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マダニ感染症、連休中に注意…国内で37人死亡

宮崎県は、マダニを介して感染する「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)の発症が増加するシーズンを迎えたとして、外出する機会が増える大型連休中に野山などでマダニにかまれないよう注意を呼びかけている。

SFTSは2011年に中国で初めて発見され、国内では13年1月に山口県で初の死者が確認された。県内では翌2月に成人男性の死亡が確認されるなど、これまでに60~80歳代を中心に19人が発症し、うち7人が死亡した。

県感染症対策室によると、発症数、死亡数とも愛媛県(20人発症、8人死亡)に次いで2番目に多い。なぜ県内で発症するケースが多いのかは分かっていない。

13年と14年の発症数を月別に合計すると、1~3月、10、12月は各1人だが、4、7、8、11月は各2人、5、6月は各3人だった。マダニの活動が活発になる春から秋は、人が野山に入るケースも増えるため、発症数も多くなるという。15年の発症報告は今のところない。

マダニは成虫で3~8ミリ。血を吸うと1センチ以上になる。6~14日の潜伏期間を経て発熱や嘔吐おうと、腹痛などの症状が出るが、麻酔液に近い唾液を出すため、かまれた直後は自覚症状がない。

県はホームページで注意を呼び掛けているほか、啓発チラシを医療機関などに配布している。同対策室は「症状が出たら早めに医療機関を受診してほしい。医師に、野山に行ったと伝えることも必要」と話している。

◆SFTS Severe Fever with Thrombocytopenia Syndromeの略。マダニにかまれることでSFTSウイルスに感染する。白血球と血小板が低下するのが特徴で、国内では西日本を中心に114人が発症し、37人が死亡している。山中だけでなく、民家の裏山や畑などにも生息している。

◆SFTSの感染予防法

〈1〉長袖、長ズボンを着用

〈2〉虫よけスプレーを使用

〈3〉屋外活動後はシャワー・入浴

〈4〉かまれたら医療機関へ

(2015年5月1日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=117995

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