【速報】季節性インフルエンザ全国で増加続く 4県で“警報レベル” 1医療機関あたりの患者「21.66人」
季節性インフルエンザについて、厚生労働省は先ほど、全国で報告された患者の数が1医療機関あたり、「21.66」人と発表しました。例年より感染の広がりが早く、増加が続いています。
厚労省によりますと、今月19日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、10万6940人でした。
1医療機関あたりでは21.66人で、例年より早く患者数の増加が続いています。
都道府県別の感染状況を見ると、1医療機関あたりの患者数が最も多いのは、▽佐賀県の47.26人で、次いで▽北海道が39.21人などとなっていて、4県で「警報レベル」の目安となる30人を超えています。
インフルエンザの影響で、全国の3954の学校などが休校や学級閉鎖となっています。
| カテゴリー 医療 | 2023年11月24日 17時13分 |
ノボノルディスク、肥満症薬「ウゴービ」を日本発売 来年2月
[コペンハーゲン 23日 ロイター] - デンマークの製薬大手ノボノルディスクは、肥満症治療薬「ウゴービ」を来年2月22日に日本で発売すると発表した。発売はアジア地域では初めてで、世界では6カ国目となる。既存市場では旺盛な需要に供給が追いつかない状況となっている。
同社によると、日本の患者がウゴービを処方された場合、他の処方薬と同様に大半が3割負担となる。1カ月分の価格は使用開始時の0.25ミリグラムの用量で7504円、2.4ミリグラムで4万2960円になるという。
対象となる患者は、肥満の度合いを示す体格指数(BMI)が35を上回っているか、BMIが27を超えると同時に2つ以上の肥満関連の併存疾患がある人のみとなる。
グローバル・オビーシティー・オブザーバトリーによると、日本では肥満と定義されるBMIが30以上の人の割合は2019年時点でわずか4.5%と、世界で最も低い部類に入る。
ノボはウゴービの供給能力が需要に追いついていないことから、発売国や治療対象の患者を制限している。
| カテゴリー 医療 | 2023年11月24日 16時48分 |
ノボノルディスク、肥満症薬「ウゴービ」を日本発売 来年2月
[コペンハーゲン 23日 ロイター] - デンマークの製薬大手ノボノルディスクは、肥満症治療薬「ウゴービ」を来年2月22日に日本で発売すると発表した。発売はアジア地域では初めてで、世界では6カ国目となる。既存市場では旺盛な需要に供給が追いつかない状況となっている。
同社によると、日本の患者がウゴービを処方された場合、他の処方薬と同様に大半が3割負担となる。1カ月分の価格は使用開始時の0.25ミリグラムの用量で7504円、2.4ミリグラムで4万2960円になるという。
対象となる患者は、肥満の度合いを示す体格指数(BMI)が35を上回っているか、BMIが27を超えると同時に2つ以上の肥満関連の併存疾患がある人のみとなる。
グローバル・オビーシティー・オブザーバトリーによると、日本では肥満と定義されるBMIが30以上の人の割合は2019年時点でわずか4.5%と、世界で最も低い部類に入る。
ノボはウゴービの供給能力が需要に追いついていないことから、発売国や治療対象の患者を制限している。
| カテゴリー 医療 | 2023年11月24日 16時48分 |
急増する働き盛りの帯状疱疹 発症率約2倍に増加、予防接種が影響
ぴりぴりとした痛みとともに、発疹が帯状に広がる「帯状疱疹(ほうしん)」。過度なストレスや免疫力の低下により50代以上で発症する人が多いが、ここ数年は20~40代の患者が増えているという。
帯状疱疹の原因は、水ぼうそうを起こす水痘・帯状疱疹ウイルスだ。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内に潜伏し続ける。数十年後に上半身や顔などに帯状の赤い発疹や水ぶくれ、刺すような痛みが出る。80代までに、3人に1人が発症すると言われる。
国内では、1997年から宮崎県内の患者を対象にした大規模疫学調査「宮崎スタディ」が行われている。
担当する千里金蘭大の白木公康教授(ウイルス学)によると、調査開始以降、全ての世代で発症する人が増えており、97年から2020年の間に発症率は1・8倍に増えた。
最近は20~40代での増加が目立っており、13年までは1・2倍程度の増加で推移してきたのが、14年は1・3倍、20年は2・1倍と急激に増えている。21年以降の増加率は調査中だという。
背景には、子どもへの水痘ワクチンが14年に定期接種となったことがある。
ワクチンの効果で、水ぼうそうに感染する子どもが激減。子育て世代である20~40代が、子どものウイルスを介して免疫が活性化される「ブースター効果」が得られなくなったことが関係しているという。
ただ、子どもが水ぼうそうに感染しなければ潜伏するウイルスもなくなるため、将来、帯状疱疹を発症する人も激減する可能性がある。95年に水痘ワクチンが定期接種になった米国では、帯状疱疹の発症が減ったという報告がある。
白木教授によると、20~40代では、50代以上に比べれば、痛みが3カ月以上続く合併症が残るのはまれという。虫刺されとの鑑別法は、患部の周りに違和感や痛みがあるかどうかで、違和感などを感じる場合はすぐに皮膚科に行くことをすすめる。(米田悠一郎)
朝日新聞社
| カテゴリー 医療 | 2023年11月24日 16時40分 |
急増する働き盛りの帯状疱疹 発症率約2倍に増加、予防接種が影響
ぴりぴりとした痛みとともに、発疹が帯状に広がる「帯状疱疹(ほうしん)」。過度なストレスや免疫力の低下により50代以上で発症する人が多いが、ここ数年は20~40代の患者が増えているという。
帯状疱疹の原因は、水ぼうそうを起こす水痘・帯状疱疹ウイルスだ。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内に潜伏し続ける。数十年後に上半身や顔などに帯状の赤い発疹や水ぶくれ、刺すような痛みが出る。80代までに、3人に1人が発症すると言われる。
国内では、1997年から宮崎県内の患者を対象にした大規模疫学調査「宮崎スタディ」が行われている。
担当する千里金蘭大の白木公康教授(ウイルス学)によると、調査開始以降、全ての世代で発症する人が増えており、97年から2020年の間に発症率は1・8倍に増えた。
最近は20~40代での増加が目立っており、13年までは1・2倍程度の増加で推移してきたのが、14年は1・3倍、20年は2・1倍と急激に増えている。21年以降の増加率は調査中だという。
背景には、子どもへの水痘ワクチンが14年に定期接種となったことがある。
ワクチンの効果で、水ぼうそうに感染する子どもが激減。子育て世代である20~40代が、子どものウイルスを介して免疫が活性化される「ブースター効果」が得られなくなったことが関係しているという。
ただ、子どもが水ぼうそうに感染しなければ潜伏するウイルスもなくなるため、将来、帯状疱疹を発症する人も激減する可能性がある。95年に水痘ワクチンが定期接種になった米国では、帯状疱疹の発症が減ったという報告がある。
白木教授によると、20~40代では、50代以上に比べれば、痛みが3カ月以上続く合併症が残るのはまれという。虫刺されとの鑑別法は、患部の周りに違和感や痛みがあるかどうかで、違和感などを感じる場合はすぐに皮膚科に行くことをすすめる。(米田悠一郎)
朝日新聞社
| カテゴリー 医療 | 2023年11月24日 16時40分 |
“2回目インフル”患者が急増 洗濯物畳みでウイルスが拡散?足元に高リスク!
今、患者が急増しているのが2回目のインフルエンザ感染です。なかでも医師は見落としがちな床を通じた“床感染”に警鐘を鳴らしています。
■“2回目インフル”患者が急増
都内にあるクリニック。こちらではインフルエンザの患者が9月、10月で去年の180倍になったといいます。そのなかには今シーズンで2回感染した人も…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「今年は早い時期にインフルエンザの流行が始まりました。まず9月に1回感染して10月、11月に2回目の感染をしている人も珍しくない」
その原因の一つになっているのは、2種類のインフルエンザA型が同時に流行していることです。去年の冬から蔓延(まんえん)しているA型H3、そして新たにはやり出したA型H1です。
先月からの全国の感染レベルマップを見ると、赤い警報レベルが徐々に広がっています。特にみられる傾向が…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「親子3人で調子が悪いということで発熱外来で対応させてもらいましたが、お母さん、お父さん、皆インフルエンザAでした。家族全員インフルエンザということで間違いないです」「一人の感染者が単発で来るよりも一人の感染者にひも付いて家族全員インフルエンザに感染するケースも非常に増えている」
家庭内での感染リスクを高めているもの、それは意外にも“床からの感染”だといいます。
■足元に高リスク!“床から感染”
ウイルスの広がりを実験した映像です。くしゃみやせきにより拡散した飛沫(ひまつ)は最終的に多くが床に着地。次の実験では、床にウイルスに見立てた蛍光塗料が塗ってあり、家庭内に広がる様子が分かります。
床にそのまま座ったり寝転んだりする日本人の生活。何気なく床でくつろいでいる時や、洗濯物を畳んだり、普段の行動がウイルスを含む飛沫を家の中に広げてしまうのです。また、空気が乾燥していると、そのリスクは高まるといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「空気が乾燥していると床にあるウイルスが再び舞い上がりやすくなるので(インフルエンザに)感染することも家族内においては起こりやすくなる」
逃げ場のない家庭内での感染リスク。この映像を監修した感染制御学が専門の小林教授に対策を聞きました。
東邦大学 感染制御学研究室 小林教授:「床の掃除をきちんとしておくことも感染を予防する大事な手立てだと考えています」
床感染を防ぐ掃除法。アルコール消毒よりもお勧めの方法があるといいます。
■タオルで一日おきの“洗剤拭き”
家庭内で広がるインフルエンザの一因に“床からの感染”リスクも考えられるなか、有効な掃除方法を感染制御学の専門家に聞きました。
東邦大学 感染制御学研究室 小林教授:「アルコール消毒でもいいんですけど、アルコール消毒を床全面にするというのは非常に難しいので界面活性剤を含んだ、いわゆる洗剤ですね、そういうものを実際タオルで床を掃除するとかウイルスを不活化するうえでの有効な手立てと考えてよい」
できれば一日おきに床を掃除するのが感染リスクを減らすのにお勧めだということです。
テレビ朝日
| カテゴリー 医療 | 2023年11月23日 16時54分 |
“2回目インフル”患者が急増 洗濯物畳みでウイルスが拡散?足元に高リスク!
今、患者が急増しているのが2回目のインフルエンザ感染です。なかでも医師は見落としがちな床を通じた“床感染”に警鐘を鳴らしています。
■“2回目インフル”患者が急増
都内にあるクリニック。こちらではインフルエンザの患者が9月、10月で去年の180倍になったといいます。そのなかには今シーズンで2回感染した人も…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「今年は早い時期にインフルエンザの流行が始まりました。まず9月に1回感染して10月、11月に2回目の感染をしている人も珍しくない」
その原因の一つになっているのは、2種類のインフルエンザA型が同時に流行していることです。去年の冬から蔓延(まんえん)しているA型H3、そして新たにはやり出したA型H1です。
先月からの全国の感染レベルマップを見ると、赤い警報レベルが徐々に広がっています。特にみられる傾向が…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「親子3人で調子が悪いということで発熱外来で対応させてもらいましたが、お母さん、お父さん、皆インフルエンザAでした。家族全員インフルエンザということで間違いないです」「一人の感染者が単発で来るよりも一人の感染者にひも付いて家族全員インフルエンザに感染するケースも非常に増えている」
家庭内での感染リスクを高めているもの、それは意外にも“床からの感染”だといいます。
■足元に高リスク!“床から感染”
ウイルスの広がりを実験した映像です。くしゃみやせきにより拡散した飛沫(ひまつ)は最終的に多くが床に着地。次の実験では、床にウイルスに見立てた蛍光塗料が塗ってあり、家庭内に広がる様子が分かります。
床にそのまま座ったり寝転んだりする日本人の生活。何気なく床でくつろいでいる時や、洗濯物を畳んだり、普段の行動がウイルスを含む飛沫を家の中に広げてしまうのです。また、空気が乾燥していると、そのリスクは高まるといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「空気が乾燥していると床にあるウイルスが再び舞い上がりやすくなるので(インフルエンザに)感染することも家族内においては起こりやすくなる」
逃げ場のない家庭内での感染リスク。この映像を監修した感染制御学が専門の小林教授に対策を聞きました。
東邦大学 感染制御学研究室 小林教授:「床の掃除をきちんとしておくことも感染を予防する大事な手立てだと考えています」
床感染を防ぐ掃除法。アルコール消毒よりもお勧めの方法があるといいます。
■タオルで一日おきの“洗剤拭き”
家庭内で広がるインフルエンザの一因に“床からの感染”リスクも考えられるなか、有効な掃除方法を感染制御学の専門家に聞きました。
東邦大学 感染制御学研究室 小林教授:「アルコール消毒でもいいんですけど、アルコール消毒を床全面にするというのは非常に難しいので界面活性剤を含んだ、いわゆる洗剤ですね、そういうものを実際タオルで床を掃除するとかウイルスを不活化するうえでの有効な手立てと考えてよい」
できれば一日おきに床を掃除するのが感染リスクを減らすのにお勧めだということです。
テレビ朝日
| カテゴリー 医療 | 2023年11月23日 16時54分 |
はやり目とは 今秋から患者増 プール熱と同じウイルスが原因…症状は充血、目やに、かゆみ
Q 子どもが「はやり目」と診断された。どんな病気?
ヨミドック 医学的には「流行性角結膜炎」といいます。主に、白目の充血や目やに、かゆみ、頻繁に涙が流れるといった症状が出ます。
耳の前のリンパ節が腫れることもあります。重症化すると、黒目を覆う「角膜」が濁り、見えにくい状態が半年以上続く人もいます。
Q 何が原因なの。
ヨ アデノウイルスへの感染です。このウイルスは遺伝子配列の違いなどで100以上の型があり、目だけでなく、発熱や尿道炎など様々な症状を引き起こします。
プールの水を介して感染が拡大することが多い「咽頭結膜熱(プール熱)」もこのウイルスが原因で、のどの痛みや発熱の症状が強く出ます。
Q 流行する時期は?
ヨ プール熱と同様に、流行性角結膜炎も夏場に流行することが多いのですが、今年は9月頃から感染者が増えました。また、ここ数年は感染者数が低く抑えられていましたが、国立感染症研究所(東京)の発表によると、10月30日~11月5日の1週間で、1医療機関当たりの患者数は0・81人。長期間、全国的に流行した2018年に迫る数字となっています。
はやり目とは 今秋から患者増 プール熱と同じウイルスが原因…症状は充血、目やに、かゆみ
Q 治療法はあるの?
ヨ 特効薬はなく、対症療法が基本です。他の菌の増殖を抑える「抗菌剤」と炎症を抑える「抗炎症剤」の目薬を使います。医療機関を受診し、医師が処方したものを使いましょう。多くは10日ほどで症状が治まります。
Q 気を付けることは?
ヨ 「はやり目」と呼ばれるように、感染力が非常に強い病気です。家庭や学校・職場で周りの人にうつさないよう、感染予防を徹底することが重要です。小まめに手洗いし、ウイルスが付着した手でドアノブを触らない、家族間でタオルを共有しないなどの対策を取ってください。患者は入浴を最後にするか、シャワーにしましょう。
Q 学校はお休みだね。
ヨ 子どもの場合、感染防止のため、学校保健安全法に基づき、感染の恐れがないと医師が認めるまで出席停止となります。大人も職場で感染を広げないよう、よく相談しながら、仕事を休むことも検討した方がいいでしょう。症状が落ち着くまでは安静にして過ごしてください。
(安藤奈々/取材協力=内尾英一・福岡大眼科教授、金子久俊・ほばら眼科院長)
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20231113-OYTET50004/
| カテゴリー 医療 | 2023年11月17日 19時35分 |
はやり目とは 今秋から患者増 プール熱と同じウイルスが原因…症状は充血、目やに、かゆみ
Q 子どもが「はやり目」と診断された。どんな病気?
ヨミドック 医学的には「流行性角結膜炎」といいます。主に、白目の充血や目やに、かゆみ、頻繁に涙が流れるといった症状が出ます。
耳の前のリンパ節が腫れることもあります。重症化すると、黒目を覆う「角膜」が濁り、見えにくい状態が半年以上続く人もいます。
Q 何が原因なの。
ヨ アデノウイルスへの感染です。このウイルスは遺伝子配列の違いなどで100以上の型があり、目だけでなく、発熱や尿道炎など様々な症状を引き起こします。
プールの水を介して感染が拡大することが多い「咽頭結膜熱(プール熱)」もこのウイルスが原因で、のどの痛みや発熱の症状が強く出ます。
Q 流行する時期は?
ヨ プール熱と同様に、流行性角結膜炎も夏場に流行することが多いのですが、今年は9月頃から感染者が増えました。また、ここ数年は感染者数が低く抑えられていましたが、国立感染症研究所(東京)の発表によると、10月30日~11月5日の1週間で、1医療機関当たりの患者数は0・81人。長期間、全国的に流行した2018年に迫る数字となっています。
はやり目とは 今秋から患者増 プール熱と同じウイルスが原因…症状は充血、目やに、かゆみ
Q 治療法はあるの?
ヨ 特効薬はなく、対症療法が基本です。他の菌の増殖を抑える「抗菌剤」と炎症を抑える「抗炎症剤」の目薬を使います。医療機関を受診し、医師が処方したものを使いましょう。多くは10日ほどで症状が治まります。
Q 気を付けることは?
ヨ 「はやり目」と呼ばれるように、感染力が非常に強い病気です。家庭や学校・職場で周りの人にうつさないよう、感染予防を徹底することが重要です。小まめに手洗いし、ウイルスが付着した手でドアノブを触らない、家族間でタオルを共有しないなどの対策を取ってください。患者は入浴を最後にするか、シャワーにしましょう。
Q 学校はお休みだね。
ヨ 子どもの場合、感染防止のため、学校保健安全法に基づき、感染の恐れがないと医師が認めるまで出席停止となります。大人も職場で感染を広げないよう、よく相談しながら、仕事を休むことも検討した方がいいでしょう。症状が落ち着くまでは安静にして過ごしてください。
(安藤奈々/取材協力=内尾英一・福岡大眼科教授、金子久俊・ほばら眼科院長)
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20231113-OYTET50004/
| カテゴリー 医療 | 2023年11月17日 19時35分 |
子どもの感染症「プール熱」流行 アルコール消毒効かない? 大人も感染? 内科医に聞く
国立感染症研究所が、のどの痛みや40度を超える発熱などの症状が出る「プール熱(=咽頭結膜熱)」の患者数が過去10年で最も多くなっていると発表しました。子どもが感染しやすい病気で、大阪、福岡で警報レベルに達し、沖縄では流行警報が発令されました。そこで、「プール熱」に感染する原因や罹患(りかん)した時の対処法、インフルエンザとの違いなどについて、内科・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。
アルコール消毒が効かず、大人も感染する
Q.プール熱=咽頭結膜熱とは、どのような病気なのでしょうか。
市原さん「夏風邪の一種で、アデノウイルスの感染により、高熱や咽頭痛、結膜炎などをきたす病気です。症状は数日から1週間程度で治まります。小児に多く見られる病気ですが、大人にも感染することがあります」
Q.プール熱はインフルエンザの症状と似ているとされているようです。症状で異なる点などはありますか。今年はインフルエンザも流行中ですが合併症なども考えられるのでしょうか?
市原さん「高熱や咽頭痛などインフルエンザと症状が似ています。異なる点は、結膜炎(目の充血)、めやに、涙が多くなるなどの目の症状を伴うことが多いことです。プール熱に限ったことではなく高熱を伴う風邪のときに起こりうる合併症として、熱性けいれん(小児)、髄膜炎、脳炎、肺炎などが挙げられます」
Q.感染する原因はなんなのでしょうか。
市原さん「飛沫感染やタオルの使い回しといった接触感染です。プールの水を介して感染が拡大することがあります」
Q.予防法はありますか。
市原さん「アルコール消毒が効きにくいため、石けんによる手洗いをしっかりとすることです」
Q.もし感染した場合はどうすればいいのでしょうか。薬を飲んで治療するのでしょうか。
市原さん「プール熱に有効な薬はありません。高熱には解熱剤など、症状に対する対症療法を施します。子供の場合は、高熱で元気がない、水分や食事がうまくとれない、いつもと様子が違う時は医療機関を受診するべきです。コロナ禍以降、風邪症状で医療機関を受診するときは事前に連絡することが推奨されています」
Q.過去10年間で最多の水準といわれていますが、なぜここまで増えているのでしょうか。考えられる理由がありましたら、教えてください。
市原さん「子どもの免疫力が、マスクや消毒を徹底していたコロナ禍の影響により下がっていることが考えられます」
| カテゴリー 医療 | 2023年10月6日 21時00分 |