「バリアフリー能」に取り組む横浜能楽堂(横浜市西区)は24日、政府のバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰で「内閣府特命担当大臣優良賞」を受賞した。優良賞の受賞は劇場施設として全国で初めて。
同賞は、障害者や車いすでも利用しやすい施設整備や、製品の開発などに取り組む団体に送られる。
能楽堂は、障害者も健常者も一緒に能・狂言を楽しめるよう「共生社会の実現」を目指し、2000年からバリアフリー能を開催。点字パンフレットや解説の手話通訳などに取り組んできた。また、眼鏡状の機器に文字情報を映す「ウエアラブル端末」など最新技術も積極的に導入し、環境改善を図っている。
中村雅之館長は「施設の構造的な設備だけでなく、ソフト面にも取り組み続け、誰もが能・狂言を楽しめる機会をこれからも提供していきたい」と話している。
バリアフリー能は来年3月19日、15回目を開催予定。
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