県手話言語条例が4月に施行されたことを受け、相模原市緑区の県立橋本高校で21日、手話を学ぶ講座が開かれた。同校の福祉委員15人があいさつや自己紹介など、基本的な手話に親しんだ。
同条例は、手話に対する県民の理解を深めて普及させるもので、同条例を受けた取り組みは同校では初めて。校舎内には、県立相模原養護学校(同市南区)の分教室があり、手話ができる同養護学校の女性教諭(26)が講師役となった。
この日は、指文字表を見ながら自分の名前を名乗る練習をしたり、誕生日や趣味などを紹介。「手話では拍手をする代わりに、両手を挙げてひらひら振る」「注目してほしいときは、蛍光灯のオン・オフを切り替えて点滅させる」などの豆知識も紹介され、生徒たちは興味深そうに聞き入っていた。
紙に書かれた単語をジェスチャーで説明して、ほかの生徒に言葉を当てさせるゲームも実施。大げさな動作で教室が笑いに包まれつつ、実際の手話を楽しみながら学んだ。
1年の生徒(15)は、「手話は難しいと思っていたけれど、やってみると体で覚えてすらすらできた。テレビの手話ニュースを音声がなくても分かるようになりたい」と目を輝かせた。
同校は、「今後、福祉委員が簡単なものを教えられるようになり、学校全体で手話講座ができれば」と話している。
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