[ カテゴリー:医療 ]

抗菌薬、アレルギーと関係「乳幼児の服用慎重に」…国立成育研など発表

乳幼児の抗菌薬服用は、気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎などアレルギー疾患の発症と関係しているとの調査結果を、国立成育医療研究センターなどの研究チームが発表した。チームは「乳幼児の抗菌薬の使用は慎重に検討する必要がある」と指摘している。
調査は2004~06年に同センターで生まれた赤ちゃんを対象に実施。2歳までに抗菌薬を服用したことがある436人と、そうでない466人について、5歳になった時点で、アレルギー疾患にかかっているかどうかを比較した。
 抗菌薬を服用した子どもは、使わなかった子どもより、気管支ぜんそくにかかった割合が1・7倍高かった。アレルギー性鼻炎は1・7倍、アトピー性皮膚炎は1・4倍高かった。
 調査した同センターアレルギー科の山本貴和子さんは「アレルギー発症の原因として、抗菌薬の影響で腸内の細菌の構成が変化したことが考えられる」と話している。
 抗菌薬は、使いすぎなど不適正な使用法により、薬が効かない耐性菌を出現させる原因になっていることが問題視されている。

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WHO「ゲーム依存は病気」…国際疾病分類、28年ぶり改訂

【ジュネーブ=笹沢教一】世界保健機関(WHO)は18日、オンラインゲームなどに没頭して健康や生活に深刻な支障が出た状態を「ゲーム障害」(ゲーム依存症)という病気に位置づける「国際疾病分類(ICD)」の最新版を公表した。
インターネットを通じて、多くのプレーヤーが参加するオンラインゲームなどの普及に伴って、ゲーム依存症は世界的に社会問題になっている。WHOは「ゲーム依存症を病気とする科学的な根拠が蓄積された」として、28年ぶりのICD改訂で初めて盛り込んだ。
 ICDは、各国が患者数の統計などを集める際に使う国際基準で、保険の支払いなどにも影響する。最新版は来年5月のWHO総会で採択され、2022年1月に発効する見通しだ。
 ゲーム依存症は、ギャンブル依存症同様、有害なことが起きても執着をやめない行動障害の一つとして分類された。〈1〉ゲームの時間や頻度をコントロールできない〈2〉日常生活でゲームを最優先する〈3〉こうした行動が1年以上続く――などの条件が当てはまると、ゲーム依存症と診断される可能性がある。WHOは「ゲーム愛好家の2~3%が依存症」との推計を示した。
 ゲームの市場調査会社によると、世界のゲーム人口は23億人と推定される。
          ◇
 国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)の樋口進院長によると、国内でインターネット依存が疑われる中高生は52万人と推計される。大半はゲーム依存とみられるが、詳しい調査が必要だという。

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インフル患者数が最多更新、全国で警報超え

インフルエンザの患者数について、厚生労働省は9日、1月29日~2月4日に1医療機関あたり54・33人の報告があり、全都道府県で警報レベル(30人)を超えたと発表した。患者数は前週(52・35人)に続き、1999年に調査を開始して以来、最多を更新した。
厚労省によると、全国の小児科や内科約5000医療機関から、この1週間に報告があった患者数は26万8811人で、全国の推計患者数は約282万人。都道府県別では、大分77・09人、福岡69・96人、埼玉68・29人の順に多かった。
この5週間のウイルス検出状況をみると、B型が全体の半数を占め、A香港型が26%、2009年に新型として大流行したA型のH1N1が22%と続いている。けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫医師は「高齢者で重症化しやすいとされるA香港型が増えている。厳重に警戒してほしい」と呼びかけている。

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インフルさらに猛威…せき・くしゃみ、手のひらで覆わないで

厚生労働省が2日に発表した1医療機関あたりのインフルエンザ患者数は、52・35人と前週に続いて最多を更新した。関東や東北にも流行が広がり、北海道を除く46都府県で警報レベルの30人を超えた。全国約5000医療機関から1月22~28日に報告があった患者数を厚労省がまとめた。福岡77・35人、大分74・76人、埼玉65・41人の順に多い。東京は54・1人で、東北地方の各県も40人を超えた。全国の推計患者数は274万人。

A型とB型の「混合流行」、患者数増やした可能性

 Q なぜ大流行?
 A B型の流行が例年よりも早い。A型とB型の「混合流行」が患者数を増やした可能性が高い。
 Q ワクチンの供給遅れの影響は。
 A 接種すれば必ず防げるというわけではないので、流行とはあまり関係ないというのが専門家の見方だ。ワクチンは重症化を防ぐ効果があり、特に高齢者や持病のある人には重要だ。
 Q 予防策は。
 A 外から帰ってきた時や食事前に指先や指の間まで丁寧に手洗いするとよい。
 Q 他人にうつさないためには。
 A せきやくしゃみをする時、マスクや袖、ハンカチで口元を覆う「せきエチケット」を心がけてほしい。手のひらでは覆わないこと。手で触った所にウイルスが付き、感染を広げてしまう心配があるためだ。

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梅毒、20歳代女性で急増…潰瘍や発疹が消えても菌増殖

性感染症の梅毒の患者が急増しています。近年は患者数が年間1000人未満で推移していましたが、この数年で急増しており、今年は既に5000人を超えました。早期に診断をつけ、薬で治療し、病気を広げないことが大切です。(佐々木栄)

なぜ起きる?

「梅毒トレポネーマ」という細菌に感染して、発症します。主に性的接触を通じて菌が粘膜や皮膚の傷から入ります。口や肛門からも感染します。
 国内では終戦直後、患者が年間20万人を超えていましたが、1990年代前半には1000人を切りました。でも、2013年に再び1000人を超え、今年は11月19日時点で5053人。5000人を超えたのは44年ぶりです。
 患者は20~40歳代の男性に多く、以前は男性の同性間での感染が目立ちましたが、今は異性間での感染が増えました。20歳代の女性の増加も顕著です。専門家の間では、性産業に従事する女性と客の男性に広がっていると推測されています。大都市に集中していますが、地方でも増えています。

どんな症状?

 感染から3~6週間で、感染部位に潰瘍ができたり、股関節付近や首のリンパ節が腫れたりします。「1期梅毒」といわれます。潰瘍は痛みを伴わないことが多く、特に女性は気づかない場合が多いです。
 3か月たつと、バラの花びらが散ったような「バラ疹」という赤っぽい発疹が現れます。通常、痛みやかゆみはありません。皮膚が盛り上がる発疹や首のリンパ節の腫れが出ることもあります。これらが「2期梅毒」です。
 1~2期の症状は自然に消えますが、菌は体内で増殖しており、人に感染させる危険性が高いです。一部の患者に髄膜炎や目、脳の異常が出ることもあります。
 治療せずに放置すると、弁膜症などの心臓の病気や、認知症のような脳の障害、失明など重い症状が出ることがあります。「晩期梅毒」といい、感染から数年~数十年後に症状が出ます。
 妊婦が感染すると胎児も菌に侵されます。「先天梅毒」と呼ばれ、胎児の肝臓肥大などで分かることがある一方で、感染が見逃され、学童期の視力低下などで気づくこともあります。

どう治すの?

 感染すると血液中に菌を攻撃する抗体ができます。感染の有無は、採血して抗体の量(抗体価)を測って診断します。感染から3週間未満では、検査で確定できないこともあります。
 治療にはペニシリン系の抗菌薬の服用が有効です。1期は2~4週間、2期は4~8週間、晩期は12週間、飲むのが目安です。服用後、高熱が出ることがありますが、飲みきることが重要です。治療後、抗体価が基準値以下になったことを確認します。薬を飲めば菌は排除でき、症状も治まりますが、治療が遅れれば後遺症が残ることがあります。
 日本性感染症学会代議員で、谷口病院(大阪府泉佐野市)の谷口武院長は「リスクの高い不特定多数の性的接触は避けること」と強調します。コンドームの予防効果は限定的です。無料検査を提供する保健所は多く、心配がある人は検査を受けましょう。感染が分かれば速やかにパートナーに知らせることが大切です。完治するまで性的接触は厳禁です。

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梅毒、20歳代女性で急増…潰瘍や発疹が消えても菌増殖

性感染症の梅毒の患者が急増しています。近年は患者数が年間1000人未満で推移していましたが、この数年で急増しており、今年は既に5000人を超えました。早期に診断をつけ、薬で治療し、病気を広げないことが大切です。(佐々木栄)

なぜ起きる?

「梅毒トレポネーマ」という細菌に感染して、発症します。主に性的接触を通じて菌が粘膜や皮膚の傷から入ります。口や肛門からも感染します。
 国内では終戦直後、患者が年間20万人を超えていましたが、1990年代前半には1000人を切りました。でも、2013年に再び1000人を超え、今年は11月19日時点で5053人。5000人を超えたのは44年ぶりです。
 患者は20~40歳代の男性に多く、以前は男性の同性間での感染が目立ちましたが、今は異性間での感染が増えました。20歳代の女性の増加も顕著です。専門家の間では、性産業に従事する女性と客の男性に広がっていると推測されています。大都市に集中していますが、地方でも増えています。

どんな症状?

 感染から3~6週間で、感染部位に潰瘍ができたり、股関節付近や首のリンパ節が腫れたりします。「1期梅毒」といわれます。潰瘍は痛みを伴わないことが多く、特に女性は気づかない場合が多いです。
 3か月たつと、バラの花びらが散ったような「バラ疹」という赤っぽい発疹が現れます。通常、痛みやかゆみはありません。皮膚が盛り上がる発疹や首のリンパ節の腫れが出ることもあります。これらが「2期梅毒」です。
 1~2期の症状は自然に消えますが、菌は体内で増殖しており、人に感染させる危険性が高いです。一部の患者に髄膜炎や目、脳の異常が出ることもあります。
 治療せずに放置すると、弁膜症などの心臓の病気や、認知症のような脳の障害、失明など重い症状が出ることがあります。「晩期梅毒」といい、感染から数年~数十年後に症状が出ます。
 妊婦が感染すると胎児も菌に侵されます。「先天梅毒」と呼ばれ、胎児の肝臓肥大などで分かることがある一方で、感染が見逃され、学童期の視力低下などで気づくこともあります。

どう治すの?

 感染すると血液中に菌を攻撃する抗体ができます。感染の有無は、採血して抗体の量(抗体価)を測って診断します。感染から3週間未満では、検査で確定できないこともあります。
 治療にはペニシリン系の抗菌薬の服用が有効です。1期は2~4週間、2期は4~8週間、晩期は12週間、飲むのが目安です。服用後、高熱が出ることがありますが、飲みきることが重要です。治療後、抗体価が基準値以下になったことを確認します。薬を飲めば菌は排除でき、症状も治まりますが、治療が遅れれば後遺症が残ることがあります。
 日本性感染症学会代議員で、谷口病院(大阪府泉佐野市)の谷口武院長は「リスクの高い不特定多数の性的接触は避けること」と強調します。コンドームの予防効果は限定的です。無料検査を提供する保健所は多く、心配がある人は検査を受けましょう。感染が分かれば速やかにパートナーに知らせることが大切です。完治するまで性的接触は厳禁です。

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ノロウイルス情報

ノロウイルスは食品や手指を介して口から入り、1~2日後に、おう吐、下痢、腹痛などの胃腸炎症状を起こします。ノロウイルスによる食中毒の原因は、ノロウイルスに汚染された二枚貝を加熱不十分な状態で食べた場合にも発症しますが、近年では、ウイルスに感染した食品取扱者を介して食品が汚染されたことが原因となっているケースが多くなっています。
冬になると、ノロウイルスによる感染症や食中毒の患者が増加する傾向にあるため、新潟県では11月から翌年3月までを「ノロウイルス食中毒予防強化期間」として、県民の皆さんへ注意を呼びかけています。
期間中の取組として、「ノロウイルス情報」を隔週で発行しています。この情報では、ノロウイルスによる食中毒の予防ポイントに加え、県内のノロウイルスを含む感染性胃腸炎の流行の動向もグラフでお知らせしています。
これからの季節、県が発行する「ノロウイルス情報」をノロウイルス予防にお役立てください。
また、ノロウイルスによる食中毒の予防法をまとめたパンフレット「防ごう!!ノロウイルス食中毒」を、県ホームページで公開しています。こちらも併せて参考にしてください。
なお、パンフレットの冊子版をお求めの方は、お近くの保健所へお問い合わせください。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎・食中毒情報
http://www.fureaikan.net/syokuinfo/01consumer/con02/con02_02/con02_02_05_01.html

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ノロウイルス情報

ノロウイルスは食品や手指を介して口から入り、1~2日後に、おう吐、下痢、腹痛などの胃腸炎症状を起こします。ノロウイルスによる食中毒の原因は、ノロウイルスに汚染された二枚貝を加熱不十分な状態で食べた場合にも発症しますが、近年では、ウイルスに感染した食品取扱者を介して食品が汚染されたことが原因となっているケースが多くなっています。
冬になると、ノロウイルスによる感染症や食中毒の患者が増加する傾向にあるため、新潟県では11月から翌年3月までを「ノロウイルス食中毒予防強化期間」として、県民の皆さんへ注意を呼びかけています。
期間中の取組として、「ノロウイルス情報」を隔週で発行しています。この情報では、ノロウイルスによる食中毒の予防ポイントに加え、県内のノロウイルスを含む感染性胃腸炎の流行の動向もグラフでお知らせしています。
これからの季節、県が発行する「ノロウイルス情報」をノロウイルス予防にお役立てください。
また、ノロウイルスによる食中毒の予防法をまとめたパンフレット「防ごう!!ノロウイルス食中毒」を、県ホームページで公開しています。こちらも併せて参考にしてください。
なお、パンフレットの冊子版をお求めの方は、お近くの保健所へお問い合わせください。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎・食中毒情報
http://www.fureaikan.net/syokuinfo/01consumer/con02/con02_02/con02_02_05_01.html

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おたふくかぜで難聴、聴力戻らず「こんな後遺症があるとは…」

都内の小学5年生の男児は昨年8月、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)にかかり、難聴を発症した。病気の回復後も右耳の聴力は戻らず、ほとんど聞こえなくなった。おたふくかぜによる難聴は、2015~16年に全国で少なくとも348人が診断されていたことが日本耳鼻咽喉科学会の調査で判明した。(鈴木希)

ムンプウイルス感染が原因

 おたふくかぜはムンプスウイルスの感染で起こる。多くは1~2週間で治るが、ウイルスが脳を包む膜に入って頭痛や高熱を発する無菌性髄膜炎や、難聴などを伴うことも。ワクチンで90%以上発症を防げるとされている。
 難聴は、鼓膜の奥で聴力をつかさどる 蝸牛かぎゅう がウイルスでダメージを受けて起こる。調査は今年3月から、全国の耳鼻咽喉科5565施設に対して行われた(回答率64%)。

7割が20歳未満

 調査結果によると、おたふくかぜによる難聴のうち詳しく調べた336人の7割が20歳未満の子どもだった。子育て世代の30歳代も2割近くを占めた。
 片耳に後遺症を負った287人のうち9割が重い難聴。両耳の難聴は16人で、人工内耳や補聴器をつけている人もいる。
 都内の男児の右耳の難聴がわかったのは発熱から数日後。横になってテレビを見ながら休んでいて、音が聞こえないと気づいた。
 約1年たって慣れてきたが、ザワザワした場所で音が聞き取りにくい。学校で話しかけられたことに気付けなかったこともあった。男児の母親は「こんな後遺症があると思わなかった。知っていたらワクチンを打ったのに」と悔やむ。

免疫がつくから、うつされた方がいい?

 おたふくかぜによる難聴は、炎症を鎮めるステロイド剤の治療でわずかに回復することがあるが、ほとんど治らない。これまでは片耳の聴力が残る人が多いとして、深刻に考えられてこなかった。
 「ワクチン接種より、うつされた方が免疫がついていい」との「うわさ」がある。調査した国立成育医療研究センター耳鼻咽喉科医長の守本倫子さんは、「うつる方がいいというのは間違い。難聴は一生つきあう可能性がある後遺症。ワクチン接種などで予防することが大切です」と話す。
 おたふくかぜのワクチンは現在、国が勧める定期接種ではなく、希望者が受ける形の任意接種となっている。接種率は3~4割と低い。
 以前は麻疹、風疹との混合ワクチンで、定期接種とみなされた時期があった。無菌性髄膜炎の副作用が相次ぎ、1993年にこの混合ワクチンは中止された。
 厚生労働省の研究班による2003年度の報告では、おたふくかぜで無菌性髄膜炎が起こるのは患者の1・24%だったが、ワクチンの副作用の無菌性髄膜炎は接種者の0・03~0・06%にとどまった。
 だが一度、問題とされたワクチンを、再び定期接種にするのは難しい。海外の製品も効果の持続性に課題があるという。
 国は定期接種化を目指し、新たなワクチン開発を製薬会社に促している。感染症に詳しい川崎市健康安全研究所長の岡部信彦さんは「現在のおたふくかぜワクチンも、多くの人が受けるよう、ワクチンの重要性を理解してもらいたい」と指摘する。

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おたふくかぜで難聴、聴力戻らず「こんな後遺症があるとは…」

都内の小学5年生の男児は昨年8月、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)にかかり、難聴を発症した。病気の回復後も右耳の聴力は戻らず、ほとんど聞こえなくなった。おたふくかぜによる難聴は、2015~16年に全国で少なくとも348人が診断されていたことが日本耳鼻咽喉科学会の調査で判明した。(鈴木希)

ムンプウイルス感染が原因

 おたふくかぜはムンプスウイルスの感染で起こる。多くは1~2週間で治るが、ウイルスが脳を包む膜に入って頭痛や高熱を発する無菌性髄膜炎や、難聴などを伴うことも。ワクチンで90%以上発症を防げるとされている。
 難聴は、鼓膜の奥で聴力をつかさどる 蝸牛かぎゅう がウイルスでダメージを受けて起こる。調査は今年3月から、全国の耳鼻咽喉科5565施設に対して行われた(回答率64%)。

7割が20歳未満

 調査結果によると、おたふくかぜによる難聴のうち詳しく調べた336人の7割が20歳未満の子どもだった。子育て世代の30歳代も2割近くを占めた。
 片耳に後遺症を負った287人のうち9割が重い難聴。両耳の難聴は16人で、人工内耳や補聴器をつけている人もいる。
 都内の男児の右耳の難聴がわかったのは発熱から数日後。横になってテレビを見ながら休んでいて、音が聞こえないと気づいた。
 約1年たって慣れてきたが、ザワザワした場所で音が聞き取りにくい。学校で話しかけられたことに気付けなかったこともあった。男児の母親は「こんな後遺症があると思わなかった。知っていたらワクチンを打ったのに」と悔やむ。

免疫がつくから、うつされた方がいい?

 おたふくかぜによる難聴は、炎症を鎮めるステロイド剤の治療でわずかに回復することがあるが、ほとんど治らない。これまでは片耳の聴力が残る人が多いとして、深刻に考えられてこなかった。
 「ワクチン接種より、うつされた方が免疫がついていい」との「うわさ」がある。調査した国立成育医療研究センター耳鼻咽喉科医長の守本倫子さんは、「うつる方がいいというのは間違い。難聴は一生つきあう可能性がある後遺症。ワクチン接種などで予防することが大切です」と話す。
 おたふくかぜのワクチンは現在、国が勧める定期接種ではなく、希望者が受ける形の任意接種となっている。接種率は3~4割と低い。
 以前は麻疹、風疹との混合ワクチンで、定期接種とみなされた時期があった。無菌性髄膜炎の副作用が相次ぎ、1993年にこの混合ワクチンは中止された。
 厚生労働省の研究班による2003年度の報告では、おたふくかぜで無菌性髄膜炎が起こるのは患者の1・24%だったが、ワクチンの副作用の無菌性髄膜炎は接種者の0・03~0・06%にとどまった。
 だが一度、問題とされたワクチンを、再び定期接種にするのは難しい。海外の製品も効果の持続性に課題があるという。
 国は定期接種化を目指し、新たなワクチン開発を製薬会社に促している。感染症に詳しい川崎市健康安全研究所長の岡部信彦さんは「現在のおたふくかぜワクチンも、多くの人が受けるよう、ワクチンの重要性を理解してもらいたい」と指摘する。

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