[ カテゴリー:医療, 社会 ]

仕事からの逃避?「うつ症」の安易な診断書取得に潜む危険

積極的にうつ病であるということを開示する人が増えてきた

「うつ病」という言葉を聞くことが珍しくなくなってきました。例えば、働いている上でも「○○さんうつだって」などという話を聞く機会も増えているでしょう。実際にうつ病などの精神疾患で休暇を取得する人は増加傾向にあり、患者が増えているというよりも、精神疾患についての知識や偏見など、受け取る側の意識の変化も要因の一つとして考えられます。

以前はうつ病などの精神疾患に関し、周囲に開示することは難しいという風潮がありました。専門的には「スティグマ」とも呼ばれ、それが精神疾患の患者数を少なくしていたと考えられています。

現在は情報も氾濫し、そのようなスティグマも減少。逆に、積極的にうつ病であるということを開示する人が増えてきました。インターネットで調べると、どうすればうつ病だという診断書がもらえるかとの情報まで存在します。では、そのような情報をもとに安易に診断書を取得した場合、どのような事態が考えられるでしょうか。

安易な診断書取得で考えられる危険性

1.周囲からの信頼を損なう
嘘をもとにした診断書では、いつか周囲に露見してしまいます。例えば、復職後に飲み会でどうすればうつの診断書をもらうことができるか、吹聴し回った人がいるとします。そのような場合、同僚や上司、会社からの信頼を取り戻すことは難しいでしょう。

2.困難に直面化したときにまた同じことを繰り返す
一度困難に直面した時、うまく逃げる手段として診断書を入手して休むことを覚えてしまえば、再び困難に直面した際に立ち向かうことができなくなってしまいます。長期的に見て、自身のためにならないことは明白です。

3.転職の際にも不利になる
転職活動をしている時、過去に体調を崩して休んだことがあるかどうかを聞かれることがあります。そうした時に休職していたことがあれば、採用で不利に働きます。また、そのような際に虚偽申告をすれば、後々明らかになった時に懲戒事由になることがあります。

安易に病状を装うのは自分自身の首を締めることに

体調が悪いと感じれば、医師にかかり適切な診断を受けることは大切です。もちろん、きちんと症状を伝え、適切な診断を受けるべきです。

しかしながら、インターネットで書いてある情報を鵜呑みにして安易に病状を装うのは、周囲はもちろん自身のためにも絶対に慎むべきです。長期的に見れば自分自身の首を絞めることになりかねません。

(植田 健太/社長専属カウンセラー)

http://news.goo.ne.jp/article/jijico/bizskills/healthcare/jijico-17284.html

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