乳がんの経験がある女性が温泉を利用する際に専用の衣類の着用を認めている阿賀野市の「五頭温泉郷」の旅館に対し、新潟県は「乳がん経験者を応援する旅館」として認定しました。
17日は阿賀野市の「五頭温泉郷」の旅館12軒のおかみなどに県から乳がん経験者を応援する旅館として認定する証書が交付されました。女性がかかるがんで最も多い乳がんは、乳房の切除手術を伴うこともあることから経験者から温泉に入りにくいといった声が上がっていました。
五頭温泉郷の旅館はことし4月から乳がんの経験がある女性が温泉を利用する際に、専用の衣類の着用を認めたり大浴場を貸し切りにしたりするサービスを始めたほか従業員が乳がんについて学ぶ講習会を開いているということです。県は2年前から「乳がん経験者を応援する旅館」の認定を進めていて、これまでに田上町の湯田上温泉や新発田市の月岡温泉などの旅館やホテルが認定を受けています。認定を受けた旅館の若おかみは、「乳がん経験者の方に気兼ねなく、温泉を楽しんでもらうきっかけになればうれしいです」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035197291.html