“抱っこひも”で自転車に乗るのは危険! 子どもが転落し頭蓋骨骨折も 国民生活センターが注意喚起
小さな子どもを抱いて移動する際にあると便利なのが「抱っこひも」です。抱っこひもを装着することで腕や肩の負担が軽減されるため、子どもの保育園の送迎時などによく使われます。そんな中、抱っこひもを装着した状態で自転車に乗ると、子どもが転倒や転落により大けがをする恐れがあるとして、国民生活センターが公式サイトで注意を呼び掛けています。
抱っこひもの横から子どもが転落するケースも
国民生活センターによると、消費生活上の事故情報を集めている「医療機関ネットワーク」に対し、2017年4月から2022年9月末までの間、保護者が抱っこひもを装着した状態で自転車に乗っているときに、同乗の子どもがけがをしたという情報が計32件寄せられたということです。
中には、保護者が自転車に乗っているときに転倒し、子どもが頭蓋骨を骨折したケースのほか、子どもが抱っこひもの横から転落し、頭頂骨骨折や硬膜外血腫、鎖骨骨折の大けがを負ったケースもあります。
国民生活センターは、抱っこひもで子どもを抱えた状態で自転車に乗ると、転倒や転落により、子どもが頭部などに大けがを負う恐れがあると説明。子どもを抱えた状態で自転車に乗らないよう、注意を呼び掛けています。
また、おんぶに対応した抱っこひもの中には、自転車に乗る際の使用を禁止している製品があるほか、自転車によっては、子どもをおんぶした状態で乗るのを禁止している製品もあるといいます。抱っこひもや自転車を使用する際は、事前に取扱説明書をよく確認し、正しく使用するよう求めています。