[ カテゴリー:子育て ]

夏休みゲーム夢中の子供 どう管理

 夏休み!外で遊んでほしいけど…子どもはゲーム三昧、ハマりすぎると“負の連鎖”も 作っておきたい「使用ルール」

夏休みが始まり、子どもが家にいる時間が増えたことによる親の心配事といえば、「子どもがスマートフォンやゲーム機を使いすぎてしまわないか」だ。スマホやタブレットなどのメディアを避けることができない今、依存しすぎないためにはどう向き合えばよいだろうか。

デジタル端末は「学習」のツールに
夏休みの宿題の定番は「夏休みの友」だが、いまは冊子の宿題に加えてパソコンでも課題が出ている。

長崎市の小学校では夏休み中はパソコンを持ち帰り、自宅で宿題をしたり、予習・復習ができたりする。キーボードをまだ使えない低学年でもタッチペンで操作できる。

長崎市の小学1年生・河浪千智ちゃん:
タイピングするのが楽しい。ゲームみたい。

千智ちゃんの母親・涼子さん:
ゲーム感覚でするのがある。ずっとしたがって音も出るから楽しいみたい。

文科省が進める「GIGAスクール構想」により、2021年度から公立の小中学校では1人1台のパソコンが配布され、日頃からオンライン授業などで活用されている。

世界ではタブレットなどを「学習」で利用するのが一般的だが、日本では「娯楽」で使うことが多く、国際的な調査で最下位と後れをとっている。

長崎市教育研究所 指導主事・野口幸一さん:
親世代はスマホやタブレットは「遊び」に使うものだという観念があるが、「学習」にも使えることを大人もわかっていかなければいけない。

インターネットとどうつきあうか
課題は「インターネット」の利用方法だ。学校のパソコンは学習以外での利用は禁止されているが、チャットをしたり、ネット掲示板に書き込んだりするケースが報告されている。

長崎市教育研究所 指導主事・野口幸一さん:
(保護者から)「不適切なサイトにアクセスしないか」「使う時間を制限できないのでは」と言われるが、それ以上にそういう環境の中でも自分で調整しながら使っていくことがこれから大事になってくる。ただそれでも危ない場合はフィルタリング(制限)で子どもを守る。

学校のパソコンは市や町の教育委員会が一括で遠隔管理していて、長崎市ではPTAなどと協議した上で、有害サイトへのアクセス制限やYouTubeの閲覧を夕方5時までにするなどの「フィルタリング」を設定している。トラブルを避けるだけではなく、どう付き合うかを学ぶことがいま、求められている。

千智ちゃんの母親・涼子さん:
当たり前の時代だからこれをしないとついていけなくなる。主人と話し合ったのは「時間を決める、タイマーをつけて音がなるようにする」、「終わったら見えないところに片づけて」制限をしていこうと。

「ペアレンタルコントロール」を
一方、夏休みに入って自由な時間が増えるといつも以上に触れてしまうのがスマートフォンやゲーム機だ。ついつい夢中になってしまう子どもたちが多くないだろうか。

6年生の保護者:
時間がきたらからピタっとやめなさいというのも言ってもきかない、ケンカにもなる。

6年生の保護者:
ご飯に降りてこないとか、お風呂に入ってというときに来ないので怒ったりすることもある。

こうした悩みを持つ親子を対象にした「メディア講習会」がこのほど長崎市内で開かれた。長崎県メディア安全指導員はゲームにのめり込みすぎると、「負のスパイラル」にはまる危険性があると指摘する。

長崎県メディア安全指導員・町田雅隆さん:
オンラインゲームにはまり、生活の中心がゲームになって普通の生活が送れなくなる状態を「ゲーム障害」という。ゲームをしたいからずっとする、ずっとしたら前頭葉が発達しない、発達しないからまたやってしまう。

子どもは脳の機能が未発達なため、欲求を抑える働きが弱く、長時間のスマホやゲーム機の使用で前頭葉の発達が悪くなり、ゲームにさらに依存する悪循環に陥るという。目の疲れから体調不良につながるケースがあることも無視できない。

――ゲームは楽しいですか? 

児童(6年生):
そりゃそうじゃないですか。買ってしまえばずっとできるから。

児童(6年生):
クリアした時の快感、みんなでできることも楽しい。

指導員の町田さんは、子どもがゲームやスマホにはまりすぎないようにするためには、保護者による「ペアレンタルコントロール」が必要だと勧めている。

長崎県メディア安全指導員・町田雅隆さん:
子どもはまだ小さいので、親が一緒に話す中で子どもにしっかり目標を持たせることが大切。使用目的・内容に応じてフィルタリング(制限)を決めたり、ペアレンタルコントロールを有効に活用してほしい。

「ペアレンタルコントロール」とは、「保護者による管理」のことで、まずは、子どものゲームやスマートフォン、タブレットなどの利用状況を保護者が正しく把握すること。

またスマホやゲーム機は使用時間を調整、制限したり「課金」管理したり、ネットワークの利用を制限したりすることなどもできる。スマホの設定方法が分からない場合は、販売店に相談すれば設定してもらえるサービスもある。

子どもがスマホやゲーム機などに触れる時間が増える夏休み。子どもの年齢や発達に合わせて、今一度親子で使用ルールを見直したり、家族でメディアと上手に関わる方法を一緒に考えることが大切だ。
(テレビ長崎)

コメントを受け付けておりません。

Facebook にシェア
[`tweetmeme` not found]

団体理念  │  活動展開  │  団体構成  │  定款  │  プライバシーの考え方  │  セキュリティについて  │  事業  │  メディア掲載  │  関連サイト  │  お問い合わせ

copyright © JMJP HOT TOWN Infomaition Inc. All Rights Reserved.   NPO法人 住民安全ネットワークジャパン

〒940-0082 新潟県長岡市千歳1-3-85 長岡防災シビックコア内 ながおか市民防災センター2F TEL:0258-39-1656 FAX:020-4662-2013 Email:info@jmjp.jp