高齢者の特殊詐欺被害を防ごうと、長崎県佐世保市田原町のアソカ北幼稚園(山崎一人園長、142人)の園児が26日、祖父母用の特殊詐欺防止カード作りをした。
孫が作ったカードを自宅の電話近くに掲示してもらおうと、佐世保署と佐世保地区防犯協会が初めて企画した。カードには、県警マスコットのキャッチ君が大きく描かれ「名義を貸して」「逮捕される」「必ず儲(もう)かる」-といった詐欺犯がよく使う文言や対処法などを紹介している。
この日、佐世保署員らが幼稚園を訪れ、寸劇などで子どもの連れ去り事案や高齢者の特殊詐欺被害への注意を呼び掛けた。その後、園児は色鉛筆などを使ってキャッチ君のイラストを色付け。吹き出しには自分の似顔絵とともに「おじいさま おばあさま きをつけてね」とメッセージを書き込んだ。
年長の松尾龍磨ちゃん(6)は「カラフルにできた。おじいちゃんおばあちゃんには、悪い人にだまされないよう気を付けてほしい」と話した。
カードは敬老の日(9月21日)までに園児の祖父母宅に郵送する予定で、写しは同署などに展示される。
同署管内では7月末現在、9件の特殊詐欺が発生し、うち、8件の被害者が高齢者。被害総額は約5千万円。昨年1年間では被害件数6件、被害総額約2300万円だった。
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