[ カテゴリー:あんしんあんぜんトピックス ]

デング熱 世界で過去最悪の大流行

デング熱、過去最悪の大流行 日本でも「輸入症例」が2.8倍に

蚊が媒介する感染症「デング熱」が世界で大流行し、今年の患者数が1000万人を超えた。世界保健機関(WHO)などの集計で判明した。年間患者数が過去最悪だった2023年(約630万人)を既に大きく上回っており、今後は夏季を迎えた地域での流行も懸念される。


デング熱はデングウイルスによる感染症で、発症すると40度近い高熱や激しい頭痛、筋肉痛などの症状が表れる。8割程度は無症状とされるが、ごくまれに「デング出血熱」を発症し、死に至ることもある。

WHOやWHOのアメリカ地域事務局によると、5日までに少なくとも80カ国から1044万人の症例が報告され、死者は6000人を超えた。特にアメリカ大陸からの報告が激増しており、報告症例の97%を占める。

デング熱を媒介するのはネッタイシマカや日本にも生息するヒトスジシマカだ。デング熱の流行の背景には、地球温暖化の影響による蚊の生息域の拡大や生息数の増加、感染者や蚊の地球規模の移動がある。

日本では14年と19年に国内感染が確認された。国立感染症研究所によると、20年以降は海外で感染した人が国内で発症する「輸入症例」のみだが、今年は6月30日までに96人の症例が報告され、23年同時期の2・8倍となっている。

デング熱は特効薬がないため、予防が大切だ。厚生労働省は海外へ渡航する人に対し、肌を露出するときは虫よけ剤を塗ったり、蚊がいる環境では就寝時に蚊帳を使ったりなど、蚊に刺されないための対策を呼びかけている。【金秀蓮】

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熱中症の重症度に「最重症」を追加へ 救急搬送増加で、見極め

熱中症の重症度に「最重症」を追加へ 救急搬送増加で、見極め

日本救急医学会は、3段階に分類していた熱中症の重症度を見直し、重症の中でもさらに注意を要する「最重症」を新たに加え、4段階にする方針を8日のオンライン記者会見で示した。今年改定する診療ガイドラインに盛り込む。熱中症による救急搬送者数が増加する中、死に至る最重症の熱中症を見極め、救命につなげる狙いがある。


熱中症の重症度はこれまで、めまいや大量の汗、筋肉痛などがある軽症(I度)、頭痛や嘔(おうと)、倦怠(けんたい)感などがある中等症(Ⅱ度)、意識障害やけいれん発作などの重症(Ⅲ度)に分類されてきた。

救急医学会によると、同学会の過去の調査や各国の分類を調べた結果、重症のⅢ度の中でも、深部体温が40度以上で意思疎通ができない「最重症」では、他の重症患者より死亡率が高かった。

表面体温が40度以上で重い意識障害がある患者でも深部体温の測定が行われない事例が多く、身体冷却の実施率は63・9%にとどまり、院内死亡率は37%と高かった。救急医学会は「質の高い冷却には講習や訓練が必要で、不安のある施設は学会に相談してほしい」としている。

また救急医学会は全国で猛暑となっていることから、「熱中症は既に超災害級の被害をもたらしている。暑さに慣れていない今が最も危険で、不要不急の外出は控えてほしい」と呼びかけた。【寺町六花】

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熱中症対策に「冷却ジェルシート」はNG!紛らわしいテレビ報道に医療従事者が注意喚起 乳幼児の「命」に関わる重大事故も

熱中症対策に「冷却ジェルシート」はNG!紛らわしいテレビ報道に医療従事者が注意喚起 乳幼児の「命」に関わる重大事故も

2024年の夏も全国的に平年より気温が高く、観測史上最も暑くなった2023年に並ぶ暑さとなる可能性があるという。


そんななか、テレビのニュース番組内で紹介された「暑さ対策」について語る街頭インタビューの内容について、医療従事者が投稿した注意喚起のポストがX(旧Twitter)で話題になった。

「冷却ジェルシート」は…熱中症対策にはNG
「ニュースで『赤ちゃんの熱中症対策に冷却ジェルシートを貼ってます』という街頭インタビューの映像が出ていたが、これはニュースで流すべき映像ではない。『冷却ジェルシートに熱中症予防の効果はない』『冷却ジェルシートで乳幼児の窒息事故が起きている』という知識こそ、もっと普及させるべき」

そう投稿したのは、医療現場で働く看護師、Oggi(@Oggi_Kenkou)さん。

Oggiさんによると、ニュースに登場した乳児の額には「冷却ジェルシート」が貼られていたという。しかし、「冷却ジェルシート」はメンソールと気化熱によってわずかに表面温度を局所的に下げる、言わば”ひんやりして気持ちがいい”という効果の製品なのだという。

「『冷却ジェルシート』は、”不快感やつらさを一時的に和らげる”という良い面がありますが、熱中症予防の効果や、体温を下げる解熱の効果がある製品ではありません。こういった『冷却ジェルシート』の特質を個々人が知らない…というのは致し方ないことだと思います。しかし、『暑さ対策のひとつとして冷却シートを貼っている』という街頭インタビューの発言がそのまま、影響力の大きいテレビのニュース内で放送されるのは、誤った認識がさらに広まることに繋がりかねないと懸念しています」(Oggiさん)

「熱中症予防」には「保冷剤」を併用して
さらに驚くべきことに、「冷却ジェルシート」によって乳幼児の命に関わる重大な事故が起きているという。

「2004年、生後4カ月の男児が『冷却ジェルシート』によって窒息状態となり、一命は取り留めましたが、重い後遺症が残ったという事故事例があります」(Oggiさん)

今回報道された乳児の両親について、「親御さんを責めるつもりはなく、誤った認識をそのまま放送するメディアの有り様について語っています。この親御さんは(外出の是非はありますが)保冷剤入りのベビーカー用マットも併用し、屋内施設に移動する予定だとも話されていました。保冷剤を併用してたのが救いです」と、Xに投稿していたOggiさん。

「ハンディファン」も状況次第で危険
Oggiさんによると、熱中症対策や解熱にはやはり、「保冷剤」が有効だという。

「保冷剤は、熱中症の予防にも応急処置にも使うことができます。効率的に体を冷やすのであれば、太い血管が通っている首や脇の下、足の付け根を冷やすのがよいですし、手のひらや足の裏を冷やすことも効果的だとされています。ベビー用品には、保冷剤を入れられるベビーカー用のマットもあります。ただ、赤ちゃんはしゃべれませんから、保護者さんが常に、保冷剤がぬるくなっていないか?赤ちゃんにとって冷た過ぎないか?を気にしていただけたらと思います」(Oggiさん)

また、数年前から夏の定番グッズとなった「ハンディファン」の使用も注意が必要なのだそう。

「気温が35度を越えるなかで使うと熱風を送るだけなので、かえって熱中症のリスクを高める可能性があります。気温が高い日は、濡れタオルを首に巻いて併用する方法が効果的だとされています」(Oggiさん)。

看護師であるOggiさんは、自ら運営するYouTube「保健委員会チャンネル」でも「熱中症の応急処置 ~3つのポイント~」を詳しく解説している。

「様々な熱中症の対策がありますが、やはり最も効果的なのは『涼しい環境にいること』です。その上で、環境省が公開する『熱中症予防情報サイト』などのしっかりとした情報源から正しい対策を知っていただくこと、そして、対策を過信しないことをお願いしたいです」(Oggiさん)

今回のOggiさんの注意喚起に対して、多くの共感の声が寄せられた。

それぞれ事情はあれど…暑い日の赤ちゃん連れ外出は危険
「保冷剤をタオルで巻いて首や鼠径部、脇の下に入れてあげた方がいいのにね…。冷却ジェルシートとかはすぐ取れちゃうし窒息するし意味ないって医療センターの先生も言ってた!ニュースでデメリットを教えて欲しいよね」

「冷感シートは窒息事例があるのは怖いですね。今まで知りませんでしたが、赤ちゃんは何でも口に入れますもんね…。これは広く知られて欲しいです」

「(冷却ジェルシートが)口や鼻にペターッだと、声も出せず親も気づけないですね」

「暑い日に外出しなきゃいけない時は、ベビーカーに乗せる時や抱っこ紐をする時、背中にアイスノンを入れてました。ハンディ扇風機も温風機だよ」

「みんないろんな事情があるから仕方ないんだろうけど、暑い日に赤ちゃん連れて外出はやめた方がいいよ。親がもし熱中症になったら、それだけで赤ちゃんは命の危機だよ」

「致し方ない部分もあるだろうが、出歩かないことだな…ベビーカー地面と近いもん。多分相当暑いよ~あれ」

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ かな)


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7月10日は「納豆の日」 “糸引き”と“ひき割り”で栄養が違う? 賞味期限切れでも食べられる? 管理栄養士に聞いた

7月10日は「納豆の日」 “糸引き”と“ひき割り”で栄養が違う? 賞味期限切れでも食べられる? 管理栄養士に聞いた

7月10日は「納豆の日」! 健康によいイメージの納豆の魅力について、管理栄養士に聞きました。

7月10日は、全国納豆工業協同組合連合会が制定した「納豆の日」です。納豆というと、タンパク質や食物繊維、鉄分、カルシウムといった栄養素を含んでいたり、納豆の酵素「ナットウキナーゼ」が血液をサラサラにしてくれるなど、“健康によさそう”というイメージを持っている人が多いのでは、ないでしょうか。そこで、管理栄養士の岸百合恵さんに納豆の魅力について、解説してもらいました。

“糸引き”と“ひき割り”… そもそも製造方法が異なる
Q.改めて、「納豆」にはどんな栄養が含まれているのでしょうか?

岸さん「大豆を発酵させて作る納豆には、主に良質なタンパク質と鉄分、ビタミンK、食物繊維、大豆イソフラボンが豊富に含まれています。また、発酵の作用によって、大豆よりもタンパク質などの消化吸収がされやすい状態になっているため、納豆は大豆に比べて効率よく栄養素を体内に吸収することができます。
さらに、納豆菌の作用により、大豆には含まれていない、納豆独自のネバネバの元となっている『ナットウキナーゼ』が含まれ、腸内の悪玉菌を減らして腸内環境を整える、免疫力アップ、血栓の予防などの効果が期待できます」

Q. 糸引き納豆とひき割り納豆で栄養が変わったりするのでしょうか?

岸さん「糸引き納豆とひき割り納豆の違いは、粒の大きさだけでなく製造方法にあります。
一般的によく見かける糸引き納豆は、皮付きの大豆を蒸してから、納豆菌をかけて発酵させます。一方、ひき割り納豆は蒸す前に大豆を砕いて細かくし皮を取り除いてから、ゆでて発酵させます。
ひき割り納豆は大豆を砕くことで納豆菌の付着する面積が糸引き納豆よりも広くなるため、発酵過程で生まれるビタミンKが、糸引き納豆の約1.5倍になっています。粒が小さく皮も取り除かれているので消化が早く、年配の方や乳幼児でも食べやすいと思います。
糸ひき納豆は、粒がしっかりしているので食感や歯ごたえなどを味わうことができ、ひきわり納豆よりもカルシウムが1.5倍、食物繊維が1.6倍、鉄が1.3倍多く含まれています。
エネルギー量やタンパク質量に関しては、それほど変わりません」

Q.冷蔵庫に入れておくと、うっかり賞味期限が過ぎていることがあります。発酵食品とはいえ、賞味期限が過ぎたら捨てた方がよいのでしょうか?

岸さん「納豆は発酵食品でもともと腐っていると思っている人もいらっしゃるかもしれません。しかし“発酵”と“腐敗”は別で、納豆は腐敗している食品ではなく、発酵している食品です。
どちらも微生物の働きによって、物質を変化させる点は同じですが、人間にとって有用な場合を発酵、食べられなくなるような有害な場合を腐敗と呼んでいます。
消費期限とは異なり、賞味期限は『おいしく食べられる期限』で、ほかの食品と同様に、納豆も賞味期限を過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではなく、腐敗していなければ1、2週間くらい期限切れした納豆を食べてもほとんどの場合は健康への害は発生しないようです。しかし、状態やものによっては体調に影響が出る可能性も否定はできませんし、何より口当たり、風味、おいしさなどすべてが大きく低下します。
具体的に腐敗し食べられない状態としては、カビが生えないはずの納豆に普段見かけないカビが生えている場合、糸を引かない納豆、水っぽくなった納豆も危険です。納豆は納豆菌によりネバネバと糸を引きますが、糸を引かないということは本来生きている納豆菌が働いていない証拠です。
発酵食品といえども腐ることがあり、これらのような場合は腐敗している可能性があるため、食べないようにしましょう。
また、ひき割り納豆は粒納豆と比べて菌が付着する表面積が大きい為、納豆菌の働きも活発で、発酵が早く進むためひき割り納豆の賞味期限は粒納豆より短いことが多くなっています。
腐っているかいないか判断できない場合は、体調を崩さないためにも、廃棄するようにしましょう」
(オトナンサー編集部)

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投資に興味のある方は見てください

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[警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ]


[新潟県警察本部 安全安心推進室]

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▽▲ 苦いウリにはご用心! ▲▽

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夏野菜の代表格であるウリ科の野菜(ユウガオ、キュウリなど)にはごくまれに苦み成分の一つであるククルビタシン類が多く含まれるものがあります。

ククルビタシン類を多く含む野菜を食べると、下痢、嘔吐などの症状が現れることがあり、先月には、自宅で栽培した「ユウガオ」を食べたことによる食中毒事故が他県で発生しています。

ウリ科の野菜には、ズッキーニやかぼちゃなどがあり、これらの野菜も強い苦みを感じる場合には、ククルビタシン類を多く含んでいる可能性がありますので注意が必要です。

ククルビタシン類は加熱しても分解されないので、ウリ科の野菜を味見した際に、強い苦みを感じた場合には食べないようにしましょう。

なお、同じウリ科のゴーヤも苦みがありますが、これは「モモルデシン」という成分によるもので、食欲増進の働きがあるそうです。

◎厚生労働省ホームページ「自然毒のリスクプロファイル:ユウガオ」

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▽▲ 苦いウリにはご用心! ▲▽

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夏野菜の代表格であるウリ科の野菜(ユウガオ、キュウリなど)にはごくまれに苦み成分の一つであるククルビタシン類が多く含まれるものがあります。

ククルビタシン類を多く含む野菜を食べると、下痢、嘔吐などの症状が現れることがあり、先月には、自宅で栽培した「ユウガオ」を食べたことによる食中毒事故が他県で発生しています。

ウリ科の野菜には、ズッキーニやかぼちゃなどがあり、これらの野菜も強い苦みを感じる場合には、ククルビタシン類を多く含んでいる可能性がありますので注意が必要です。

ククルビタシン類は加熱しても分解されないので、ウリ科の野菜を味見した際に、強い苦みを感じた場合には食べないようにしましょう。

なお、同じウリ科のゴーヤも苦みがありますが、これは「モモルデシン」という成分によるもので、食欲増進の働きがあるそうです。

◎厚生労働省ホームページ「自然毒のリスクプロファイル:ユウガオ」

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冷やしキュウリ 食中毒リスクも

味付け「冷やしキュウリ」にO157が大増殖するメカニズム 100本中1本でアウト「食中毒」のコワい実態

「冷やしキュウリ」といえば涼を感じさせる夏の風物詩のひとつだ。だが、衛生管理を誤れば食中毒のリスクがあることをご存じだろうか。「細菌が増殖しやすい条件が揃っている」と専門家はいう。気を付けるべきポイントとは?


みずみずしい夏野菜の代表格、キュウリ。サラダに漬物にと大活躍する野菜のひとつだ。だが、大規模な食中毒が過去に複数発生している。

■510人が食中毒、114人が入院

2014年7月、静岡市の花火大会での集団食中毒事件では、露店の冷やしキュウリを食べた510人が腸管出血性大腸菌O157(以下、O157)による食中毒を発症し、うち114人は入院する事態になった。

16年には千葉県と東京都の老人福祉施設で提供された「キュウリの和え物」でO157を原因とする食中毒が起こり、発症者のうち10人が死亡した。

 15年にはキュウリを原因とするサルモネラの食中毒が全米に広がり、数人の死亡者を出した。24年6月にも、キュウリがサルモネラに汚染されている可能性があるとし、アメリカの14州で大規模な回収が進んでいるという。

確かに夏場は湿度も気温も上がり、冬に比べれば細菌は繁殖しやすいだろう。だが、キュウリといえば、水分が90%以上を占め、最もカロリーが低いとギネス世界記録に認定された野菜でもある。なぜ、食中毒が起こりやすいのか。

■生野菜と家畜の腸内環境の関係

東京農業大学食品安全研究センターの五十君靜信センター長は、キュウリなどの生野菜で食中毒が起こる要因のひとつに、「家畜の腸内環境」を指摘する。野菜と家畜の腸内環境とは、一体どういうことなのだろう。

「O157やサルモネラは、牛など家畜の腸管内に生息することが多い。家畜の糞便がさまざまな経路で食品や水を汚染し、人に感染すると言われています。と畜場で牛の腸管のO157の保有率を調べた研究によると、6月の後半から10月頃までには約25%の牛からO157が検出されたと報告されています」(五十君氏、以下同)

O157が牛の腸内から検出される割合が変化する理由はわかっていないが、寒い時期には下がるのだという。

「農作物は牛などの家畜に近い場所で生産していることが多く、汚染を受けやすい状況にあると言えます。生野菜には殺菌・加熱の工程がありません。よく洗っても、野菜の表面には細かい毛が生えていることもあり、細菌を完全に洗い流すことはなかなか難しいのです」

■調味液が菌のエサに

一方で、過去の事例で問題になっているのが、製造工程における管理の甘さだ。

露店での販売に制限をかけた自治体もある。たとえば、長野県では許可施設以外で作られた「キュウリの浅漬け」は販売禁止だが、味付けをしていない「冷やしキュウリ」は販売できる。

浅漬けに制限があるのは、浅漬けは調味液が栄養となることに加え、漬け込む時間が長いため温度管理が甘くなりがちで菌が増えやすくリスクが高いからだ。

■100本中1本でも汚染広がる

浅漬けは、生野菜に塩やうまみ成分などの調味料を加え、数時間から数日漬け込んで作る。このとき、「ひとつの容器で」「長時間」「大量に保管すること」がリスクにつながるという。

「伝統的な漬物の場合、食塩の濃度を高くし、乳酸菌が十分に発酵するまでpHを低下させて管理することで、雑菌の繁殖を抑え、食品の保存性を高めることができます。ところが、浅漬けの場合は漬け込む時間が伝統的な漬物に比べ短いため、こうした働きが機能しにくいのです」

また、添加したうまみ成分のアミノ酸がえさとなり、食塩濃度も低いため温度管理が甘ければ、細菌が大増殖してしまう恐れもある。

たとえば、O157は少ない菌数でも食中毒を発症する傾向がある。

「もし100本のうち1本でも汚染されたキュウリが紛れ込んでいれば、漬け込むことで全体が汚染されてしまうのです」

店での販売となると、一度に大量に作る必要があり、汚染が広がりやすい環境が整ってしまうのだ。温度管理が甘く、うまみ成分などで味付けされていれば目もあてられない。

冷やしキュウリ販売は手軽に見えるかもしれないが、精度の高い衛生管理が求められることになる。

■猛暑で増殖スピードがアップ

近年の猛暑も温度管理の難易度を上げている。20~25℃前後で管理した場合と比べると、30℃で約2倍、35℃では約4倍のスピードで細菌が増殖することがわかっている(上の図参照 )。

「食中毒菌の中にはO157など増殖しても臭いを出さないものが多いため見た目では判断しづらく、食べてから1~2日後に症状が出ることになります。また、免疫力が低い子どもや高齢者はより重症化しやすいのです」

ただし、キュウリを1本ずつよく洗浄し、短時間冷蔵庫で保管した場合はさほどリスクは上がらないというから、味付けをしていない「冷やしキュウリ」や家庭でキュウリの浅漬けを作る場合は過度に心配することはない。

■露店で注意すべきこととは

「食の安全」の確保のため、21年6月から、原則全ての食品等事業者に国際的な食品衛生管理手法であるHACCP(ハサップ)に沿った衛生管理が義務化された。

これに伴い、各自治体の保健所は、屋台・露店の事業者に対しても原材料の入荷から最終製品の出荷までの製造工程におけるリスク管理を呼びかけている。

以前より衛生管理は徹底されるようになったとはいえ、現実には「管理者の危機意識が食中毒の発生を大きく左右する」と五十君氏は指摘する。

消費者側ができることは、購入の際に「ずっと低温で管理されていましたか?」と声かけを行うことだという。

「ひとつの判断基準にしかなりませんが、お店の人が『ずっとキンキンに冷やしてましたよ』と即答してくれるかどうかなど、反応を見てみましょう」

夏祭りが残念な思い出にならないよう、お店の人とコミュニケーションを取るつもりで気軽に聞いてみよう。

(ライター 酒井理恵)

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子供のSNSトラブル 防ぐポイント

子どものSNS利用における悪影響は?上手に付き合うために知っておきたいこと #専門家のまとめ

子どもたちが自分のスマホを持つことが当たり前になっていく中で、特にSNSの利用をいつ頃から解禁してよいのか、使用する上で何に気をつけるべきか、保護者の間では悩ましい問題になっています。子どものSNS利用の現状や悪影響として明らかになっていること、付き合い方のポイントをまとめました。

ココがポイント
▼SNSの利用開始時期は遅めで、トラブルも少ないものの、トラブル被害時には「無視」をしてしまい被害が深刻化する危険性も


▼10代におけるSNSの頻繁な利用は、自己肯定感の低下、うつ病といったメンタルヘルスのリスクが増加


▼利用する目的を持つことや、情報に巻き込まれないように距離の取り方をコントロールしていくことが大切


エキスパートの補足・見解
特に10代は、脳の発達が発展途上にあり、新しい刺激を追い求める傾向やリスクのある行動を取る傾向が高まる発達段階であると言われています。また、親から自立をしていく段階でもあるため、社会や仲間から認められたいという欲求もより高まるとも言われています。

SNSは、常にタイムライン上にたくさんの新しい情報が流れてきて、「いいね」や「相互フォロー」によって他者との繋がりを感じられやすいという特徴があります。したがって、大人よりも10代の子どもたちにとって、SNSは非常に魅力的なツールになりうることが考えられます。

国立青少年教育振興機構による調査結果によると、日本では子どものSNS利用の開始時期が他の国(米国、中国、韓国)よりも遅く、SNS上のトラブルも少ないことから、諸外国に比べてSNSの利用には比較的慎重的であるのかもしれません。しかし、日本ではトラブルの被害にあったとき「やり返す」という対処は少なく「無視する」という対処が圧倒的に多かったことから、被害を一人で抱えてしまう可能性が推察されています。

このようなとき、周囲の大人がSNSに対して過度に否定的であったり、権威的に関わってしまうと、子どもたちがSNS内でトラブルやいじめの被害にあっても、さらに言い出せずに表面化しにくくなってしまうことが懸念されます。

まずは、子どもがSNSで趣味や楽しみを見つけることを肯定しながら、小さなトラブルでも親子で建設的に話し合える機会を作っていくことが重要です。また依存の予防のためには、長時間の使用が習慣化しないよう、平日だけでなく休日においても、使える時間と使わない時間を家庭で決めメリハリのある利用を促していく必要があります。その際、スクリーンタイムや通知のオンオフなど制限機能を取り入れながら見守りをしていくこともおすすめします。

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被害回復は困難!SNS上で著名人を名乗る投資話の勧誘に注意

 被害回復は困難!SNS上で著名人を名乗る投資話の勧誘に注意

投資を考えていたら、有名経済評論家主催の投資相談のSNS広告が表示された。100万円が1億円になったとの体験談に惹かれメッセージアプリに登録すると、評論家のアシスタントを名乗る人から投資話が届いた。
有名な評論家なら信用できると思い100万円を振り込むと、利益を増やすため100万円を追加するよう言われ、別の口座へ振り込んだ。その後も次々と勧められ総額1500万円を振り込んだ。運用状況を確認すると6千万円の利益が出ていたので引き出そうとしたら、手数料や税金約2200万円を支払わないと出金できないと言われた。(60歳代)

ひとこと助言 なりすましに注意!
●SNS上で、消費者を信用させるために、著名人本人に無断で名前や写真を使用した投資勧誘が横行しています。著名人の公式サイトや公式アカウント等で注意喚起が出ていないか、まずは確認するようにしましょう。
●投資資金の振込先に個人名義の口座を指定された場合は詐欺です。絶対に振り込まないでください。相手と連絡が取れなくなるなど被害回復は困難です。安易に資金を振り込むことはやめましょう。
●不安に思ったら、振り込む前にお住まいの自治体の消費生活センター等にご相談ください(消費者ホットライン188)。

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