中学校になると、小学校のときよりも教科が増え、学習の内容も難しくなってきます。「ついていけるかな?」と不安に思う保護者のかたもいらっしゃるかもしれませんが、上手な勉強のやり方を身につけておけば大丈夫! 効率よく勉強することができれば、部活と勉強の両立も可能です。好きなことをやりながら、勉強もちゃんとできる、そんな上手な勉強のやり方のために小学生のうちから身につけておきたい“中学式勉強法”とは?
中学校になると、英語が加わるなど、小学校のときよりも教科が増えます。加えて、授業のスピードも速くなり、内容も難しくなってきます。
実際、中学校の先輩にアンケート(*1)で、「中学では小学校のときと比べて授業のスピードが速くなったと思いますか?」という質問をしたところ、72.5%が「はい」と回答。また「授業内容が難しくなったと思いますか?」という質問の回答には、90.3%が「はい」と回答しています。
そこに、部活や塾、習い事などが加わると、さらに忙しくなるのが中学生です。
さまざまなことと両立しながら、きちんと勉強していくためにも、効率のよい上手な勉強のやり方を身につけておく必要があります。
しかし、「上手な勉強のやり方がわからない」と回答した子どもは小学6年から中学校1年で急増。中学1年では、55%(*2)もいるのです! でも、大丈夫。ポイントを押さえておけば、忙しい中学生でも、いい成績をキープすることはできるのです。
中学1年生から中学3年生までの先輩にアンケートをとったところ、「成績上位の先輩のうち部活に参加している」と答えたのは、84.8%(*3)でした。忙しくて勉強時間に限りがあっても、いい成績をキープしている先輩も多いことがわかります。勉強時間は短いけれど、成績がいい人は、勉強のやり方に工夫があったのです。
<中学式の工夫1>
成績アップにつながる重要ポイントに絞って学習すること
短い勉強時間のなかで成績を上げるには、成績につながる重要なポイントに絞って、重点的に取り組むのが大切。教科書の太字のポイント箇所や、授業で先生に大事だと言われた内容中心にしっかりと理解していけるのが理想です。
<中学式の工夫2>
丸つけした後に解き方や考え方を確かめること
成績上位者に多く見られるのが、丸つけをした後そのまま放置していないということ。特に間違えた問題に必要だった解き方や考え方を確認することは、次に似た問題が出た時に解ききる大事なポイントになります。
<中学式の工夫3>
わからなくなったら前の単元にさかのぼること
どんどん難しくなっていく中学校からの勉強で大事なのが、基礎からしっかり積み上げていくこと。でも、どうしても忘れたり、わからなくなることがありますよね。そのときは、迷わず前習ったところに戻ること。基礎を理解する手間を惜しまないことが、後々大きな伸びにつながります。
勉強時間が短くても成績がいい人は、成績アップに必要な重要ポイントに絞って知識を頭に残したり、自分で問題が解けるように深く理解するための工夫をしているのです。効率的で効果的な勉強のやり方を身につけることで、それらを習得することができます。
また、中学校になって最初の勉強は小学校の内容を少し発展させたものが中心となります。たとえば、数学なら小学校で習った内容に「文字」や「マイナス」の考え方が加わるなど、小学校の算数と中学校の数学は深く関わっています。
そこで大切なのが入学前の今。中学校に入ってから始めるのではなく、小学生のうちに効率的な勉強のやり方を身につけておいたり、小学校内容のできなかったところをさかのぼっておくことで、中学になってからの勉強がよりスムーズに進められますよ。
小学校の学習の復習と、ちょっとだけ中学先取りをするときにはぜひ、「勉強時間は短いけれど、成績がいい人の勉強のやり方」の工夫を取り入れてみてください。中学入学後の4月からの授業もこわいものナシになるはずです!
*1:出典 2015年9月進研ゼミ会員(中1~3生)466人へのアンケートより集計
*2:ベネッセ教育研究所「小中学生の学びに関する実態調査」(2014年実施)より抜粋 ※小学校4年生-中学2年生の子ども5409名の回答より集計※学習上の悩みのうち、「上手な勉強のやり方がわからない」という項目
*3:2015年9月進研ゼミ会員(中1~3生)466人へのアンケートより集計
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151130-00010000-benesseks-life