県は5日、東京都やさいたま市などと合同で、高齢者や障害者などの要配慮者をバスで搬送する帰宅困難者対策訓練を実施、搬送手順や搬送先での受け入れ体制を確認した。要配慮者を陸路で搬送するのは初めて。
訓練は、東京湾北部を震源とするマグニチュード7・3の地震が発生し、公共交通機関が途絶している状況を想定。自治体職員やボランティア約70人が、都内から埼玉に帰れずにいる要配慮者役を演じた。
参加者たちは午前11時ごろ、東京都豊島区の東京芸術劇場で都営バス4台に分かれて乗車した。目的地のホテルブリランテ武蔵野(さいたま市中央区)に到着したのは約1時間20分後。雨や雪の影響で、予定よりも約30分遅れた。その後、ホテルでは県看護協会と日本赤十字社県支部が連携し、搬送者に対して問診や血圧測定などの健康チェックを行った。
訓練に参加した三郷市職員の河野広美さん(48)は「正直疲れた。バスの中はとても静かで自由が利かず、気が張っていたからかな」と振り返った。
ボランティアで車いす利用者役を演じた杉本洋平さん(34)は「搬送中は寒さや振動のほか、トイレに行けないのがつらかった。要配慮者と一口に言っても、一人一人に合ったケアや幅広い視点が必要」と話していた。
搬送中のトイレや要配慮者に付き添う職員をどう確保するのか。搬送者に合った対応などに課題がありそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150206-00010001-saitama-l11
介護サービスを提供した事業者に支払われる介護報酬について、2015年度の改定の内容がまとまりました。在宅介護を支援するサービスを手厚くする一方、介護施設の報酬は引き下げられています。
介護報酬は、3年に一度の見直しが行われていて、すでに全体で2.27%引き下げられることが決まっています。
6日、具体的なサービスの単価が示され、認知症や介護の必要性が高い高齢者の在宅介護を支援するサービスが手厚くされた一方で、特別養護老人ホームなどの基本的なサービスについては、大きく引き下げられました。
「認知症なども増えてますから、今回の全体のマイナス改定であっても、重度・中度の要介護者のケアはしっかりやる」(塩崎恭久厚労相)
一方、現場からは介護報酬の引き下げは、サービスの質の低下につながると不安の声があがっています。(06日11:00)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20150206-00000030-jnn-soci
人とのコミュニケーションが苦手な自閉症の子どもたちが、災害や事故に遭っても消防隊や救急隊、救助隊から適切な支援を受けられるようにと、救助者向けのマニュアルができた。
東日本大震災をきっかけに、自閉症の人の親で作る「埼玉県自閉症協会」(事務局・春日部市)が作った。名刺サイズに折りたためるので、胸ポケットに入れて持ち歩ける。
救急隊員が子どもの右腕に包帯を巻いたり体に触れたりするイラストが説明文に添えられている。災害や事故の現場に駆けつけた隊員たちが、よく行う応急処置やお願いの内容だ。現場で自閉症の人に対応する隊員たちが使えるよう、作られた。
自閉症は脳機能の障害で、〈1〉聞いた言葉を覚えられずどう返事していいか分からない〈2〉触覚や聴覚が過敏〈3〉予想外の出来事に不安になる――などの特徴を持つ。手当てをしようとする隊員に対し、自閉症の人は返事をしなかったり耳を押さえてうずくまったりしてしまうことがある。
救急隊員は患者の症状に応じ搬送する病院を決める。だが、自閉症の人とコミュニケーションがとれなければ、症状を聞き出せず応急手当ての遅れにつながる。夜間に搬送した病院に、治療に適した診療科の医師がいない場合もある。
マニュアルには、処置の内容を「予告する」「何をするかやいつ終わるかを伝える」など、自閉症の人に安心してもらえるポイントを明記。現場では、隊員たちが自閉症の人に処置をイラストで示す。自閉症の人は受け取る情報が多すぎると混乱する。イラストは一つ一つ見せるのがコツだ。
同会は2014年4月と8月に防災訓練をした。救急経験を持つ県消防防災課職員が協力、血圧測定などを自閉症の人にイラストを見せながら進めた。見守った母親は「穏やかな雰囲気だった」と振り返る。
11年3月11日、同会長の小材こざい由美子さん(52)は外出先で強い揺れに見舞われた。留守宅にいた長男が気になり、急いで帰宅した。長男は幸い無事だったが、小材さんは「家族がそばにいない時に長男がけがをしたら、適切な手当てを受けられるだろうか」と心配になり、救助者向けのマニュアル作成を始めた。
小材さんは消防署に足を運び、イラストにふさわしい場面の助言を受けた。火災現場でマニュアルが水にぬれることも想定し、耐水性の高い素材を選んだ。
14年3月に完成し、8000部を県内の消防署に配布。川越地区消防組合では傘下の消防署の隊員たちが常時携帯する。通常の教育プログラムでは障害者への対応を学ぶ機会が少ないと考え、深く勉強する隊員も現れた。
同組合川越地区消防局救急課の新井真理子さんは「隊員たちは安心してもらおうと傷病者の手を握ったり肩をさすったりするが、自閉症の人にはかえって不安を与えかねないと気づいた」と話す。
被災者が自閉症を抱えているかを、外見から判断するのは難しい。県消防防災課は「119番通報で障害があることも伝えてほしい」と呼びかける。
04年の新潟県中越地震や東日本大震災では、自閉症の人が大声を出すなどで、避難所に行けない場面があった。生活環境が変わり、音が響きやすい体育館で不安を感じるからで、余震が収まるまで車の中で過ごす自閉症の人もいた。避難所に専用の部屋を設けてもらうのが望ましいが、周囲の理解を得るのは難しい。
小材さんは「一般の人にマニュアルを読んでもらい、自閉症への理解を深めるきっかけにしてほしい」と話している。(米山粛彦)
救助者向けのマニュアル 「発達障がいのある子どもたち&人たちへの対応マニュアル」の名称で、一般向けに540円(税込み)で販売している。自閉症の人たちがコミュニケーションが苦手な理由や背景を盛り込んだハンドブックもついている。問い合わせや申し込みは、氏名とふりがな、住所、電話番号を書き、専用の電子メール(info@as-saitama.com)へ。
(2015年2月5日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=111707
平塚市が初めて採用した知的障害者の男性2人が、勤務をスタートさせた。これまで庁内の他部署でアルバイトなどが行ってきた郵便物の封入、書類のコピーや裁断といった仕事を集約。就労経験を積み、民間企業への正規就労につなげる。
「夢のタネ」と名付けられた専用の作業場所で非常勤嘱託員として働くのは、19歳と21歳の男性。勤務3日目となる4日は、イベントで配布するバッジづくりなどを任され、作業をする2人は「大変だが、やりがいがある。楽しい」、「日々の積み重ねを大事にして、仕事に慣れていきたい」と意欲を見せた。
2人の支援や他部署との調整などを担当する支援員の女性(53)は「もっといろいろなことができると思う」と話す。2人は外部から届いた郵便物の仕分け作業も練習しており、「今後は庁内で書類などの収集・配布もしていきたい」と展望する。
市職員課によると、4月以降、さらに知的障害者2人と支援員1人を採用する計画。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150204-00124564-kana-l14
空き缶のふた部分に残るプルトップを回収する活動を続けている尼崎市立竹谷小学校(同市北竹谷町)の児童らが4日、集めたプルトップを換金して購入した車いす1台を同市宮内町の高齢者介護施設「介護総合サービスセンターロータス・オデオン」に寄贈した。
同小では、平成18年から、児童会や同校PTAが中心となり、プルトップ回収を開始。毎年、集めたプルトップを換金して車いすを購入し、これまでに地域の病院などに7台寄付している。また、23年4月には東日本大震災の被災地に義援金を贈るなどしてきた。
今回は、25年11月から1年間で、児童らが地域の人たちと協力して約500キロのプルトップを回収し、車いす1台(約8万円相当)を購入したという。
この日は、同小児童会の5、6年生5人が同施設を訪れて車いすを寄贈。同施設の竹本勝則施設長が「大切に使わせていただきます」と児童に感謝状を渡した。今後、施設利用者に貸し出したり、送迎で利用するという。
児童会会長の6年、小島那月さん(12)は「集めるのは大変だったが、ありがとうと笑顔で受け取ってもらえてうれしい」と話していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150205-00000077-san-l28
認定NPO法人フローレンスでは、日本初・医療的ケアが必要な重症心身障害児も長時間お預かりすることのできる、「障害児保育園ヘレン」を2014年9月17日に東京都杉並区にてオープンしました。
この「ヘレン」開設は、ある一人のお母さんとの出会いがきっかけでした。フローレンスは病児保育事業を中心に、「誰もが子育てと仕事を両立できる社会」を目指し、様々な保育事業を運営しているNPOです。ある日、フローレンス代表理事の駒崎弘樹氏は重度の障害を抱えるお子さんを持つ一人の親御さんから相談を受けました。「障害のある子を受け入れてくれる保育園が見つからず、仕事を辞めなくてはならない」と。さっそく駒崎氏は重度の障害がある子どもであっても、親御さんが仕事に行っている間、長時間預かってくれる施設はないのか調べてみたそうです。しかし、残念ながら、そうした施設は一カ所も見つけることはできませんでした。
未就学の重症心身障害児の受け入れ状況(図1)
ご存知の通り保育園による障害児の受入れは、日本においても進みつつあります。しかし、障害が軽度のものであれば保育園でもお預かりが可能ですが、医療的ケアが必要な重度の障害児となると、保育園ではお預かりは難しいのが現状です。医療的ケアに対応できるスタッフの不足で安全性を確保できないからです。
一方で、重症心身障害児のお預かりが可能なサービスとして、療育を目的とした児童発達支援事業が挙げられます。しかし、東京都で重症心身障害児が母子分離で通所できる児童発達支援事業所は数が少ない上に、その多くが毎日利用できるわけではなく、利用時間も1時間~5時間程度と限られています。つまり、重症心身障害児を、長時間・柔軟にお預かりすることのできる施設は、いまの日本には存在しないというのが現状なのです。(図1)
親御さんの側にも目を転じてみましょう。就労を希望する親御さんの場合を考えてみます。実は、冒頭でお話したような「働きたくとも、障害があるお子さんの預け先がなく、仕事を諦めてしまう」親御さんは少なくありません。
ある調査によると、フルタイムで働く母親の就労率は、健常児の場合34%である一方で、障害児の場合わずか5%であり、その比率はなんと7分の1となっています。
以上、見てきたように障害児保育という領域において、子どもにとっては重症心身障害児が増加しているにも関わらず、彼らを受け入れることのできる社会的インフラが整っていません。またその親御さんにとっては、そのことが原因で、働きたくとも働くことのできない現状が存在しているのです。これが、いまのわたしたちが暮らす日本社会の姿です。障害児、そしてその親、双方を支える社会的な仕組みが整っていないのです。
そこでフローレンスでは、重度の障害があるお子さんを長時間預けられる場所がない、それにより親御さんの子育てと仕事の両立が妨げられている、という問題を解決しようと決意しました。そして、2014年9月17日、日本初・医療的ケアの必要な重症心身障害児も長時間お預かり可能な「障害児保育園ヘレン」を東京都杉並区にオープンしました。
ヘレンは日本初の障害児を専門的にお預かりする保育園として、「障害のある子どもたちが、自らへの肯定感、未来への希望を持てる社会」、そして「障害のある子どもの親たちが、子育てと仕事を共に楽しめる社会」の実現を目指しています。
保育の様子
子どもの命を預かる保育において、最も大切なものはスタッフの「質」です。医療的ケアが必要な重症心身障害児をお預かりする場合にはなおさら、一つのミスが命の危険に繋がりかねません。そこで、常駐スタッフの研修には最も力を注ぎました。
研修は、座学と実地を最長5ケ月の期間実施し、障害に対する基礎知識の取得や体調が悪化した際の対処方法などについて学びました。
東京都新宿区にて障害児対象の訪問看護、居宅介護、移動支援、児童発達支援などを運営する「NPO法人えがおさんさん」には、重心児の抱き方、コミュニケーションの取り方、安定した呼吸維持の方法などの講義や医療的ケアが必要な子どもの訪問看護師の同行などを行いました。また東京都墨田区の重度心身障害児向け児童発達支援事業所である社会福祉法人むそう「ほわわ吾妻橋」からは、医療的ケアを行いながら長時間の保育を行う技術、安全管理ノウハウを学びました。
ヘレンの新規事業立ち上げ責任者であるフローレンス障害児保育事業部の森下倫朗マネージャーにインタビューしました。
「障害児専門保育園ヘレン」では、より安全でより楽しい場になるよう挑戦を続けていきたいと思います。また、障害児の大多数の親が就労を希望しているにも関わらず、そのほとんどが就業できていないという「障害児保育」問題の解決を目指し、日本全国で誰もが保育を当たり前に受けられ、親が働くことを選択できる社会を実現していきます。
フローレンスは規模も小さく、たいした力もありませんが、我々のビジョンに共鳴し、ご支援くださる方がいらっしゃれば大変嬉しいです。共に社会変革していきましょう。
このようにフローレンスではヘレン開園を「障害児保育」問題解決への第一歩にしたいと考えています。しかし、ヘレンで救うことができるのはわずか15世帯に過ぎません。根本的に問題を解決するには、制度そのものを変革していかなければなりません。具体的には、一つは「保育所が重度の障害児も受け入れられるようにしていく」こと。もう一つは、全国の障害児の通所施設が、自ら望んで「開所時間を延長させていくこと」です。
2014年7月16日にまとめられた、障害児政策の大枠を決める審議会「障害児政策のあり方の検討会」の最終報告書「今後の障害児支援の在り方について」において、以下の文言が記載されました。
「・・・例えば、重症心身障害児に対して療育を行っている通所支援における受入時間の延長を報酬上評価すること等も考えられる。厚生労働省においては、これらの観点も踏まえつつ、今後望ましい在り方について検討すべきである。」
これはつまり、開所時間を延長する施設にとって加算の取得がしやすくなる、加算の報酬単価が上がる、ということを示しています。このことにより、コストの面で、短い時間しか開所できなかった施設も開所時間を延長することが可能になるかもしれません。
これまでの児童発達支援事業では、長時間のお預かりが不可能でした。しかし、この制度が整えば、重度の障害を抱える子どもたちを社会全体が支えていくことが可能となり、またその親御さんたちも、子育てと仕事の両立が可能となるのです。
園名「ヘレン」の由来となったヘレン・ケラーは次のような言葉を残しています。
「私は一人の人間に過ぎないが、一人の人間ではある。何もかもできるわけではないが、何かはできる。だから、何もかもはできなくても、できることをできないと拒みはしない」
全ての子ども達が、親だけでなく地域社会にも抱きしめられ、愛される、そして健常児家庭だろうと障害児家庭だろうと、親は子育てしながら、大好きな仕事を続けられる、そうした社会を実現するために、フローレンスではできることから一歩ずつ歩みを進めていこうと考えています。
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「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」共同代表
本名:大磯貴廣。1977年生まれ。認定NPO法人フローレンス所属のロビイスト。主に「子ども」「女性」「マイノリティ」の権利擁護や政策提言を行う。自身も中学生の時にいじめを受け、自殺未遂をした経験から「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」を立ち上げて、「いじめ対策」「自殺対策」などのロビー活動を中心に行う。2012年の自殺総合対策大綱の見直しでは、「性的マイノリティ」も自殺対策の対象に含めるように政府に対して働き掛けを行ってきた。国際連帯税の導入や、休眠預金の活用についても提言している。カラフル連絡網(全国LGBT活動者の会)呼びかけ人、NPO法人「ストップいじめ!ナビ」メンバー。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/akechikaito/20150204-00042806/
新潟市と胎内市はそれぞれ認知症の高齢者を見守る「認知症サポーター養成講座」を開催し、参加者を募集している。
14日は新潟市中央区関屋田町のアースサポート新潟中央で実施する。午後6時20分から。無料。先着20人。問い合わせはアースサポート(電)025・248・7200。
27日は胎内市西本町の「ほっとHOT・中条」で実施。午後1時半から。参加費100円(お茶代)。問い合わせは胎内市地域包括支援センターみらい(電)0254・44・8691、同やまぼうし(電)0254・47・2115。
いずれも認知症の症状や診断、治療、接する際の心構え、サポーターにできることを学ぶ。
県は毎年2、9月を「高齢者見守り強化月間」として啓発活動を進めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150203-00000015-san-l15
先進国の中でも類をみない少子高齢化時代に突入した日本。30~40代という働き盛りの時期に両親の介護問題に直面する人も少なくない。都内の印刷会社に勤めていた上田仁美さん(仮名・39歳)もその1人だ。
上田さんに故郷の長崎から悲しい知らせが届いたのは、今から1年ほど前のことだった。
「お母さんが自転車で転倒して骨折したんです。明らかに状況がおかしかったので病院で調べてもらうと、パーキンソン病と診断されました。私は1人娘で、父が『自分だけでは面倒が見きれない』というので、地元に帰って働くことにしました」
社交的で面倒見もよく、友人が多かった上田さんの母。掛け持ちで複数のパートをこなすほどの働き者だったが、病魔はその言動をガラリと変えてしまった。
「飲む薬が毎月変わるのですが、中には副作用がきついものもあって、無気力になったり足のふるえが止まらなかったり……。母は料理が好きなのですが、味覚がなくなってしまったことにも落ち込んでました。そのうち、財布をなくしたり、どこからかトイレットペーパーを勝手に持ってきてしまったりと認知症のような行動が目立ち始めて。目が離せなくなってしまった」
地元に戻ってから、当初は派遣社員として事務職に就いた上田さんだったが、母の介護が原因で遅刻や早退を余儀なくされることもままあった。ある程度は覚悟していた、と語るが、想像を超えていたのは頼りになるはずの父の豹変ぶりだった。
「母の介護を巡って私と言い合いになり、ついには暴力を振るうようになりました。突き飛ばされ、拳で何度も殴られ、救急車が来たほどです。比較的大人しい性格だったのに、子供のように怒りっぽくなって……正直、父の認知症も疑っています」
結果、不安定な両親の面倒を1人で見ることになった上田さんの負担は文字通り倍増。派遣社員として働くことも困難となり、今年に入って退職した。無職となった現在、収入は両親が受給する年金のみ。貯金を切り崩してなんとか凌いでいるが、先細りは明らかだ。
上田さんはそれでも気丈に語る。
「先日、具合の良かった母が『私たちのことはいいから、東京に戻りなさい』と通帳を渡してきました。2人して泣き崩れました。どん底ですが、やれるところまでは頑張ろうって思います」
2/3発売の週刊SPA!では「転落[無職男]のリアル」という特集を組んでいる。一度転落してしまうと簡単には戻れない、そして、なぜ人は「転落」してしまうのか? 明日は我が身かもしれない……。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150203-00790966-sspa-soci
法務省は、日本で介護福祉士の国家資格を取得した外国人が、そのまま日本の介護の現場で長期間、働けるよう法整備する方針を固めた。
政府はすでに、2016年度から「外国人技能実習制度」でも技能を学ぶ実習生として介護人材を受け入れる方針を決めている。介護人材は、団塊世代が全員75歳以上となる25年度までに約30万人不足する見通しで、人材不足を外国人人材で補う狙いがある。
政府は今国会に、外国人が日本で働きながら暮らすための在留資格の一つに、「介護」を新設することを柱とした出入国管理・難民認定法(入管難民法)改正案を提出する。現在の在留資格は、経営者や医師、弁護士らを対象とした「投資・経営」「法律・会計業務」「医療」など16種類だ。いずれも専門的・技術的な高度人材との位置付けで、今回は、介護福祉士も高度人材の一つとして認定することとした。
法務省は、介護の在留期間について、5年以内を軸に検討している。在留期間は更新が可能で、違法行為などがない限り、事実上、日本で働きながら永住することが可能になる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150202-00050070-yom-pol
人は誰しも老いるもの。物忘れも少しボケるのも当たり前の自然現象なのだが、日頃から頭を使っているから大丈夫と思っている人も多いだろう。ところが、TV番組「林修の『今でしょ!講座』」にも出演している帝京大学医学部附属病院の外科医・新見正則医師は、著書『死ぬならボケずにガンがいい』(新潮社)のなかで、こう明かす。
「ボケ防止には頭を使えばいいと思っている人も多いのですが、それよりも歩くのがいいとわかってきました。本好きは、むしろボケが急速に進むと思います」
え? 頭を使っていればボケないんじゃないの?? どういうことだろうか。
知的好奇心がつよいタイプは、元気なうちは自分で新しいことを勉強するなど、ボケとは一番縁遠いように見える。確かに、読書はボケ始める前の頭の体操には効果がある。しかし、長年多くの高齢者を診てきた新見医師は言う。
「少しボケても出来る習慣や趣味を持っている人のほうが、ボケが進みにくいのです。カラオケ、料理、絵画、ボランティア。歌も聴くよりは自分で歌うのが好きな人も元気。老人会のおしゃべりもいいでしょうね」
高尚な趣味よりも、仲間と楽しむ社交的な趣味のほうが、ボケ予防にはいいらしい。
そして何より、歩かなくなるとボケが進行するそうだ。毎日の散歩で、外からの刺激を受けることによって、身体も脳も活性化する。筋肉量は年齢とともに低下するから、極端な運動をする必要はないが、歩く筋力を保ち続けることが重要。1日2回できれば30分、じとーっと汗をかくくらいの散歩がオススメだ。ジョギングは、着地のときに体重の3倍近い重さが膝にかかるため、膝を壊す危険がある。実際、新見医師は、ランニングで膝を壊して散歩もしなくなった人を何人も知っているという。
散歩じゃ物足りないという人にオススメなのが、速足で歩くこと。坂道や階段をなるべく歩くのも効果的だ。舗装された平らな道路ばかり歩いていても、筋肉の一部しか使われていない。砂利道や砂浜など、不安定な地面を選んで歩くと筋肉をまんべんなく使うことになり、ボケ防止にいっそう効果がある。
実は、脳の運動をつかさどる部分(運動野)の多くを占めているのは、顔と指の神経支配領域。つまり、指をしっかり使えば、脳も活性化することになる。顔の筋肉(表情)も大切だ。おしゃべりが脳を刺激するためだ。新見医師は言う。「社交的な人のほうが、やっぱりボケにくい。要するに、アウトプットが重要です」
老人会なんてイヤと言っているアナタ、衝撃の危機がすぐそこに?!
新見医師が勧める「ちょい運動」とは、要するに毎日の散歩のこと。
週末、ジムに行っているから、毎日歩かなくても大丈夫という人もいるだろうが、それは危険な考えだ。パソコンの前で一日中仕事をしているような人は、なるべくこまめに動かないとダメらしい。週末のジムは免罪符にならない。家事は単調な仕事だが、むしろこまめに動くので健康的だという。
それも出来ない人には、通勤のときに路上の黄色いマークを選んで歩くといいそうだ。ちょっとした不安定な凸凹歩きを楽しめる。不安定要素をもっと体感したい人にオススメなのは、バランスボール。最初は座るのも難しいので、誰かそばにいてもらったほうがいいが、日頃使わない筋肉が刺激されて脳が活性化する。
「ボケ」予防の知識も日々進化している。最新常識をチェックし、自分らしい最期を迎えよう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150202-00010002-shincho-life
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