[ カテゴリー:医療 ]

ダニのエキスを口に含む新治療薬、保険適用に

厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会(中医協)は13日、ダニによるアレルギー性鼻炎に対し、ダニエキスを口に含んで体に慣れさせ根治を目指す新治療薬を、今月中に保険適用することを承認した。 昨年秋には、同じタイプのスギ花粉症治療薬が保険適用されているが、ダニのアレルギー性鼻炎は初めて。

アレルギー性鼻炎は、スギやブタクサなどの花粉やハウスダストなどが原因で起こる。季節を問わずに発症する通年性アレルギー性鼻炎の多くは、ダニが原因とされる。

保険適用されるのは、塩野義製薬が申請していた「アシテアダニ舌下錠」。今年3月下旬に厚生労働省が製造を承認していた。

治療薬の対象は、12歳以上の患者。ダニエキス入りの錠剤を舌の下で溶かし、その後のみ込む。治療薬を2年以上、毎日服用することで、症状の改善や根治が期待できるという。

ただ、薬の投与で激しいアレルギー反応が起き呼吸困難などのショック症状につながる恐れがあるため、厚労省は、事前に講習を受けて十分な知識や経験を持つ医師が適切に使用するよう求めている。

(2015年5月14日 読売新聞)

厚生労働相の諮問機関・中央社会保険医療協議会(中医協)は13日、ダニによるアレルギー性鼻炎に対し、ダニエキスを口に含んで体に慣れさせ根治を目指す新治療薬を、今月中に保険適用することを承認した。 昨年秋には、同じタイプのスギ花粉症治療薬が保険適用されているが、ダニのアレルギー性鼻炎は初めて。

アレルギー性鼻炎は、スギやブタクサなどの花粉やハウスダストなどが原因で起こる。季節を問わずに発症する通年性アレルギー性鼻炎の多くは、ダニが原因とされる。

保険適用されるのは、塩野義製薬が申請していた「アシテアダニ舌下錠」。今年3月下旬に厚生労働省が製造を承認していた。

治療薬の対象は、12歳以上の患者。ダニエキス入りの錠剤を舌の下で溶かし、その後のみ込む。治療薬を2年以上、毎日服用することで、症状の改善や根治が期待できるという。

ただ、薬の投与で激しいアレルギー反応が起き呼吸困難などのショック症状につながる恐れがあるため、厚労省は、事前に講習を受けて十分な知識や経験を持つ医師が適切に使用するよう求めている。

(2015年5月14日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=118360


CT検査時の過剰被曝防げ…放医研が線量自動収集システム

放射線医学総合研究所(千葉市)は、コンピューター断層撮影法(CT)検査で患者が被曝ひばくするXエックス線の量を、医療施設から自動的に集める新たなシステムを構築し、運用を始めた。

今年度末までに20万件の検査データを集め、望ましい線量を高い精度で割り出し、患者に過剰な被曝をさせないようにするのが狙いという。

CT検査で患者が受ける線量は、医療施設ごとに大きくばらついていることが、日本診療放射線技師会などの調査で明らかになっている。これを踏まえ、放医研が事務局を務める関係学会などの専門組織は4月、望ましい線量の参考値案を初めてまとめた。だが、基にした検査データは主に医療施設へのアンケートで集めたもので、検査データの数などに限りがあることが課題になっている。

新たなシステムは、医療施設のCT装置や検査データを蓄積しているコンピューターから、全ての検査データを自動的に収集し、DVDや通信回線を使って放医研へ集める。個人を特定できない形で患者の年齢や性別、CT装置のタイプなどを、線量とあわせて把握できる。

放医研は、東北大病院や大阪警察病院など7施設で順次システムの運用を始めた。年度内に17施設まで拡大し、計20万件の検査データを収集。その後もさらに運用を広げていく。高い精度で適切な線量を割り出し、その結果は公表する。各地の医療施設に参照してもらって過剰な被曝の削減につなげてもらうという。

(2015年5月8日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=118151


マダニ感染症、連休中に注意…国内で37人死亡

宮崎県は、マダニを介して感染する「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)の発症が増加するシーズンを迎えたとして、外出する機会が増える大型連休中に野山などでマダニにかまれないよう注意を呼びかけている。

SFTSは2011年に中国で初めて発見され、国内では13年1月に山口県で初の死者が確認された。県内では翌2月に成人男性の死亡が確認されるなど、これまでに60~80歳代を中心に19人が発症し、うち7人が死亡した。

県感染症対策室によると、発症数、死亡数とも愛媛県(20人発症、8人死亡)に次いで2番目に多い。なぜ県内で発症するケースが多いのかは分かっていない。

13年と14年の発症数を月別に合計すると、1~3月、10、12月は各1人だが、4、7、8、11月は各2人、5、6月は各3人だった。マダニの活動が活発になる春から秋は、人が野山に入るケースも増えるため、発症数も多くなるという。15年の発症報告は今のところない。

マダニは成虫で3~8ミリ。血を吸うと1センチ以上になる。6~14日の潜伏期間を経て発熱や嘔吐おうと、腹痛などの症状が出るが、麻酔液に近い唾液を出すため、かまれた直後は自覚症状がない。

県はホームページで注意を呼び掛けているほか、啓発チラシを医療機関などに配布している。同対策室は「症状が出たら早めに医療機関を受診してほしい。医師に、野山に行ったと伝えることも必要」と話している。

◆SFTS Severe Fever with Thrombocytopenia Syndromeの略。マダニにかまれることでSFTSウイルスに感染する。白血球と血小板が低下するのが特徴で、国内では西日本を中心に114人が発症し、37人が死亡している。山中だけでなく、民家の裏山や畑などにも生息している。

◆SFTSの感染予防法

〈1〉長袖、長ズボンを着用

〈2〉虫よけスプレーを使用

〈3〉屋外活動後はシャワー・入浴

〈4〉かまれたら医療機関へ

(2015年5月1日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=117995


治らない原因はソレ!? 「大人アトピー患者」9割が抱えている問題とは

重症化しやすいといわれている“大人のアトピー”。大人になってからアトピーを発症し、悩まれている方も少なくないですよね。

もともとは子どものときに発症しやすく、年齢とともに治るとされていたアトピー性皮膚炎ですが、大人になっても治らなかったり、大人になってから発症したりするのは、何か理由があるのでしょうか?

そこで今回は、川島眞先生の著書『皮膚に聴く からだとこころを参考に、大人のアトピーについて考えていきたいと思います。

 

■昔は“大人のアトピー”はなかった

同著によれば、川島先生が医師になった昭和50年代は、アトピー性皮膚炎は“子どもに多い普通の湿疹”という認識であり、「中学生くらいには治ります」というように伝えていたとのこと。また、その当時は、成人の方にアトピー性皮膚炎と診断すること自体、ほとんどなかったといいます。

<皮膚の成長とともに、精神面での成長も相まって、搔くという行為を抑えられるようになり、アトピーもよくなっていたのです。>

本来であれば、大人になるにつれ、抑えられる“搔く”という行為。掻くのを抑えられず、大人になってもアトピーが治らない何かしらの背景があるということでしょうか。

 

■搔くという行為は“心の問題”の代償行為?

筆者も20代半ばに、背中や腕の一部分に皮膚炎ができ、皮膚科に通院していたことがあります。先生からは「搔くという行為を通してストレスを発散している可能性があるので、上手にストレスを発散をしてください」などと言われたことがありました。

同著でも、川島先生が患者さんに、かゆみ以外の搔く理由を質問したところ、次のような回答があったそうです。

<(略)「イライラすると搔く」「触っていると落ち着く」「搔いていると気が紛れる」「搔くとすっきりしてやめられない」「ストレス解消」と、やはり、かゆいから搔いているわけではなかったのです。>

重症の成人のアトピー性皮膚炎の大半はこうした理由であり、“心の問題”の代償行為として、“搔く”という行為が存在しているとか。

たしかに、搔いている間は気持ちいいのですが、搔くとますます症状が悪化し、悪いスパイラルに入ってしまうんですよね……。

 

■大人のアトピー患者の9割は“心の問題”を抱えていた!?

かゆいから搔くのではなく、搔きたいから搔くという、この行為を“嗜癖的掻破行動”と呼ぶとのこと。

<(略)この嗜癖的掻破行動を行っていたアトピー性皮膚炎患者87例を精神科医に診てもらったところ、なんと「診断なし」と判断されたのは1割のみで、残りの9割はなんらかの精神的な問題を抱えていることが判明しました。>

アトピーの増悪に関与していた問題は、家庭内の問題や、職業上の問題、教育上の問題などであることもわかったそうです。

これらの問題を今すぐ取り除くのは難しいこともあると思いますので、ストレスを溜めすぎず、誰かに話を聴いてもらうなどして、ストレスを発散していきたいですね。

 

以上、大人のアトピーについてお伝えしましたが、いかがでしたか? ストレスが大人のアトピーに大きな影響を及ぼしているということに、意外に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「ストレスも1つの原因かもしれない」と捉え、もし思い当たる節があるという場合には、“ストレスに感じているもの”と上手に付き合っていきたいですね。

http://wooris.jp/archives/132161


仕事からの逃避?「うつ症」の安易な診断書取得に潜む危険

積極的にうつ病であるということを開示する人が増えてきた

「うつ病」という言葉を聞くことが珍しくなくなってきました。例えば、働いている上でも「○○さんうつだって」などという話を聞く機会も増えているでしょう。実際にうつ病などの精神疾患で休暇を取得する人は増加傾向にあり、患者が増えているというよりも、精神疾患についての知識や偏見など、受け取る側の意識の変化も要因の一つとして考えられます。

以前はうつ病などの精神疾患に関し、周囲に開示することは難しいという風潮がありました。専門的には「スティグマ」とも呼ばれ、それが精神疾患の患者数を少なくしていたと考えられています。

現在は情報も氾濫し、そのようなスティグマも減少。逆に、積極的にうつ病であるということを開示する人が増えてきました。インターネットで調べると、どうすればうつ病だという診断書がもらえるかとの情報まで存在します。では、そのような情報をもとに安易に診断書を取得した場合、どのような事態が考えられるでしょうか。

安易な診断書取得で考えられる危険性

1.周囲からの信頼を損なう
嘘をもとにした診断書では、いつか周囲に露見してしまいます。例えば、復職後に飲み会でどうすればうつの診断書をもらうことができるか、吹聴し回った人がいるとします。そのような場合、同僚や上司、会社からの信頼を取り戻すことは難しいでしょう。

2.困難に直面化したときにまた同じことを繰り返す
一度困難に直面した時、うまく逃げる手段として診断書を入手して休むことを覚えてしまえば、再び困難に直面した際に立ち向かうことができなくなってしまいます。長期的に見て、自身のためにならないことは明白です。

3.転職の際にも不利になる
転職活動をしている時、過去に体調を崩して休んだことがあるかどうかを聞かれることがあります。そうした時に休職していたことがあれば、採用で不利に働きます。また、そのような際に虚偽申告をすれば、後々明らかになった時に懲戒事由になることがあります。

安易に病状を装うのは自分自身の首を締めることに

体調が悪いと感じれば、医師にかかり適切な診断を受けることは大切です。もちろん、きちんと症状を伝え、適切な診断を受けるべきです。

しかしながら、インターネットで書いてある情報を鵜呑みにして安易に病状を装うのは、周囲はもちろん自身のためにも絶対に慎むべきです。長期的に見れば自分自身の首を絞めることになりかねません。

(植田 健太/社長専属カウンセラー)

http://news.goo.ne.jp/article/jijico/bizskills/healthcare/jijico-17284.html


インフルや風疹などの予防接種手続き、提出書類を簡素化

厚生労働省は今年度から、企業や学校などで行う予防接種の実施手続きを簡素化した。これまでは、予防接種を行う医師が都道府県に対し、「診療所設置」を求める図面付きの書類を提出していたが、接種計画書の提出のみで可能とした。

同省では、就労世代や学生らが、インフルエンザや、2年前に20~40歳代の男性を中心に感染が広がった風疹などの予防接種を受けやすくなるとしている。

接種対象となる主なワクチンは以下の通り。

ヒブ(インフルエンザ菌b型)▽肺炎球菌▽4種混合(ジフテリア、百日ぜき、破傷風、ポリオ)▽BCG(結核)▽麻疹、風疹混合▽水痘▽日本脳炎▽子宮頸けいがん▽インフルエンザ

(2015年4月13日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=117310


その頭痛、大丈夫?命に関わる二次性頭痛とは?

多くの人が悩まされている頭痛。頭痛くらい大丈夫、とついつい放置しがちですが、中には命に関わる危険な病気が原因の場合もあるのはご存知ですか?頭痛の種類や対処法、そして危険な頭痛についてご紹介します。

4人に1人が“頭痛もち”

頭痛に悩む方は多く、日本では4人に1人(約3000万人)が“頭痛もち”といわれています。 
そのうちのほとんどが、片頭痛、緊張型頭痛などの一次性頭痛。 
しかし、命に関わる危険な頭痛もあります。 これらは、クモ膜下出血など他の病気の症状として現れる頭痛で、二次性頭痛と呼ばれます。

一次性頭痛頭痛の種類と効果的な対処法

・緊張型頭痛
一次性頭痛の22%と最も多くを占めます。頭を締め付けるような痛みが特徴です。精神的、身体的ストレスが誘因となり、首や頭の筋肉が緊張して、周りの血管が収縮し、血行不良となって痛みが起きます。
→《対処法》まずは、ストレスの除去が第一です。また、入浴、運動、マッサージなどは血管を拡張するため効果的です。 

・片頭痛
8.4%を占め、20〜40代の女性に多いです。ズキンズキンと脈打つような痛みです。
→《対処法》まずは、暗く、静かな場所で安静にします。緊張型とは逆に、血管が拡張して痛みが起こると考えられていますので、入浴、マッサージ、アルコールなどは避けましょう。医師に相談し、トリプタン製剤などの薬の内服を行います。 

・群発頭痛
0.01%で男性に多く、眼の奥がえぐられるような激痛が特徴です。
→《対処法》誘因となるアルコールは控え、病院を受診しましょう

http://medical.yahoo.co.jp/diet/column/9946/


難病患者、アイドルが支援…啓発CD益金を寄付

根本的な治療法が確立していないという「難治性血管奇形」に苦しむ患者らを支援するNPO法人「県難治性血管奇形相互支援会」(通称・みらいプラネット、山口県防府市)と、山口市を拠点に活動するアイドル「Cara☆Fure」(カラフレ)が、病気の啓発活動で連携する。

支援会のテーマソングをカラフレがシングルCDとして5月中旬に発売し、益金は支援会に寄付するという。

支援会は2012年に発足し、国に病気の難病指定を求めたり、啓発活動をしたりしてきた。カラフレは県内の中学1年生から高校3年生の女子6人によるアイドルユニットで、昨年10月にデビュー。支援会とカラフレの芸能プロダクションは、病気について若い世代に親しみやすく啓発したいという思いで一致。今月1日、連携についての協定を締結した。

カラフレは、支援会のテーマソング「みんな友達じゃけぇ」を発表し、出演イベントやコンサートで披露する。CDシングル(1枚1000円)をインターネットなどで販売し、経費を差し引いた売上金を支援会に寄付する。チラシの配布や署名活動なども展開するという。

2日に県庁で記者会見を開き、カラフレは歌を披露。穏やかな曲調で「全ての人が手を取りあえば 明るい日は必ずやってくる」といった前向きなメッセージが歌われている。

支援会の有富健理事長は「取り組みを通じて、次世代への理解を広げたい」と語った。カラフレのメンバー唐谷あみさん(15)は「病気の方を始め、子どもから大人まで笑顔になれるようにとの思いを込めて、精いっぱい歌っていきたい」と語った。

難治性血管奇形 血管がねじれたり、変形したりする病気。痛みや発熱などを起こし、患部の肥大や変形、萎縮による運動機能障害も起こる。国内には1万人ほどの患者がいると推定されるが、現時点で根本的な治療法はないという。厚生労働省の専門家委員会は3月、この病気の一部を、医療費助成の対象となる「指定難病」にすることを了承した。

(2015年4月8日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=117099


「治る認知症」年1万3000人…適切治療で改善

認知症のような症状が出る脳の病気「特発性正常圧水頭症」と診断された患者は、全国で年間約1万3000人と推計されることが、厚生労働省研究班(研究代表者=新井一・順天堂大脳神経外科教授)による初の実態調査で分かった。

この病気は、適切な治療をすれば症状が改善する人が多く、研究班は「認知症との違いについて啓発を進める必要がある」としている。

特発性正常圧水頭症は、脳内の「脳室」と呼ばれる場所に原因不明で髄液が過剰にたまる病気。周辺の脳組織を圧迫し、歩行障害、尿失禁、物忘れなどを引き起こす。アルツハイマー型などの認知症と間違われやすいが、髄液の量を常時監視し、過剰になれば排出させる器具を体内に埋め込むことで症状が改善する。

研究班は、無作為に選んだ全国の4220病院に、2012年の患者数を尋ねた。1805施設から回答があり、患者は計3225人で、全国では1万2900人と推計した。

3225人のうち、こうした処置を受けた1006人(平均年齢76歳)について調べたところ、「(治療の)効果が明らかにあった」とされたのは887人と、9割近くに上った。

(2015年4月7日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=117071


危険ドラッグが覚醒剤上回る…薬物精神疾患患者の使用薬物

薬物の使用で依存症や妄想や幻覚などの精神疾患に陥り、全国の病院で治療を受けた患者が、過去1年以内に主に使用した薬物は、危険ドラッグが35%で最も多く、覚醒剤を上回ったことが国立精神・神経医療研究センターなどによる2014年度の患者実態調査で分かった。

危険ドラッグは乱用者が交通事故を起こすなどの問題を起こし、警察が取り締まりを強化しているが、医療現場でも対応を迫られている実態が浮き彫りになった。

調査は昨年9~10月、精神科病床を持つ1598病院を対象に行われ、1201病院から回答を得た。同調査は2年ごとに実施している。

報告された薬物使用による精神疾患患者は1579例。今回の調査では初めて「過去1年以内に薬物を使用した患者」について分析。これらの患者1019例が使用した薬物は、危険ドラッグが35%を占め、最も多かった。覚醒剤は27%、睡眠薬などの処方薬は17%だった。危険ドラッグは覚醒剤に比べ入手しやすく、依存性が強いためとみられる。

危険ドラッグ使用者では、76%が薬物依存症の状態にあり、覚醒剤使用者の56%を上回った。

調査対象の中には、治療中の20歳代の男性が危険ドラッグを使用し、けいれん発作で運ばれた救命救急センターを退院してすぐに危険ドラッグを使い、問題行動を繰り返した例があった。警察庁のまとめによると、2014年に危険ドラッグが原因とみられる死者は112人に上る。

治療体制の整備は遅れている。薬物使用による精神疾患患者全体でみると、カウンセリングなど依存症の専門治療を受けた患者は39%にとどまった。

(2015年4月7日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=117075


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