見附市の若手女性職員と地元企業がタッグを組んでオリジナルのクールビズシャツを考案し、6月1日発売する。世界で唯一、同市の職人だけが手がける染色技法によるブラウスなど、いずれも“技あり”の一品だ。シャツを通じて、見附の世界に誇る技術をアピールしようというのが狙いだ。
販売されるのは、同市発祥の「マンガン絣(がすり)」を用いたワイシャツやブラウス(6千円から)、野球のユニホーム生地を活用したポロシャツ(5300円から)の計400枚。
市によると、見附の繊維産業には世界的レベルの技術があるにもかかわらず、地元の人にも知られていなかった。昨年7月、クールビズシャツを通して優れた技術をアピールし、地域振興につなげようと、女性職員6人によるプロジェクトチームを結成。地元企業の協力を得て開発に取り組んできた。
マンガン絣の技法は大正時代に始まり、現在は同市庄川町の織物業「クロスリード」の職人だけが持つ。鉱物のマンガンを使い、かすれた色合いと曲線的で繊細な模様が表現できる。28日に行われたお披露目会で、マンガン絣のワイシャツを着て登場した久住時男見附市長は「これだけ涼やかなものを着たことがない」とご満悦だった。
ポロシャツは、プロ野球6球団などのユニホームを作っている同市本所の「ハニーインターナショナル」が加工したニットを使用。軽くて吸水性が良く、べたつかずに着られるのが特長だという。
深緑のポロシャツ姿でランウエーを歩いた地元出身の地域活性化モデル、今井美穂さん(23)は「汗っかきですが、それを感じさせないほど風通しがいい。首元のトリコロールラインもおしゃれ」と気に入った様子だった。
販売は、学校町の市民交流センター「ネーブルみつけ」、ニット製品製造販売会社「第一ニットマーケティング」(同市柳橋町)の工場直売店で。問い合わせは同社(電)0258・66・4513。
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