[ カテゴリー:子育て ]

身体に赤い発疹、これって「風疹」?「風疹」ってどんな病気?

風疹(ふうしん)は、身体全体に広がる小さく赤い発疹が特徴の感染症です。みずぼうそうやおたふくかぜのように、幼児や児童が感染しやすい病気とされていましたが、平成24年、25年ごろには大人の間でも大流行し、世間を騒がせました。この記事では、子どもがかかる風疹の隠れた危険、妊婦がかかった時のリスクについてご説明します。

幼い子どもの場合はとても軽い症状ですむことが多い

風疹ウイルスによって起こるこの感染症は、発症すると発熱や首や耳の下のリンパ腺の腫れが見られ、それから体にぽつぽつと赤い、小さなきれいな発疹が表れます。ただし、発疹には少しかゆみを伴いますが、幼児にとっては軽い病状ですむことが多く、3日間前後で症状が落ち着くことが多い病気です。このことから「三日ばしか」とも呼ばれています。子どもによっては発熱も微熱程度で、発疹も気づかないほど軽いことも多く、感染したことがわからないままの場合もあるようです。

症状は軽いことが多いのですが、高熱やリンパ腺の痛みが強いこともありますし、ほかの発疹性疾患もありますので、幼児の場合は念のため小児科で診ていただくようにしましょう。まれに脳炎など重症の合併症もあるので、症状が長引く場合には注意が必要です。発疹がすっかり消えてしまえば、感染しなくなり、登園しても大丈夫です。

大人が感染する危険性が高い

子どもの病気のように思われている風疹ですが、実は9割以上の感染者は20歳以上の大人です。現在の成人世代はワクチンの接種率が低く、抗体を持っていない人が多いのです。大人が風疹にかかると、子どもよりも症状が重くなる傾向があります。また、妊婦が感染した場合には、胎児に難聴や心疾患、目の障害などが起こる可能性が高いと言われています(先天性風疹症候群)。

子どもの重症化、大人を含めた社会での大流行を防ぎ、妊婦の安全を守るためにも、ワクチンによる予防接種は大変重要視されています。妊娠中には予防接種を受けることができないので、あらかじめ受けておくのがいいと思います。風疹は一度感染、発症すれば、再び感染する危険性はないとされています。感染したことがあったうえで予防接種をしても問題はありません。ご自身が風疹にかかったかどうかが確かでない場合には、予防接種を受けておくことをおすすめします。また、既に妊娠している場合には、風疹の抗体があるかどうかを確認する『風疹抗体価検査』が実施されます。

風疹について正しい知識を持ち、子どもだけでなく、大人、とくに妊婦は感染しないよう予防対策をしておくことが重要です。春先から初夏にかけては特に流行するため、子どもが集団生活をしている場合には注意してください。飛沫感染(咳や唾液による感染)がほとんどですので、マスク、手洗い、うがいでしっかりと感染を予防しましょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151202-00010000-benesseks-life


もしものときに覚えておきたい!赤ちゃんの「熱性けいれん」の対処法

「熱性けいれん」という言葉は、育児中のおうちのかたなら一度は耳にしたことがあるはず。しかし実際に、わが子が熱性けいれんを起こしたとき、落ち着いて冷静に対処できるでしょうか。初めて見るけいれんの様子にショックを受け、パニックを起こしてしまうケースもあります。熱性けいれんの症状や、取るべき行動を知っておき、もしものときに備えましょう。

熱性けいれんってどんなもの?

熱性けいれんとは、発熱に伴って起きることがある、けいれんや意識障害です。主な症状としては、全身が強くこわばったり震えたりするけいれん、嘔吐(おうと)、チアノーゼ(唇や爪先が青紫色になる)、呼びかけに応じない、白目をむく、などがあります。5歳以下の乳幼児の約10%と比較的多い割合で起こり、発症のピークは1~2歳。6歳を過ぎるとほとんど発症することはなくなります。

熱性けいれんが起こったらするべきこと

お子さまに熱性けいれんが疑われるような症状があった場合、一番大切なのは「落ち着くこと」です。まず、家庭ですべき対応は3つ。ゆっくり深呼吸をしてから対応しましょう。

(1)衣服をゆるめ、吐いてもいいように顔を横に向ける
(2)けいれんが始まった時間と体温を確認する
(3)そっと観察する(ゆすったり、水分を与えようとしたりしない)

特に気をつけて見ておきたいポイントは、けいれんが起こっている時間、けいれんの仕方、目玉の向きなどです。これらを落ち着いて観察しながら、すぐに受診すべきケースかどうかを見極めましょう。

【緊急で受診すべき場合】
・5分以上けいれんが治まらない
・けいれんが治まっても、意識障害や嘔吐、まひなどの症状が残っている
・体の一部だけのけいれん、または左右非対称のけいれんを起こした
・熱がないのにけいれんを起こした
・1日に2回以上けいれんを起こした
・6ヵ月未満もしくは6歳以上でけいれんを起こした
・目が片方に寄っている

どれかひとつでも当てはまる場合は、早急に受診しましょう。救急車を呼ぶかどうか判断に迷う場合は、厚生労働省の小児救急電話相談「♯8000」に電話をして指示を仰ぐという方法もあります。

子どもが熱性けいれんを起こしている姿を、じっと見ているだけというのは非常につらいものです。しかし、良かれと思ってゆすったり、舌をかまないようにタオルを噛ませたりしてしまうのはかえって事態を悪化させることにもなりかねません。普段の様子をよく知っているおうちのかたが、落ち着いてお子さまを観察することが、正しい処置につながるということを覚えておきましょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151120-00010000-benesseks-life


ひらがなってどう教えたらいい?幼児期の年齢別ひらがなの教え方

ひらがなの読み書きは、お子さまの成長を表す大きな指標のひとつ。まわりの子どもたちがお手紙交換などをしているのに、自分の子どもが興味を示さないと、「このままでいいのかしら?」とちょっと心配になりますね。

でも焦る必要はありません。
発達心理学が専門の沢井佳子先生は、「はやくできればよいということではありません」と言います。

文字に興味をもち始める時期は個人差がありますが、小学校2年生くらいになると、読み書きの習熟度の個人差は解消されるという研究結果があるそうです。
大切なのは、文字に親しめる環境を整えておき、興味をもったときに取り組めるようにしてあげることです。

年齢別のかかわり方

■2歳以下のお子さま
ひらがなを覚える以前に、おうちのかたとのおしゃべりを通じて、いろいろな「話し言葉」をよく聞き、自分で話す体験を増やして、豊かな語いを育むことが大切です。

■3歳頃のお子さま
ポスターやおもちゃの中にひらがなを取り入れて、興味をもつきっかけづくりを心がけるといいですね。ただ、「すぐに効果を期待しない」のが肝心です。

■4歳頃のお子さま
「読みたい」「書きたい」という意欲が見られたら、楽しくサポートを。ワークなどより、遊び感覚で取り組める玩具タイプのものがおすすめです。

■5歳頃のお子さま
精神的にも成長し、お友だちやまわりの大人とのコミュニケーションを楽しめるようになる時期ですから、お手紙交換など、文字で伝え合う楽しい体験ができるようにサポートしましょう。うまく書けなくても構いません。文字で伝え合う体験を、うれしい・楽しいと感じることが大切です。

読みの教え方

「ひよこ」は「ヒ・ヨ・コ」という3つの音節からなり、1音節に1文字ずつ対応しますから「ひ・よ・こ」という3文字で表すことができます。原則として、ひらがな1文字に1音節が対応するという日本語の特徴のおかげで、幼児はひらがなを学びやすいのです。

まず、聞いた言葉を音節に分けて、聞き取り、ひとつの音にひとつの文字を当てはめる…という理解が、ひらがな文字の習得の基礎として重要です。

おすすめなのは、「頭音集め」という遊びです。
例えば、「あひる」「あめ」「あいす」といった具合に、「あ」で始まる言葉を集めます。この遊びを通して、「あ」は「ア」という音を表しているのであり、「あり」の「ア」も「あひる」の「ア」も、どちらも「あ」と書くのだということを学べます。

次に、ひらがなの形と音を対応させます。街中でお子さまが興味をもった文字や目についた看板の文字などを読むことで、日々の生活の中で文字の形と音を自然と覚えることができます。

書きの教え方

読めるひらがなが増えてくると、「自分も書いてみたい」という気持ちが表れてきます。でも、いきなりひらがなをきれいに書けるわけではありません。

ひらがなは、曲線や交差する線などの集合体。思い通りに手首を動かす力や筆圧などの運筆力を身につけておく必要があります。特に、3~4歳くらいのお子さまだと手指の骨の発達がまだ十分ではないので、お絵かき遊びでいろいろな種類の線をかいたり、塗り絵で筆圧を強くしたりなど、ウォーミングアップの運動をしっかりしておくことが大切です。

手指が自由に動かせるようになったら、今度はなぞり書きをすることで一つひとつの文字の線の曲がり方や交わり方などの仕組みを学びしょう。

このときのポイントは、一筆で書ける「つ・く・し」のような書きやすい文字から練習すること。また、お子さまの名前や好きな言葉など、書きたい文字から練習させてあげることも大切です。
「あいうえお」順に練習させると、お子さまにとっては書くのが難しい「あ」からスタートしてしまいます。

なぞり書きの次は、お手本となる文字を見ながらの「写し書き」に進みましょう。

書き順は、「動作」の学習ですから、言葉で教えられてもなかなかわからないもの。実際の動きを見るのが一番わかりやすく、身につきやすい方法です。自分で鉛筆の動きをイメージできるよう、おうちのかたが実際に書いて見せてあげましょう。

ひらがなの読み書きは、何といっても「楽しく!」が基本です。お子さまの興味・関心を大切にしながら進めていきましょう。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151116-00010000-benesseks-life


未就学児の母親、半数が「1日4~5時間、月収5~10万円で働きたい」

保育園不足や長時間労働、「103万円の壁」など、女性の社会進出を阻む壁は多い。働く母親たちに、多様な雇用形態を紹介するコンソーシアム型プロジェクト「ママのはたらくインフォメーション」によると、3歳以下の未就学児をもつ母親の約2人に1人が「1日4~5時間労働で月収5~10万円になるパート・アルバイト」を希望している一方、生活のため、社会とのつながりも重視していることが分かった。

調査は同プロジェクトが、イベントおよびインターネット上で定期的に行っているもの。今回は、20歳~40歳以上の母親1287人に対して行ったウェブ調査の結果を中心に報告している。

母親たちに「理想の働き方」を尋ねたところ、現在働いている人/働きたいと思っている人/産休・育児休暇中の人の平均として、約2人に1人の母親が「パート・アルバイト(46%)」と回答した。続いて「正社員(41.3%)」「派遣社員(0.9%)」「個人事業主(7.7%)」「会社経営(1.9%)」の順。最も多いのはパート・アルバイトだが、「正社員」も4割と高い。これを「産休・育児休暇中」の人に限ると「正社員(76.9%)」が最も高い結果で、制度の恩恵を受けられるからこそ「正社員として働き続けたい」と考えている人も多いのだろう。

「1日に働く理想の時間」は、半数が「4~5時間くらい(51.7%)」、続いて「6~8時間くらい(35.9%)」、「4時間未満(8.3%)」と答えている。こちらも「家事や育児に影響が出にくく、子どもに負担がかからないと思われる時間配分で効率よく働きたい」という意向が伺える。

そんな未就学児の母親のたちに「最低限の月収」の希望額を尋ねたところ、約2人に1人が「5万~10万円未満(39.2%)」、続いて「10万~20万円未満(30.7%)」、「20万~30万未満(19.3%)」と答えた。総合では50%が、10万円~30万円未満の収入を得たいと考えている。また、現在働いていたり、産休・育休中など就労環境に近かったりする人ほど、希望最低月収額が高い傾向にあった。

「仕事を選ぶ際に重視したいこと」については、「職場に子育てママへの理解・配慮がある(53%)」、「給料が十分である(46.3%)」、「勤務時間を調整できる(42.5%)」、「仕事内容にやりがいを感じる(35.4%)」となった。およそ3人に1人以上が、「育児中だから思うようには働けないため、家事育児に負担にならない仕事を選ぶけれど、正当に評価されたい欲求もある」と感じている。

そんな母親たちに「仕事とは・働くとは」と聞いた結果、「生活のため(51.6%)」、「子どもの教育費を稼ぐ(16.3%)」、「社会とのつながり(11.1%)」、「自分が必要とされる場(5.7%)」の順となった。約7割が「生活と子どもなど家庭の経済的な理由のために、自らが働く必要がある」と感じている。働くことが社会との接点となり、つながりを求める欲求も満たしているようだ。(編集担当:北条かや)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151104-00000023-economic-bus_all


エッまさかウチの子も…!? 気づかれにくい「子どものグルテン不耐症」症状4つ

米国では、“グルテン不耐症”の人用に作られた“Gluten-free(グルテン未使用)”のラベルがついた食品をよく見かけます。

グルテン不耐症は、小麦や大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質へのアレルギーで、小腸に炎症が起き、さまざまな症状が出てきます。

近代は欧米並にパンや小麦粉を使ったお菓子を食べる日本でも、実は子どもがグルテン不耐症になっているのに気づかない可能性は大。

今回は、子どもがグルテン不耐症かもしれないサインを、海外の情報サイト『Real Fit Mama』、『WebMD』などの記事を参考にお伝えしましょう!

 

■1:腹痛、下痢

パンやピザ、ケーキなどを食べた後に、子どもが「お腹が痛い」と訴えたり、お腹がゆるくなることはありませんか? これは、グルテン不耐症の最も典型的な症状だそうです。

 

■2:肌の小さなボツボツ・湿疹

グルテンが消化機能に悪影響を及ぼすことで、角質が毛穴を塞ぎ、腕の上部やお尻などに小さなボツボツができる“毛孔性角化症”という皮膚症状が出ることもあるそうです。また皮膚に湿疹が出やすい場合も要注意。

 

■3:疲労しやすい・集中力がない

子どもは普通、エネルギー満点。なのに、やけに「疲れた」という言葉を連発していませんか? または、頭がボーッとして集中力に欠ける、という場合もあるそうです。

 

■4:イライラ・不安症・ADD

「うちの子、落ち着きがない……」「気分に浮き沈みがあるな」「キレやすくて困る」という精神的な症状の場合も、グルテン不耐症の可能性があるそうです。

 

いかがでしょうか? 子どもの心と体に上記のような症状があったら、症状だけではなく、その原因を追究してみましょう。

もしグルテン不耐症を疑うようなら、食品からパンなど小麦製品を抜いてみて、様子をみてください。グルテン不耐症は、食事から小麦製品などを完全に抜き、グルテン抜きの食生活を送るほかは治療方法がないそうです。

人間は、口にする食品に精神状態を含む体調が影響される場合も多いもの。麦類だけでなく、普段食べている食品に付着した農薬や殺虫剤などの影響も考えてみましょう。

http://wooris.jp/archives/166023


不登校の原因ともなっている「小児慢性疲労症候群」ってどんな病気?

「小児慢性疲労症候群」とは、これまで健康に生活していた子どもが、ある時原因不明の激しい全身疲労感に襲われ、集中力の低下、頭痛、腹痛、吐き気、睡眠障害、思考力の低下、学習能力の低下、記憶力の低下などが続くようになる病気です。勉強が手につかなくなったり、遊べなくなり、学校生活が困難となって不登校やひきこもりに至ります。
この病気は、「慢性疲労症候群」として、大人でもかかります。世界的にこの病的疲労の存在は認められいますが、原因がはっきりとわかっていません。対人的・物理的・化学的・生物学的な「複合ストレス」がきっかけとなって発症すると言われています。子どもの不登校について、まさか病気だとは思わずにいる親御さんは、当然ですがまだまだ多いそうです。

◆どんな子どもに多いの?

まじめな頑張り屋さんの子どもに多く見られると言われています。学校生活や日常生活も何かと無理をしてがんばっている子が、責任ある役割を担ったり、クラブ活動で毎日激しい練習に打ち込んだりするなどしていると、過度のプレッシャーにより誘発される傾向があります。また、持続性のある不安や緊張が、慢性疲労症候群につながるとも指摘されています。

◆慢性疲労症候群の症状と診断

小児慢性疲労症候群の症状としては、脳機能の疲労・機能低下による自律神経機能異常、生体リズムを整える内分泌機能のリズム障害、生活リズムを作る深部体温調節機能障害、および睡眠・覚醒リズム障害、うつ状態などが混在する状態になります。

自立神経機能異常は、呼吸、循環、消化、吸収、代謝など身体活動の基本に影響し、生体リズムの乱れは、内分泌系に異常をきたしてしまいます。

診断には、2007年にアメリカで承認された小児慢性疲労症候群の診断基準「CCFS」が使われます。

CCFSでは、強い疲労・疲労感、極端なだるさ、食欲低下、てのひらの発汗などの症状に加えて、診断の目安になる以下の5つの症状を細かい基準で確認していき、点数化して判断します。

1)労作後疲労(日常的な行動のあとの身体・精神的疲労)
2)睡眠問題
3)疼痛
4)神経認知問題
5)自律神経症状・神経内分泌症状・免疫系症状

さらに以下も確認します。
●少なくとも3か月以上、睡眠や休養によっても改善しない疲労状態が続き、日常生活が50%以上障害される。
●甲状腺機能障害や血液の病気、感染症などが、一般的な医学的検査では異常が見出せない。
結果、すべての基準を満たせば「小児慢性疲労症候群」である、との診断を行っています。

慢性疲労症候群は、まだ病理学的に定義のない疾患で、日本ではまだ特定疾患にも指定されていない難病です。子どもがかかってしまうと、健全な発育にも影響を及ぼしますし、社会人では働けないので生活苦に陥ってしまいます。

子どもが不登校を始めたら、学校生活だけができないのか、それとも日常的な社会生活全般が行えなくなっている状態なのか、子どもの様子を長く観察することが大切です。重症化してしまうと寝たきりのような状態になってしまうこともありますので、早めに病院で診察を受けましょう。現状では、症状を悪化させないための治療法がもっとも大切になります。

監修:三原武彦(小児科医)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151019-00010004-mocosuku-hlth


幼児期からの「健康教育」 どのように子どもに教える?

自らの健康を保とうとする意識は自然と身に付くものではなく、家庭での健康教育が重要だ。保護者はどのような点に気を付けて、子どもに接すればよいのだろう。ベネッセ教育情報サイトでは、元養護教諭で「幼児期からの健康教育が大切」と語る、帝京短期大学教授の宍戸洲美氏に話を伺った。

私が保護者のかたに大切なこととしてお伝えしているのは、「しっかり食べる。たっぷり眠る。外で群れて遊ぶ。安心してかかわれる大人がいる」の4つです。共働きで忙しく「子どもの朝食を菓子パンで済ませてしまう」「塾で帰宅が遅いため就寝も遅くなってしまう」など、事情があることはわかります。しかし、小学校卒業までは子どもの生活リズムを整えることが大切だということを、理解していただければと思います。

幼児期や小学校低学年では、子どもは親の様子を見てまねますから、行動で示すことも重要です。保護者が帰宅後に手洗いうがいをすれば、子どももそれが普通なのだと認識します。行動で示しながら、「なぜそれをするのか」も説明しましょう。たとえば、「夜たくさん寝ると体や脳の疲れが取れるよ」と教えます。早寝早起きをした時には「体の調子はどう?」と聞いて、自身の感覚を確認させてください。体調がよければ、たくさん寝ることはいいことだと理解するでしょう。自分でできることが多くなる、小学校中学年以降も、「今日はうんち出た?」などと、時々は様子を確認しましょう。

なぜ朝食をしっかり食べたほうがよいのか、喫煙にはどのような害があるのかなど、健康に関することを子どもに説明できるよう、保護者のかたも学んでいただきたいと思います。また、ご自身の生活習慣にも気を付けましょう。たとえば、子どもだけで食事をさせる家庭がありますが、家族と食事をすることで、子どもはよくかんで食べることや好き嫌いをせず食べることを学びます。保護者が習慣を見直すことで、子どもの健康に影響を与えることがたくさんあるのです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151009-00010002-benesseks-life


幼児が水で膨らむボール状の樹脂製品を誤飲-十二指腸閉塞、開腹手術により摘出-

医療機関ネットワーク事業において、以下の事故情報が寄せられました。

「2015年6月、嘔吐(おうと)が始まり翌日に近所の病院を受診したが症状が改善されないため、当該医療機関を紹介され受診した。開腹手術した結果、誤飲した異物による十二指腸閉塞(へいそく)であることがわかり、直径約4cmのボール状の異物を摘出した。患児の保護者から提供された事故同型品を確認したところ、異物は、吸水することで膨潤するディスプレー用製品であり、吸水前は直径1~1.5cm程度、吸水するとゼリー状に膨らむものであった。」

(2歳・女児・重症)

写真1は左側に当該医療機関から提供されたボール状の摘出物(直径約4cm)と右下に患児の保護者から提供されたボール状の事故同型品(直径15mm)の写真。写真2は3種類のボール状の事故同型品の写真。
写真1 手術で摘出された異物(左)、同型品(右下)
写真2 同型品

写真1(左)は当該医療機関から提供された摘出物、写真2(写真1(右下))は患児の保護者から提供された同型品です。この摘出物は、当該医療機関から提供された写真等から見て、高吸水性樹脂製品と考えられました。

高吸水性樹脂は、水と接触することによって吸水し、自重の100~1,000倍の水を吸収でき、吸水することでゲル状になる性質があり、一度吸水すると圧力をかけても水が戻りにくい特徴があります。

高吸水性樹脂を利用した一般消費者向け商品は、高吸水性樹脂、吸水性樹脂、アクリルポリマー、吸水性ポリマーなどと表示され、吸水・保水させるタイプとして、紙おむつや生理用品などの衛生用品、着色した観賞用のインテリア用品などがあります。また、吸水・ゲル化した状態で販売されているタイプとして、有効成分を添加した芳香剤・消臭剤や虫よけ用品、栄養成分を添加した園芸用品などが見られます。

 

他の事故事例

  • 高吸水性樹脂製の虫よけ用品のゼリー状の粒1粒を食べた。目撃していないが、自分から言ってきた。口の中から商品のにおいがした。
  • 娘がおもちゃのビーズを耳に入れてしまった。ビーズが水を含んで耳の中で膨張し、緊急手術をして取りだした。

 

主な調査結果

  • 同型品及び市販品4銘柄の材質をフーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)により調べた結果、いずれもポリアクリル酸ナトリウムと考えられました。
  • 市販品4銘柄のパッケージや取扱説明書には、“食べ物ではない”“口にしない”旨の表示がありましたが、万が一誤飲した場合に消化管がつまることがある旨の記載は1銘柄のみで、他の3銘柄には具体的な危険性の記載はありませんでした。また、当該1銘柄には、医師に相談する際には当該説明書を持参する旨の記載もありました。
  • 同型品および参考品を体内の胃液や腸液を想定した模擬液に浸(つ)けて膨らむ様子を見たところ、いずれも胃液を想定した模擬液では大きな変化は見られず、腸液を想定した模擬液では、徐々に膨らむ傾向が見られました。

 

消費者へのアドバイス

  • 高吸水性樹脂製品は、乳幼児の手の届かない、見えない所に保管し、誤飲を防ぎましょう。
  • 誤飲に気づいたとき、疑いがあるときは直ちに医療機関を受診してください。

 

事業者への要望

高吸水性樹脂を誤飲した場合の危険性について、商品パッケージや取扱説明書等に記載することを要望します。

 

情報提供先

  • 消費者庁 消費者安全課
  • 内閣府 消費者委員会事務局
  • 経済産業省 製造産業局 化学課
  • 経済産業省 商務情報政策局 製品安全課
  • 経済産業省 商務情報政策局 日用品室

 


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20151001_1.html


本当に大切な「かかりつけ医」を持つことのメリット!

自分の体なら無理しても、子どものこととなると、会社を休まなければいけなかったりするもの。特に初めての子育てなら、なおさら医者に頼ることが多くなるのではないでしょうか。

そこで今回、実際に乳幼児と病院との関係について、医師・病院検索サイトのドクター・オウチーノ(株式会社オウチーノ)が、首都圏在住の20~39歳の子どもがいる既婚女性、約500名を対象に、アンケート調査を行いました。

◆半数が、月に1回以上子どもを病院に連れて行く

まず、 子どもを病院に連れて行く頻度を聞くと、その結果最も多い回答が、「月に1回程度」で30.5%、次に「2、 3カ月に1回程度」が30.3%、「半年に1回程度」が11.0%となりました。月に1回以上子どもを病院に連れて行くという人は、 集計すると約半数に上ります。

また、 この月に1回以上子どもを病院に連れて行くという人は、専業主婦は44.8%だったのに対し、ワーキングマザーは54.1%と約10%もの差が生じています。

これは専業主婦の方が、 常に子どものそばにいて様子をみることができるため、あえて医者に頼る頻度が少なくなる傾向があることがわかります。
ちなみに約8割もの母親が、子どもの「かかりつけ医」を決めており、(専業主婦77.4%、ワーキングマザーでは81.5%)こちらも、自分の子どものことをあらかじめ知っている、かかりつけ医を持っていたほうが、子どもの状況に対して素早く対処でき、働く女性にとっては安心できるためでしょう。自分や自分の体の状況を、長期間にわたって把握していてくれる医師の存在は、確かに頼りがいのあるものです。

◆かかりつけ医師をもつメリット

かかりつけ医師を持つメリットは、やはり一人の医師にかかれば、自分やわが子の症状を、体質・病歴・生活習慣と総合的に判断して薬やアドバイスを受けられることです。場合によっては、家族でどうすればよいのか相談し、適切に専門の病院を紹介してもらうこともできます。

◆どんなかかりつけ医が良いのだろう?

では、どんなかかりつけ医が良いのでしょう。ただ近所の病院の医師だから、ではなく、下記に気をつけて選ぶことも大切でしょう。

どの病院の、誰をかかりつけ医にするかは、実際に病院に行ってかかってみなければわからないことがあります。

例えば、待ち時間が解消されず、受け答えがよくない医者はできる限り、長く付き合う「かかりつけ医」としては、最適ではないでしょう。
また、一人しか医師がいない病院なのに、多くの診療科目を看板にだしていないか。夜間でも電話相談などで連絡がとれるか。カルテなどを開示することは可能か? といった点を確認すれば、いざとなったときに安心して子どもの症状を見守ることができます。

特に乳幼児の病気は、場合によって急変することがあるので、夜間での相談ができ、さらに病院に行けるとなれば、親にとっては一安心でしょう。
また、自分やわが子のことをよく知っているかかりつけの医師に、日ごろから診てもらっておけば、セカンドオピニオンを受けたときに、より適切な判断ができる可能性もあります。

<参考>
・アンケートの調査概要
有効回答 首都圏(東京都、 神奈川県、 埼玉県、 千葉県)在住の20~39歳の子どもがいる既婚女性534名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015年9月10日(木)~9月17日(木)
オウチーノdeヨムーノ: http://www.o-uccino.jp/article/archive/kurashi/20150916-souken/

http://www.kuwana-med.com/kakaritsuke/about/

http://www.k-salad.com/sick/note/001.shtml#check1_1

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151006-00010001-mocosuku-hlth


希望の保育園に行けるかな? ママたちの保活

就活や婚活、終活と、なにかと話題の活動だが、最近シビアなのが「保活」なんだそう。子どもを保育園に入れるための活動だ。ちょうど今の時期がラストスパート。そこで、保育園・幼稚園について、母親たちの希望と現実を調査した結果を見てみよう(オウチーノ総研・東京)。

子どもがいる首都圏在住の20歳~45歳既婚女性826名が対象。「希望していた、もしくは希望している園」と「実際に通った、もしくは通っている園」をそれぞれ聞いた結果、実際に通った、もしくは通っている園が希望通りの人は89.1%、希望通りにはいかなかった人は10.9%だった。保育園・幼稚園を選ぶ際のポイントは、「立地」が最も多く67.1%、「園内環境」が38.2%、「料金」が35.0%。希望の園に子供を入園させるためにやったことは、「自分の就労条件を変えた」が4.9%、「引っ越しのタイミングで、希望の保育園・幼稚園に入園できるエリアを選択した」が4.1%、「出産後の職場復帰を早めた」が2.9%だった。

「自身の就労条件を変えた」という人は、「勤務時間を伸ばした」という声が最も多く、具体的には「フルタイムで復帰し、認可保育園の前に無認可保育園に通わせた」(28歳/パート・アルバイト)や「内職から外勤にした」(32歳/会社員)などが挙がった。次いで「勤務時間を短縮した」という人が多く、例えば「延長保育のない園だったため、勤務時間を短縮するしかなかった」(30歳/専業主婦)などが挙がった。

共働きが一般化した現在、希望条件を満たす保育園に子どもを入れられるかどうかは死活問題。安倍政権の新たな3本の矢に「子育て支援」が入っていたが、さて、お手並み拝見だ。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150930-00000001-ovo-life


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