめり込みすぎると、「負のスパイラル」にはまる危険性があると指摘する。

長崎県メディア安全指導員・町田雅隆さん:
オンラインゲームにはまり、生活の中心がゲームになって普通の生活が送れなくなる状態を「ゲーム障害」という。ゲームをしたいからずっとする、ずっとしたら前頭葉が発達しない、発達しないからまたやってしまう。

子どもは脳の機能が未発達なため、欲求を抑える働きが弱く、長時間のスマホやゲーム機の使用で前頭葉の発達が悪くなり、ゲームにさらに依存する悪循環に陥るという。目の疲れから体調不良につながるケースがあることも無視できない。

――ゲームは楽しいですか? 

児童(6年生):
そりゃそうじゃないですか。買ってしまえばずっとできるから。

児童(6年生):
クリアした時の快感、みんなでできることも楽しい。

指導員の町田さんは、子どもがゲームやスマホにはまりすぎないようにするためには、保護者による「ペアレンタルコントロール」が必要だと勧めている。

長崎県メディア安全指導員・町田雅隆さん:
子どもはまだ小さいので、親が一緒に話す中で子どもにしっかり目標を持たせることが大切。使用目的・内容に応じてフィルタリング(制限)を決めたり、ペアレンタルコントロールを有効に活用してほしい。

「ペアレンタルコントロール」とは、「保護者による管理」のことで、まずは、子どものゲームやスマートフォン、タブレットなどの利用状況を保護者が正しく把握すること。

またスマホやゲーム機は使用時間を調整、制限したり「課金」管理したり、ネットワークの利用を制限したりすることなどもできる。スマホの設定方法が分からない場合は、販売店に相談すれば設定してもらえるサービスもある。

子どもがスマホやゲーム機などに触れる時間が増える夏休み。子どもの年齢や発達に合わせて、今一度親子で使用ルールを見直したり、家族でメディアと上手に関わる方法を一緒に考えることが大切だ。
(テレビ長崎)

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寝相悪い子 脳が休めている証拠

 子ども“寝相悪い” ←実は良いことなんです! 専門家「脳が休まっている証拠」「無理な矯正はNG」

エアコン無しにはとても眠れないこの季節。暑い中でもより快適に眠る方法を模索する毎日ですが、ふと睡眠に関して気になったのは「大人になってから寝相が良くなった」ということです。子どもの頃はいつの間にか布団を蹴飛ばしていたり、布団に対して並行に寝ていたり、ベッドから転げ落ちたりすることがよくありました。ですが大人となった今はどれだけ寝苦しい夜にも、目覚めたときに寝相がひどく変わっていることはあまりありません。

なぜ子どもは寝相が悪くなりがちなのでしょうか? 睡眠研究のパイオニアとして知られる『一般社団法人 日本睡眠改善協議会』の理事長、白川修一郎先生に話を聞きました。

子どもの寝相が悪い理由として「脳がしっかり休めている証拠」と白川先生は言います。

「人の睡眠は『レム睡眠』と、『ノンレム睡眠』に分けることができます。このノンレム睡眠の中でも特に深い眠りを“徐波睡眠”と呼び、大脳が休んでいる状態となります。小さな子どもはこの徐波睡眠の時間が大人に比べて長く、また、睡眠中の姿勢を制御する前頭葉と前頂葉が未発達なため寝相が悪くなります」(白川先生)

睡眠の状態が悪いと徐波睡眠が少なくなり、大脳が深く休息しないため寝相が良くなります。寝相が悪いというのは脳がしっかり休めているということなので、寝相が悪い子どもの方が安心ということだそうです。

その上で、子どもの寝相が悪いからといって無理に矯正しようとするのはNGとのこと。

「子どもの成長や脳神経系の発達に関与する成長ホルモンは、大部分が睡眠中に分泌されます。子どもの成長ホルモンの分泌量は25歳以上の成人の3~4倍です。成長ホルモンの分泌は、徐波睡眠の出現にほぼ同期します。寝相を矯正するために睡眠を妨害すると、徐波睡眠の出現も途絶えて、成長ホルモンの分泌も減少します。そのため、子どもの寝相を矯正するのは望ましくないのです」(白川先生)

では、寝相が良くなり始めるのは何歳ごろなのでしょうか。白川先生は「10歳くらいが目安です。前頭葉と動作を制御する頭頂葉の発達が大人に近くなり、睡眠中も姿勢を制御できるようになっていきます」としながらも、「夏は寝具との接触面の温度と湿度が上がりやすく、不快な状況を避けるために寝返りが増えます。行動性体温調節による反射的な行動です。ティーンエイジャーでも発汗の多い人、例えばアスリートなどは寝返りが多くなり寝相が悪くなるので、何歳くらいまでで寝相が改善する……と言い切るのは難しいです」と、体質などによって寝相が悪い状態が長く続く可能性についても語りました。

☆☆☆☆

白川先生いわく「大人でも深酒をすると前頭葉と頭頂葉の機能が低下し、睡眠中の姿勢制御ができなくなり、寝相が悪くなります」とのこと。さらに飲酒は睡眠の質を低下させ、脳をしっかり休ませることができないため注意が必要です。
(取材・文=宮田智也)

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子どもを抱っこして自転車に乗ることは危険です-転倒や転落により子どもが頭部に重篤なけがをすることも- くらしの危険371

 子どもを抱っこして自転車に乗ることは危険です-転倒や転落により子どもが頭部に重篤なけがをすることも- くらしの危険NO371

子どもを抱っこして自転車に同乗させているときに転倒したり、子どもが転落してけがをしたという事故が起きています。自転車に同乗させるには、幼児用座席を使用するか、おんぶしなければならず、抱っこして同乗させることは道路交通関係法令にも違反します

消費者へのアドバイス
事故を防ぐためには…
子どもを抱っこして自転車に同乗させることはやめましょう
転倒したり子どもが転落した場合、子どもの頭部などに重篤なけがを負うおそれがあり危険です。
道路交通関係法令にも違反しますのでやめましょう。幼児用座席を使用可能な年齢に達した子どもには、ヘルメットを着用させ、幼児用座席を使用して同乗させるようにしましょう。

子どもをおんぶして安全に自転車に同乗させることは困難です
おんぶして同乗させることは道路交通関係法令で認められていますが、おんぶできる首すわり後でも、1歳未満の子どもを対象とした自転車用ヘルメットは市販されておらず、安全に同乗させることは困難です。

自転車乗車時のおんぶを禁止している抱っこひもや自転車もありますので、取扱説明書をよく確認しましょう
おんぶにも対応できる抱っこひもでも、自転車乗車時の使用を禁止しているものがあるほか、自転車によっては子どもをおんぶして乗車することを禁止しているものもあります。取扱説明書をよく確認して正しく使用しましょう。

こんな事故が起きています
「医療機関ネットワーク※1」には、2017年4月から2022年9月末日までに、
抱っこして自転車に同乗させた子どもがけがをした事故情報が32件寄せられています。

ケース1:転倒
保護者が自転車で抱っこひもを装着して走行中に転倒した。保護者は抱っこひもに子どもを対面抱っこでゆっくりと走行。風にあおられた際に自転車が右に倒れ、保護者は前のめりに倒れた。地面はコンクリート。とっさに保護者が子どもの後頭部を抑えたが、抑えきれず右頭部を打撲した。子どもは頭部打撲後すぐに泣いた。受診日に子どもの活気は見られたが、後頭部に陥没あり。頭蓋骨骨折で7日間入院となった。
(事故発生年月:2022年2月、7カ月・男児)

ケース2:転落
抱っこひもで子どもを抱っこして、保護者が自転車を運転していた。子どもには厚手の洋服を着せていたため少し抱っこひもを緩めていた。歩道から車道に出る段差を通った際に、おそらく子どもが抱っこひもの横から転落した。前を見て運転していたため落ちた瞬間は見ていなかったが、すぐに気づいた。子どもはうつぶせで道路に倒れて泣いており、抱っこして抱っこひもに入れたら泣き止んだが、帰宅後に不機嫌と前額部血腫があり受診。頭頂骨骨折、硬膜外血腫、鎖骨骨折があり集中治療室に入院した。 
(事故発生年月:2022年1月、5カ月・女児)

消費者へアンケート調査を行いました
実施時期:2022年9月 実施方法:インターネットアンケート 対象人数:1,000名
調査対象:全国の18~69歳の男女で、過去3年以内に子どもを抱っこひも等を使って自転車に同乗させたことがあり、その頻度が週1日以上であった人

抱っこまたはおんぶでの自転車への同乗について
▶自転車に同乗させた目的で最も頻度が高いのは
「幼稚園、保育園への送迎」でした
▶同乗させた方法で最も多いのは「抱っこ」で
その理由は「幼児座席の対象年齢未満であったから」でした
▶おんぶではなく抱っこをした理由で最も多いのは
「おんぶをすることが難しい」という回答でした
▶抱っこして同乗させた人の半数以上は
法令違反となることを認識していました

事故の経験について
▶6割近くの人が転倒したり子どもが転落した、そのおそれがあったと回答しました
▶けがの内容の多くは頭蓋内損傷や足の骨折 などでした
▶けがをした子どもの年齢で最も多かったのは1歳未満でした

再現テストを行いました  腰ベルト付き抱っこひもで子どものダミー人形(3カ月児相当/身長 60 ㎝・体重4㎏)を抱っこして自転車に乗りました。

抱っこした状態では・・・ 
子どもを抱っこしていると、運転者の足元の視界が妨げられます
また、腕やハンドルが子どもに当たり、ハンドル操作がしづらくなります
足元の視界が妨げられる 腕やハンドルが子どもに当たる
幼児用座席にも子どもを乗せた状態ではバランスをとりづらく、転倒のリスクも高まります

抱っこひもの装着が緩いと・・・
運転者の大腿部やひざにより子どもが持ち上げられ、抱っこひもの隙間から転落するおそれがあります

転倒した場合や転落しそうな場合、とっさに子どもをかばったり支えたりすることは難しく、子どもの頭部等が路面に打ち付けられ、重篤なけがを負ってしまうおそれがあります

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親のカードでオンラインゲームに高額課金!

 親のカードでオンラインゲームに高額課金!

事例
小学生の息子が、家族共用のタブレット端末で、オンラインゲームの有料アイテムを数日間のうちに次々に購入し、総額150万円以上も課金していた。タブレット端末には、父親のクレジットカード情報が登録されたままになっており、子どもが使う際も、利用できるようになっていた。(当事者:小学生 男児)

ひとことアドバイス
親が知らない間に子どもが無断でオンラインゲームに課金してしまったという相談が多く寄せられています。
スマートフォンやタブレット端末などにクレジットカード情報を登録したままにしておくと、子どもが端末使用時に自由に課金できてしまいます。保護者は、カード情報を削除しておくなど、クレジットカードの管理を適切に行いましょう。
クレジットカードの利用ごとにメール等で通知されるよう設定し、日ごろから状況を確認しましょう。
子どもが使う端末ではペアレンタルコントロール等を利用し、購入・支払いなどの制限をかけることも有効です。
困ったときは、すぐにお住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください(消費者ホットライン188)。
本情報は、都道府県等の消費者行政担当部署等からの情報をもとに編集・発行しています。

全国の消費生活センター等の相談窓口

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子ども服のフードで窒息、ひもで転倒…。かわいいだけで選ばず、仕様・デザインに注意!【専門家】

 子ども服のフードで窒息、ひもで転倒…。かわいいだけで選ばず、仕様・デザインに注意!【専門家】

子ども服の仕様によって、子どもが大けがすることがあるのを知っていますか。とくにひも・リボンやフードがついている衣類は危険です。子どもの事故に詳しい、小児科医 山中龍宏先生と、「子ども服の安全性向上プロジェクト」で活動する、NACS標準化を考える会代表・田近秀子さんに危険な子ども服や事故の事例について聞きました。

子ども服にもJIS規格「JIS L4129(よいふく)」があります
2015年、子ども服にもJIS規格が制定されました。JIS規格とは、消費者が安心して製品を購入・利用できるようにするための国内の統一基準です。

「子ども服のJIS規格は消費者の声を受けて制定されていて、覚えやすいように『JIS L4129(よいふく・よい服)』となっています。とくに衣類についたひもやリボンが、遊具などに引っかかった拍子に首が絞まったり、転倒したりして危険なため、JIS規格では頭や首回りから垂れ下がるひもや、背中のひも(リボン)などはつけない基準が設けられました」(田近さん)

「洋服のひもが自転車にひっかかった」 など、子どもたちから報告が
「子ども服についているひもやリボンが危険!」と言われてもピンと来ないママ・パパもいると思います。しかし、ひもつきの服を着ていてヒヤッとしたことがある子どもたちは意外と多いそうです。

「以前、子どもたちに聞き取り調査をしたことがありますが、小学生の子どもたちからは
●学校の机に、洋服のひもが引っかかって転んだことがある
●ズボンのひもを自分で踏んで転びそうになった
●自転車に乗っていたとき、ジャンパーのひもが自転車に引っかかって転びそうになった
などの声が聞かれました。調査時にそばにいた保護者たちの中には『そんなことあったの?  初めて聞いた!』と驚いている人もいました。

乳幼児では、遊具にひもがひっかかったり、友だちにひもやリボンを引っ張られて転んだりする危険性があります。またズボンの裾(すそ)にひもがついていたりすると、電車のドアにはさまる危険性もあるでしょう。
こうした事故を防ぐには、ママやパパが意識して、事故につながるリスクのある、垂れ下がったひもやリボンがついていないデザインの服を選ぶことが大切です」(田近さん)

フードはJIS規格対象外。だけどフードが原因で、4歳児の首が絞まる事故が発生
前述の子ども服に制定されたJIS規格では、頭や首回りから垂れ下がっているひもや背中についているひも、リボンなどはつけない基準が設けられていますが、パーカなどのフードはJIS規格対象外です。しかし山中先生は、パーカなどのフードも危険と言います。

「以前、4歳の女の子で、パーカのフードがドアの取っ手に引っかかって首が絞まる事故が起きています。
とにかく子どもの首の回りにひもやフードあるのは危険と覚えておいてください。万一の場合は、窒息死することもあります」(山中先生)

4歳の女の子の事故については、日本小児科学会 傷害速報でも報告されています。事故の概要は次のとおりです。

玄関の外に出ようとした女の子のフードが、内ドアの取っ手に引っかかり首が絞まる
2012年3月、4歳9カ月の女の子が着ていたパーカのフードで、首が絞まる事故が起きています。
事故当日は日曜日で、女の子は家族で自宅にいて、午後1時30分ごろ、1人で玄関を出て外へ。10分後、ママが様子を見に行くと、女の子はドアの外にいるものの、内ドアの取っ手の下部分にパーカのフードが引っかかっており、女の子が泣いていたため急いでドアを開けて、パーカを脱がせました。パーカの首元が女の子の首に巻きついていた状態です。

パーカを脱がせて助け出したところせきをし始めました。そのとき、口唇の色は黒ずんでいました。1時45分ごろ、受診先を探したものの近隣で診てくれる医療施設がなく、1時間後に受診できました。
目のまわりにうっ血斑、首の前方に線状の皮下出血が認められ1日入院。とくに状態の悪化が認められなかったため、翌日には退院となりました。

水筒のひもが遊具に引っかかり、5歳児が失神
山中先生は、こうした事故は衣類だけ注意すれば防げる訳ではないと言います。

「水筒、肩かけのポシェット・カバン、自転車用ヘルメット、帽子などの小物類も含めて首の回りのひもやリボンは危険という認識が必要です。
2020年には、水筒を身につけたまま幼稚園園庭の遊具で遊んでいた5歳の女の子が、水筒のひもが遊具に引っかかり、首をつった状態になり失神する事故が起きています。
こうした事故を防ぐには、衣類だけでなく小物類にも注意して、公園で遊ぶときなどは、子どもには水筒やヘルメット、カバンなどは持たせないことが大切です」(山中先生)

5歳の女の子の事故についても、日本小児科学会 傷害速報で報告されています。事故の概要は次のとおりです。

幼稚園のお迎えの一瞬で、事故が発生! 遊び慣れた遊具で首をつった状態に
2020年、幼稚園にママが迎えに来て、下の子のお世話をしている間、5歳4カ月の女の子が、通園リュックサックと水筒を身につけたまま、1人で園庭の遊具で遊んでいました。
高さ1m30cmの遊具から降りようとしたとき、水筒のひもが遊具に引っかかり、首をつった状態になり、女の子は1分ほどもがいたあとに失神しました。園庭に設置されていた防犯カメラの記録を見ると、女の子は2分ほど首をつった状態だったと推測されます。
園庭にいた数名の子どもたちが気づき、速やかに救助され、女の子は1分ほどで意識を回復。自家用車で医療機関を受診し入院しました。経過良好のため2日で退院しています。

「暑くなると熱中症対策で、外に行くとき水筒を持って行く子は多いので、こうした事故事例をひとごととは思わないでください」(山中先生)

また田近さんは、コロナ禍でショッピングをしに外出する人が減った一方、ネットショッピングやフリマサイトなどを利用する人が増えたことを危惧(きぐ)しています。

「ひもやリボンがついた危険な子ども服は、百貨店や小売店では見かけなくなりましたが、ネット通販やフリマサイト、手作りサイトなどではいまだにJIS規格に適合していない危険な子ども服が販売されています。子ども服を選ぶときは“かわいい”だけで選ばずに、安全性を十分確認してください」(田近さん)

協力/NACS標準化を考える会、公益社団法人 日本小児科学会、取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部

ひもやリボンによるヒヤッと体験は、小さなものも含めるとかなり多いのではないかと考えられます。暑くなってくると、公園などに行くときは子どもに水筒を持たせたり、ひもつきの帽子をかぶせるママ・パパもいるでしょうが、事故のリスクをあらためて考えて、子どもの衣類や小物類などを見直してください。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

監修者
【小児科医】山中龍宏 先生
PROFILE:緑園こどもクリニック 院長
1974年東京大学医学部医学科卒。 東京大学医学部小児科講師、焼津市立総合病院小児科科長、こどもの城小児保健部長などを経て、 1999年4月より「緑園こどもクリニック」院長。1985年9月、プールの排水口に吸い込まれた中学2年女児を看取ったことから事故予防に取り組み始め、現在、産業技術総合研究所人工知能研究センター外来研究員。内閣府 教育・保育施設等における重大事故防止策を考える有識者会議委員。2014年より特定非営利活動法人 Safe Kids Japanを設立。理事長を務める。


監修者
田近秀子 さん
PROFILE:NACS標準化を考える会代表。身のまわりの安全を高めるために、製品の品質や安全性について消費者の視点で取り組んでいる。小中学校で「人権教室」を開催し、子どもの健やかな成長と安心な生活を支援している。消費生活コンサルタント。人権擁護委員。

子ども服のフードで窒息、ひもで転倒…。かわいいだけで選ばず、仕様・デザインに注意!【専門家】 はコメントを受け付けていません


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