都の平成28年度予算編成作業の最終段階となる知事査定が4日に始まり、一般会計の予算規模が4年連続増の7兆100億円程度になる見通しとなった。7兆円台となるのは23年ぶり。
都によると、税収は景気回復に伴う地方法人2税(法人事業税、法人住民税)の増加によって、前年度当初予算より約1900億円増の約5兆2100億円となる見込みで、5年連続の増加となるという。
新規事業では、都内タクシーの5分の1に当たる1万台を、車椅子のまま乗車することができ、環境性能が高いハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)にするため、事業者向けの補助制度に61億円を計上する方針。
また、2020年東京五輪・パラリンピックに向け、新たに「障害者スポーツ振興基金(仮称)」(200億円)を創設し、普及啓発のほか、施設整備や競技活動の支援を行う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160105-00000006-san-l13
観光客でにぎわう京都市が、聴覚障害のある観光客へのおもてなしを想定した「手話言語条例」(仮称)を近く制定する。手話に関する条例は少なくとも32自治体で制定されているが、観光客を対象に含めたものは珍しいという。2月市議会で全会派が賛同して成立する見通しで、市は観光手話ガイドの育成や、国際手話通訳の普及など具体策を検討する。
現段階の条例素案によると、2006年に国連で採択された障害者権利条約で「手話は言語」と明記されたことを受け、「おもてなしの心を持ち、観光客を含むすべての人が心通じ合うまちを目指す」と理念を規定。観光客が安心して滞在できるよう、市が必要な施策を推進することや、市民や事業者も観光客向けのサービスに努めることを定めている。
全日本ろうあ連盟によると、手話を使う聴覚障害者は全国に約6万人。【土本匡孝】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160105-00000012-mai-soci
「バリアフリー能」に取り組む横浜能楽堂(横浜市西区)は24日、政府のバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰で「内閣府特命担当大臣優良賞」を受賞した。優良賞の受賞は劇場施設として全国で初めて。
同賞は、障害者や車いすでも利用しやすい施設整備や、製品の開発などに取り組む団体に送られる。
能楽堂は、障害者も健常者も一緒に能・狂言を楽しめるよう「共生社会の実現」を目指し、2000年からバリアフリー能を開催。点字パンフレットや解説の手話通訳などに取り組んできた。また、眼鏡状の機器に文字情報を映す「ウエアラブル端末」など最新技術も積極的に導入し、環境改善を図っている。
中村雅之館長は「施設の構造的な設備だけでなく、ソフト面にも取り組み続け、誰もが能・狂言を楽しめる機会をこれからも提供していきたい」と話している。
バリアフリー能は来年3月19日、15回目を開催予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151225-00006069-kana-l14
2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の計画が、建築家の隈研吾(くま・けんご)氏や大成建設などによるA案に決まった。提示された2案の審査では、バリアフリーなどユニバーサルデザインも評価の対象になった。来年12月の着工に向け、障害者からは評価の声が上がる一方で注文も出ている。
「A案は車椅子席の視野確保の仕方などに配慮している」。頸椎(けいつい)損傷のため車椅子生活を送る建築デザイナー、丹羽太一さん(48)は、そう評価した。
東京は夏季初の2回目のパラリンピック開催都市となる。大会では多くの障害者を迎えることになる。
A案の車椅子席は利用者の目の高さを床から100センチと想定し、前列の一般席で身長175センチの人が立ち上がっても視界を妨げられないようにした。
国土交通省のバリアフリー建築のガイドラインは、車椅子利用者の目の高さを105センチとして、座席の高さなどを設定するのが望ましいとする。日本建築学会のデータなどを基に利用者が背筋を伸ばした状態を前提にしているが、それが難しい人もいる。一方、日本人男性の平均身長は約170センチで、靴を履けばさらに高くなる。
新国立競技場のスタンドを巡って障害者団体などは、車椅子利用者の目線をより低く、前列の健常者の身長をより高く見積もるように事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)に求めてきた。
A案について丹羽さんは「会場全体が興奮する決定的な瞬間、前の人が立ったため障害者が見られなかったという事態を避けられるだろう」と指摘する。
ただ、施設のバリアフリー化に対するJSCの審査委員会の評価点(7委員で70点満点)は、A案(48点)よりB案(53点)が高かった。B案は、障害者の中には突然大声を出してしまう人がいることなどを考慮し、ガラスで囲ったボックス席を設けていた。
この点について、自身も脊髄(せきずい)損傷により車椅子を使って生活をしているDPI(障害者インターナショナル)日本会議事務局長の佐藤聡さん(48)は「従来にない取り組み」と評価する。
A案は五輪時に車椅子席の約7割が一番下の1層スタンドに集中するが、国際パラリンピック委員会(IPC)は水平方向だけでなく垂直方向にも均等に置くよう求めているという。そうすれば、さまざまな場所から試合を楽しめる上、観客席の料金は通常グラウンドから離れるほど安くなるため、障害者に多様な価格帯を提示できる。佐藤さんは「世界最高を目指すなら2、3層スタンドの車椅子席を見直すべきだ」と語った。
大成建設は今後、障害者らも交えたワークショップを開き、そこでの声を詳細な設計に反映させるという。丹羽さんは「障害者トイレの細かいレイアウトもこれから。節目節目で障害者の声を生かし、誰もが使いやすい施設にしてほしい」と望んだ。【飯山太郎】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151223-00000075-mai-spo
県手話言語条例が4月に施行されたことを受け、相模原市緑区の県立橋本高校で21日、手話を学ぶ講座が開かれた。同校の福祉委員15人があいさつや自己紹介など、基本的な手話に親しんだ。
同条例は、手話に対する県民の理解を深めて普及させるもので、同条例を受けた取り組みは同校では初めて。校舎内には、県立相模原養護学校(同市南区)の分教室があり、手話ができる同養護学校の女性教諭(26)が講師役となった。
この日は、指文字表を見ながら自分の名前を名乗る練習をしたり、誕生日や趣味などを紹介。「手話では拍手をする代わりに、両手を挙げてひらひら振る」「注目してほしいときは、蛍光灯のオン・オフを切り替えて点滅させる」などの豆知識も紹介され、生徒たちは興味深そうに聞き入っていた。
紙に書かれた単語をジェスチャーで説明して、ほかの生徒に言葉を当てさせるゲームも実施。大げさな動作で教室が笑いに包まれつつ、実際の手話を楽しみながら学んだ。
1年の生徒(15)は、「手話は難しいと思っていたけれど、やってみると体で覚えてすらすらできた。テレビの手話ニュースを音声がなくても分かるようになりたい」と目を輝かせた。
同校は、「今後、福祉委員が簡単なものを教えられるようになり、学校全体で手話講座ができれば」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151222-00006004-kana-l14
厚生労働省職業安定局障害者雇用対策課が2014年9月に発表した「最近の障がい者雇用の現状と課題」によると、日本における身体・知的・精神障害者の総数は約788万人。うち18歳以上65歳未満の在宅者は約324万人となった。この数字は、日本の人口の約6%にのぼる。
2013年度に障がい者雇用率が1.8%から2%へ引き上げられたことで、目標達成には民間企業だけで約5.5万人もの新たな障がい者雇用が必要になることから、企業でも障害に対する知識の啓発や、彼らを受け入れる為の社内環境を整備することが急務となった。
しかし、問題は健常者雇用と比べ、障がい者雇用では労使ともに業務適性が判別しづらいことだ。ただ単に受け入れれば済むという話ではない。障がい者も優秀な人材であり、貴重な労働力と考えるのなら、適性に合った業務に就いて、就労意欲を高く保つことが重要だ。
各都道府県の自治体でも、障がい者の雇用促進のための施策を行っている。たとえば、栃木県では「障がい者就業体験事業の事業所募集(就職支援サイトWORK WORKとちぎ)」として、新たに障がい者雇用を検討している企業に対し、10日程度の短期職場実習を行っており、それにより雇用イメージを掴むことができる仕組みを作っている。また、新潟県では「新潟県障害者職域拡大アドバイザー」を設置し、職域拡大アドバイザーが企業を訪問し、障がい者雇用に関する相談を受け付けている。
民間企業でも積極的に取り組んでいる企業は多い。例えば、2011年の時点で、すでに実雇用率2%を達成している日立製作所 <6501> もその中の一社だ。同社では、2005年から各種研究会やセミナーに参加し、情報収集、事例収集に努め、雇用の可能性を調査しており、2007年からは精神障がい者の実習を受け入れている。精神保健福祉士の配置や雇用促進チームの設置、さらには社内からサポーターを募集するなど、まさに全社を挙げて取り組んでいるのだ。
また、ヤマハ発動機株式会社 <7272> も、2015年10月1日付で、障がい者雇用促進のための新会社「ヤマハモーター MIRAI 株式会社」を設立した。同社はこれまで、他の企業同様、健常者と障がい者が一緒に就労できる職場運営を目指してきた。しかし、新会社では、まずは部品包装業務と同社敷地内の清掃業務からスタートし、段階的に業務領域を拡大していく計画で、その中で障がい者が個々の能力を発揮できる職場を確保することで雇用促進に努める。さらに、社員それぞれの能力開発を進め、社会的自立を支援していくとしている。
障がい者雇用については、まだまだ労使ともに課題があるのは仕方がないだろう。しかし、積極的に取り組んでいる自治体や民間企業の様子をみると、決して特別扱いするのではなく、会社の一員として受け入れようという姿勢が感じられる。また、そういう姿勢の企業だからこそ、雇用も定着するのではないだろうか。(編集担当:藤原伊織)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151219-00000035-economic-bus_all
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