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足にトラブルを抱えた子どもが増加中!子どもの足の成長を妨げない靴とは?

近年、偏平足や足指の変形など、足にトラブルを抱えた子どもたちが増えている。足のトラブルは、悪い姿勢や骨格のゆがみなどの引き金となり、注意が必要だ。ベネッセ教育情報サイトでは、桜美林大学教授の阿久根英昭氏に、正しい歩き方や、子どもの足の成長を妨げない靴選びのコツについて教えてもらった。

偏平足や足指の変形を防ぐためには、とにかく足をよく使い、正しい姿勢で歩くこと。かかとから指先まで、S字を描くように着いて歩く「S字歩行」が理想的です。S字歩行では、
「かかとの外側から地面につき、小指のつけ根から親指のつけ根へと重心を移動させ、指で蹴り出す」ようにします。また、「足は第二の心臓」と呼ばれ、足を動かさずにいると、血行が悪くなり、むくみの原因となります。

先が細くて窮屈な靴は、外反母趾(ぼし)や浮き指など、足指の変形の原因となります。一方、子どもは成長が早いからと、やたらと横幅が広いパカパカした靴を履かせている保護者をときどき見かけますが、これも着地が不安定になり、よくありません。靴選びで、いちばん大事なのはフィット感です。足をしっかりくるんで保護しつつ、子どもの自由な動きを妨げない靴を選びましょう。子どもの靴選びの条件は以下です。

・つま先にゆとりがある
・かかとに安定感がある
・ソールに適度な弾力がある
・通気性&柔らかさ
・靴ひもがある

元気な足を取り戻すためには、歩いたり、駆けまわったりするのがいちばん。決まった動きになりがちなスポーツより、さまざまな動きが体験できる外遊びがおすすめです。近くに遊び場がないなど、さまざまな問題はありますが、今の子どもたちには、勉強や習い事よりも、自然の中へ連れ出して体を動かす経験をさせることが大事なのではないでしょうか。草原や川原などでは、ときには靴を脱ぎ、はだしの気持ちよさも体験させてあげたいものです。はだしになると、子どもたちの行動も急に生き生きとしてきます。ただし、危険のないよう、目を離さず見守ることが大切です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160105-00010000-benesseks-life


放課後や休日に身に付けさせたい4つの「生きる力」とは

千葉大学教授の明石要一氏は、「放課後や休日の学校外での時間は、お子さまの生きる力を育むうえで大切な時間」だと言う。そこで、ベネッセ教育情報サイトでは、学校外時間がなぜ大切なのか、そして学校外時間で身に付けさせたい力について伺った。

放課後には、学校だけでは経験できない「本物に触れる体験」をさせてほしいと考えています。本物の体験とは、本やテレビだけではわからない、その時期・その場所だけでしか経験できないものです。さまざまな体験をすることで、受験や就職にも役立つ「生きる力」を育むことができます。

(1)体力が身に付く
放課後や休日に外遊びやスポーツをして過ごすと、自然と歩く歩数が増え、体力が付きます。体を使うと食欲が増し、健康な体を作ることにもつながります。また健康な体は、学力にもつながります。小さいうちから体をたくさん動かす習慣を身に付けさせましょう。

(2)活用する力が身に付く
現在は、単に知識を暗記するのではなく、学習内容を社会で活用する力が重視されており、国際的な学習到達度調査(PISA)や全国学力・学習状況調査といったテストが実施されています。たとえば、算数を活用する力を身に付けるには、生活の中で、習った公式を使う場面を経験させることが効果的です。

(3)人間力が育つ
学校外時間は、お子さまの人間力を育む時間でもあります。人間力とは、学力や技術力などでははかることができない、人としての魅力のこと。成績や資格の数などのように、目に見える形で提示することができませんが、就職試験の面接で、人間力は重視されています。

(4)コミュニケーション力が養われる
放課後時間は、第3の大人に出会える時間です。第1の大人は保護者、第2の大人は学校や塾の先生など、そして第3の大人は地域のおじさん、おばさんです。第3の大人は必ずしもお子さまにとって「よい大人」とは限りません。もどかしい思いをすることがあるでしょう。しかし、そうした経験でお子さまの表現能力、コミュニケーション能力が養われ、「生きる力」が鍛えられることになります。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151221-00010000-benesseks-life


身体に赤い発疹、これって「風疹」?「風疹」ってどんな病気?

風疹(ふうしん)は、身体全体に広がる小さく赤い発疹が特徴の感染症です。みずぼうそうやおたふくかぜのように、幼児や児童が感染しやすい病気とされていましたが、平成24年、25年ごろには大人の間でも大流行し、世間を騒がせました。この記事では、子どもがかかる風疹の隠れた危険、妊婦がかかった時のリスクについてご説明します。

幼い子どもの場合はとても軽い症状ですむことが多い

風疹ウイルスによって起こるこの感染症は、発症すると発熱や首や耳の下のリンパ腺の腫れが見られ、それから体にぽつぽつと赤い、小さなきれいな発疹が表れます。ただし、発疹には少しかゆみを伴いますが、幼児にとっては軽い病状ですむことが多く、3日間前後で症状が落ち着くことが多い病気です。このことから「三日ばしか」とも呼ばれています。子どもによっては発熱も微熱程度で、発疹も気づかないほど軽いことも多く、感染したことがわからないままの場合もあるようです。

症状は軽いことが多いのですが、高熱やリンパ腺の痛みが強いこともありますし、ほかの発疹性疾患もありますので、幼児の場合は念のため小児科で診ていただくようにしましょう。まれに脳炎など重症の合併症もあるので、症状が長引く場合には注意が必要です。発疹がすっかり消えてしまえば、感染しなくなり、登園しても大丈夫です。

大人が感染する危険性が高い

子どもの病気のように思われている風疹ですが、実は9割以上の感染者は20歳以上の大人です。現在の成人世代はワクチンの接種率が低く、抗体を持っていない人が多いのです。大人が風疹にかかると、子どもよりも症状が重くなる傾向があります。また、妊婦が感染した場合には、胎児に難聴や心疾患、目の障害などが起こる可能性が高いと言われています(先天性風疹症候群)。

子どもの重症化、大人を含めた社会での大流行を防ぎ、妊婦の安全を守るためにも、ワクチンによる予防接種は大変重要視されています。妊娠中には予防接種を受けることができないので、あらかじめ受けておくのがいいと思います。風疹は一度感染、発症すれば、再び感染する危険性はないとされています。感染したことがあったうえで予防接種をしても問題はありません。ご自身が風疹にかかったかどうかが確かでない場合には、予防接種を受けておくことをおすすめします。また、既に妊娠している場合には、風疹の抗体があるかどうかを確認する『風疹抗体価検査』が実施されます。

風疹について正しい知識を持ち、子どもだけでなく、大人、とくに妊婦は感染しないよう予防対策をしておくことが重要です。春先から初夏にかけては特に流行するため、子どもが集団生活をしている場合には注意してください。飛沫感染(咳や唾液による感染)がほとんどですので、マスク、手洗い、うがいでしっかりと感染を予防しましょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151202-00010000-benesseks-life


成績のいい中学生がやっていた!小6で身につけておきたい勉強法とは?

中学校になると、小学校のときよりも教科が増え、学習の内容も難しくなってきます。「ついていけるかな?」と不安に思う保護者のかたもいらっしゃるかもしれませんが、上手な勉強のやり方を身につけておけば大丈夫! 効率よく勉強することができれば、部活と勉強の両立も可能です。好きなことをやりながら、勉強もちゃんとできる、そんな上手な勉強のやり方のために小学生のうちから身につけておきたい“中学式勉強法”とは?

事実! 中学生の55%は上手な勉強のやり方がわからない

中学校になると、英語が加わるなど、小学校のときよりも教科が増えます。加えて、授業のスピードも速くなり、内容も難しくなってきます。
実際、中学校の先輩にアンケート(*1)で、「中学では小学校のときと比べて授業のスピードが速くなったと思いますか?」という質問をしたところ、72.5%が「はい」と回答。また「授業内容が難しくなったと思いますか?」という質問の回答には、90.3%が「はい」と回答しています。
そこに、部活や塾、習い事などが加わると、さらに忙しくなるのが中学生です。

さまざまなことと両立しながら、きちんと勉強していくためにも、効率のよい上手な勉強のやり方を身につけておく必要があります。
しかし、「上手な勉強のやり方がわからない」と回答した子どもは小学6年から中学校1年で急増。中学1年では、55%(*2)もいるのです! でも、大丈夫。ポイントを押さえておけば、忙しい中学生でも、いい成績をキープすることはできるのです。

忙しい中でもいい成績をキープするための工夫とは?

中学1年生から中学3年生までの先輩にアンケートをとったところ、「成績上位の先輩のうち部活に参加している」と答えたのは、84.8%(*3)でした。忙しくて勉強時間に限りがあっても、いい成績をキープしている先輩も多いことがわかります。勉強時間は短いけれど、成績がいい人は、勉強のやり方に工夫があったのです。

<中学式の工夫1>
成績アップにつながる重要ポイントに絞って学習すること
短い勉強時間のなかで成績を上げるには、成績につながる重要なポイントに絞って、重点的に取り組むのが大切。教科書の太字のポイント箇所や、授業で先生に大事だと言われた内容中心にしっかりと理解していけるのが理想です。

<中学式の工夫2>
丸つけした後に解き方や考え方を確かめること
成績上位者に多く見られるのが、丸つけをした後そのまま放置していないということ。特に間違えた問題に必要だった解き方や考え方を確認することは、次に似た問題が出た時に解ききる大事なポイントになります。

<中学式の工夫3>
わからなくなったら前の単元にさかのぼること
どんどん難しくなっていく中学校からの勉強で大事なのが、基礎からしっかり積み上げていくこと。でも、どうしても忘れたり、わからなくなることがありますよね。そのときは、迷わず前習ったところに戻ること。基礎を理解する手間を惜しまないことが、後々大きな伸びにつながります。

勉強時間が短くても成績がいい人は、成績アップに必要な重要ポイントに絞って知識を頭に残したり、自分で問題が解けるように深く理解するための工夫をしているのです。効率的で効果的な勉強のやり方を身につけることで、それらを習得することができます。
また、中学校になって最初の勉強は小学校の内容を少し発展させたものが中心となります。たとえば、数学なら小学校で習った内容に「文字」や「マイナス」の考え方が加わるなど、小学校の算数と中学校の数学は深く関わっています。

そこで大切なのが入学前の今。中学校に入ってから始めるのではなく、小学生のうちに効率的な勉強のやり方を身につけておいたり、小学校内容のできなかったところをさかのぼっておくことで、中学になってからの勉強がよりスムーズに進められますよ。

小学校の学習の復習と、ちょっとだけ中学先取りをするときにはぜひ、「勉強時間は短いけれど、成績がいい人の勉強のやり方」の工夫を取り入れてみてください。中学入学後の4月からの授業もこわいものナシになるはずです! 

*1:出典 2015年9月進研ゼミ会員(中1~3生)466人へのアンケートより集計
*2:ベネッセ教育研究所「小中学生の学びに関する実態調査」(2014年実施)より抜粋 ※小学校4年生-中学2年生の子ども5409名の回答より集計※学習上の悩みのうち、「上手な勉強のやり方がわからない」という項目
*3:2015年9月進研ゼミ会員(中1~3生)466人へのアンケートより集計

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151130-00010000-benesseks-life


感染性胃腸炎で警報、保育園で集団感染続発

鳥取県は11日、県全域に感染性胃腸炎に関する警報を出した。警報の発令は2012年12月以来2度目。今後もノロウイルスなどの感染者が増えるおそれがあるという。

県健康政策課によると、県東部8か所の医療機関で11月第1週(2~8日)に受診した平均患者数が22.13人に上り、警報基準(20人)を超えた。保育園での集団感染も10日までに県全域で15件報告され、流行が例年よりも1~2か月早いという。

同課は調理や食事前、トイレ後はせっけんで十分に手を洗い、タオルを共用しないなどの対策が必要としている。

(2015年11月12日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=126338


不登校の原因ともなっている「小児慢性疲労症候群」ってどんな病気?

「小児慢性疲労症候群」とは、これまで健康に生活していた子どもが、ある時原因不明の激しい全身疲労感に襲われ、集中力の低下、頭痛、腹痛、吐き気、睡眠障害、思考力の低下、学習能力の低下、記憶力の低下などが続くようになる病気です。勉強が手につかなくなったり、遊べなくなり、学校生活が困難となって不登校やひきこもりに至ります。
この病気は、「慢性疲労症候群」として、大人でもかかります。世界的にこの病的疲労の存在は認められいますが、原因がはっきりとわかっていません。対人的・物理的・化学的・生物学的な「複合ストレス」がきっかけとなって発症すると言われています。子どもの不登校について、まさか病気だとは思わずにいる親御さんは、当然ですがまだまだ多いそうです。

◆どんな子どもに多いの?

まじめな頑張り屋さんの子どもに多く見られると言われています。学校生活や日常生活も何かと無理をしてがんばっている子が、責任ある役割を担ったり、クラブ活動で毎日激しい練習に打ち込んだりするなどしていると、過度のプレッシャーにより誘発される傾向があります。また、持続性のある不安や緊張が、慢性疲労症候群につながるとも指摘されています。

◆慢性疲労症候群の症状と診断

小児慢性疲労症候群の症状としては、脳機能の疲労・機能低下による自律神経機能異常、生体リズムを整える内分泌機能のリズム障害、生活リズムを作る深部体温調節機能障害、および睡眠・覚醒リズム障害、うつ状態などが混在する状態になります。

自立神経機能異常は、呼吸、循環、消化、吸収、代謝など身体活動の基本に影響し、生体リズムの乱れは、内分泌系に異常をきたしてしまいます。

診断には、2007年にアメリカで承認された小児慢性疲労症候群の診断基準「CCFS」が使われます。

CCFSでは、強い疲労・疲労感、極端なだるさ、食欲低下、てのひらの発汗などの症状に加えて、診断の目安になる以下の5つの症状を細かい基準で確認していき、点数化して判断します。

1)労作後疲労(日常的な行動のあとの身体・精神的疲労)
2)睡眠問題
3)疼痛
4)神経認知問題
5)自律神経症状・神経内分泌症状・免疫系症状

さらに以下も確認します。
●少なくとも3か月以上、睡眠や休養によっても改善しない疲労状態が続き、日常生活が50%以上障害される。
●甲状腺機能障害や血液の病気、感染症などが、一般的な医学的検査では異常が見出せない。
結果、すべての基準を満たせば「小児慢性疲労症候群」である、との診断を行っています。

慢性疲労症候群は、まだ病理学的に定義のない疾患で、日本ではまだ特定疾患にも指定されていない難病です。子どもがかかってしまうと、健全な発育にも影響を及ぼしますし、社会人では働けないので生活苦に陥ってしまいます。

子どもが不登校を始めたら、学校生活だけができないのか、それとも日常的な社会生活全般が行えなくなっている状態なのか、子どもの様子を長く観察することが大切です。重症化してしまうと寝たきりのような状態になってしまうこともありますので、早めに病院で診察を受けましょう。現状では、症状を悪化させないための治療法がもっとも大切になります。

監修:三原武彦(小児科医)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151019-00010004-mocosuku-hlth


幼児期からの「健康教育」 どのように子どもに教える?

自らの健康を保とうとする意識は自然と身に付くものではなく、家庭での健康教育が重要だ。保護者はどのような点に気を付けて、子どもに接すればよいのだろう。ベネッセ教育情報サイトでは、元養護教諭で「幼児期からの健康教育が大切」と語る、帝京短期大学教授の宍戸洲美氏に話を伺った。

私が保護者のかたに大切なこととしてお伝えしているのは、「しっかり食べる。たっぷり眠る。外で群れて遊ぶ。安心してかかわれる大人がいる」の4つです。共働きで忙しく「子どもの朝食を菓子パンで済ませてしまう」「塾で帰宅が遅いため就寝も遅くなってしまう」など、事情があることはわかります。しかし、小学校卒業までは子どもの生活リズムを整えることが大切だということを、理解していただければと思います。

幼児期や小学校低学年では、子どもは親の様子を見てまねますから、行動で示すことも重要です。保護者が帰宅後に手洗いうがいをすれば、子どももそれが普通なのだと認識します。行動で示しながら、「なぜそれをするのか」も説明しましょう。たとえば、「夜たくさん寝ると体や脳の疲れが取れるよ」と教えます。早寝早起きをした時には「体の調子はどう?」と聞いて、自身の感覚を確認させてください。体調がよければ、たくさん寝ることはいいことだと理解するでしょう。自分でできることが多くなる、小学校中学年以降も、「今日はうんち出た?」などと、時々は様子を確認しましょう。

なぜ朝食をしっかり食べたほうがよいのか、喫煙にはどのような害があるのかなど、健康に関することを子どもに説明できるよう、保護者のかたも学んでいただきたいと思います。また、ご自身の生活習慣にも気を付けましょう。たとえば、子どもだけで食事をさせる家庭がありますが、家族と食事をすることで、子どもはよくかんで食べることや好き嫌いをせず食べることを学びます。保護者が習慣を見直すことで、子どもの健康に影響を与えることがたくさんあるのです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151009-00010002-benesseks-life


子どもの貧困対策は「ひとり親世帯」だけでは不十分。「共働き世帯」にも救いの手を

「第3回 子どもの貧困対策会議」が8月28日に首相官邸で開催され、政府は経済的に厳しい“ひとり親”世帯への支援策をまとめた。ひとり親世帯の子どもへの支援を年間50万件行うことや、奨学金や低所得世帯への手当充実を検討する予定だ。

会議で安倍晋三首相は「子どもたちの未来は日本の未来そのものであります」と述べ、その内容は“ひとり親”世帯への支援を強化するものが中心となっている。しかし、「世帯タイプで分けると、子どもの貧困に目が行かなくなってしまう」と警鐘を鳴らしているのは『子どもの貧困』の著者である阿部彩氏だ。同氏への『子どもの貧困連鎖』(新潮社)のインタビューから発言の一部を引用する。

<子どもの貧困を改善しようと考える時には、母子世帯だけの対策では足りないし、 父子だけでも駄目です。また、特定のタイプに着目した制度には批判が起きることもあります。その意味で、私は母子だけに着目するのでなく、子どもに着目した「子ども対策」が必要だと言いたいのです>

厚生労働省が発表する「子どもの貧困率」が’12年は16.3%で過去最高となり、日本では子どもの6人に1人が貧困状態にある。特にひとり親世帯の貧困率は54.6%と高く、経済協力開発機構(OECD)加盟33か国の中でも最悪だ。

さらに最近は、非正規雇用の拡大など様々な理由により、貧困はひとり親世帯だけでなく共働き世帯にも広がっているという。貧困率の高さでは母子世帯が群を抜いているが、世帯数は多くない。貧困の子ども数を比率で見ると、圧倒的に数が多いのは両親がいる世帯の子どもなのだ。貧困の子どもの過半数には両親がおり、30%程度が母子世帯、10%程度が父子世帯という比率のようだ。

<貧困の世帯の現状を見ると、近年は母子世帯以外の貧困率がジワジワ上がってきています。男性と女性の格差が微妙に縮まっていて、それは女性の貧困率が下がったということではなくて、男性の貧困率が上がったからです。このごろ、単身女性の貧困がとても話題になっていますが、単身男性の貧困も大きな問題です。今は日本全体が貧困化しているといえます>

貧困がジワジワと広がっている共働き世帯の子どもには、まだまだ手が行き届いていない。以前から母子世帯には児童扶養手当などの支援があったが、両親がいる貧困世帯の子どもを救済する制度は、今も存在していないのが実情だ。

また、ひとり親家庭の親も夜遅くまで働きづめというケースが少なくない。子どもは家庭で夕食をとれず、行き場を失い夜の街へふらふらと出歩いて犯罪に巻き込まれるという事件が実際に起き始めており、これは決して見過ごせない。

「子どもの貧困をなくすという観点からは、ピンポイントで子どものいる世帯への公的給付を増やすのが有効です」と阿部彩氏は解説している。そして現在の日本で働いても暮らしが楽にならない原因は「子育ての費用が高いこと」と「低所得世帯に対する公的給付が少ない、それと女性の賃金が低い、収入が少ないこと」だと本書では解説している。

政府は子どもの貧困対策の一環として、地域での学習指導や食事の提供などを行う「子どもの居場所づくり」を進める予定だ。ひとり親世帯の子どもに対し、公民館など公共の建物の空きスペースを利用して、学童保育が終わったあとの学習や食事の場をつくる。仕事で親の帰宅が遅く、一人で過ごすことが多くなりがちな子どもが、学習の遅れや孤立感をもつことを解消するのが狙いだという。

10月には「子供の未来応援国民運動」が始動する。子どもの貧困問題は、もう先延ばしできないところまできている。 <文/北村篤裕>

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150917-00930752-sspa-soci


特殊詐欺防止に園児が一役

高齢者の特殊詐欺被害を防ごうと、長崎県佐世保市田原町のアソカ北幼稚園(山崎一人園長、142人)の園児が26日、祖父母用の特殊詐欺防止カード作りをした。

孫が作ったカードを自宅の電話近くに掲示してもらおうと、佐世保署と佐世保地区防犯協会が初めて企画した。カードには、県警マスコットのキャッチ君が大きく描かれ「名義を貸して」「逮捕される」「必ず儲(もう)かる」-といった詐欺犯がよく使う文言や対処法などを紹介している。

この日、佐世保署員らが幼稚園を訪れ、寸劇などで子どもの連れ去り事案や高齢者の特殊詐欺被害への注意を呼び掛けた。その後、園児は色鉛筆などを使ってキャッチ君のイラストを色付け。吹き出しには自分の似顔絵とともに「おじいさま おばあさま きをつけてね」とメッセージを書き込んだ。

年長の松尾龍磨ちゃん(6)は「カラフルにできた。おじいちゃんおばあちゃんには、悪い人にだまされないよう気を付けてほしい」と話した。
カードは敬老の日(9月21日)までに園児の祖父母宅に郵送する予定で、写しは同署などに展示される。

同署管内では7月末現在、9件の特殊詐欺が発生し、うち、8件の被害者が高齢者。被害総額は約5千万円。昨年1年間では被害件数6件、被害総額約2300万円だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150827-00010001-nagasaki-l42


子どもを「デング熱」から守るには?実態と対策 医師が解説

昨年、約70年ぶりに大流行と報道され、大きな話題となったデング熱。今年も、昨年に引き続き流行する可能性がある。大人に比べて蚊に刺されやすい子どもをデング熱から守るにはどうすればよいのだろうか。ベネッセ教育情報サイトでは、デング熱の実態と、対策について、神奈川県立こども医療センターの馬場直子氏に教えてもらった。

デング熱は、蚊が媒介する感染症の一種です。デングウイルスを持っている蚊で、日本にいるのはヒトスジシマカ(いわゆる「やぶ蚊」)のみです。デングウイルスを持つ蚊に刺されると、2~5日の潜伏期間を経たあとに、発熱や発疹、頭痛、吐き気、関節痛などの症状が出ます。蚊はデング熱のウイルスを媒介しますが、人から人には感染しません。

デング熱の症状は風邪にとても似ていますが、熱が出てしばらく経つと、発疹が出ます。多いのは、風疹のようなポツポツした赤くて細かい発疹です。このような発疹と発熱がある場合は、デング熱を疑ったほうがいいでしょう。重症になるわけではありませんが、高齢者や乳幼児、腎臓・肝臓に疾患がある人は出血傾向(何もしていないのに血が出る症状<鼻血や、血便、消化器官からの出血など>)に注意してください。皮膚には、紫色の斑点(紫斑)が現れるので、早急に血液検査ができる病院にかかってください。放置すると、1~2割の確率で死に至る場合もあります。

蚊の活動が活発な時間帯は、夏休み中のラジオ体操の時間や、「夕焼けチャイム」に重なるため、蚊に刺される可能性は高まります。予防の最善策は、なるべく蚊に刺されないようにすること。長袖・長ズボンでは暑い時は、虫よけパッチや、虫よけスプレーを活用しましょう。お子さま自身でスプレーをする場合は、塗り残しがないか保護者のかたが確認します。首の横や、二の腕の外側、ひざの裏などは、塗り残しが多い部位です。乳幼児がいる場合は、煙の出ない蚊取りマットを使いましょう。蚊の発生源となる水たまりを作らないことも大切です。傘立ての受け皿などにも注意です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150827-00010000-benesseks-life


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