大人が普通に生活している空間でも、小さな子どもにとっては危険がいっぱい。結婚や出産を機に新居を探す方は多いと思いますが、“子どものいる生活”を始めるにあたっては、子どもにとっての危険ポイントをあらかじめチェックしておきたいものです。
日常生活において、子どもが屋内でケガをする事例としては以下のようなものがあります。
・転んだ、落ちた
・ぶつけた
・はさんだ
・飲み込んだ
「テーブルの角に頭をぶつける」など家具による危険は想定しやすいものですが、部屋の設備そのものに危険が隠されている場合も少なくありません。では、どんなところに気をつければ良いのでしょうか?契約前に、最低限これだけはチェックしてほしいポイントを紹介します。
1.玄関ドアにドアクローザーは付いているか
大人がドアを閉めた時に、後ろをついてきた子どもが指をはさんでしまうケースは多くあります。これを防ぐためにはドア上部にあるドアクローザーの油圧を強くし、ドアが閉まる速度をゆっくりと調整しておきましょう。 ただし中には、簡単に油圧調整ができないタイプのドアもあります。事前にドアの構造については見ておくか、分からなければ不動産会社へ確認しておくと良いでしょう。
また室内にいてドアを開けっ放しにする場合は、ドアを留め具で壁や床に固定することができれば安心です。窓を開けたときに強風であおられ、突然ドアが閉まってしまうこともあるからです。
2.浴室の設備に危険はないか
浴室は“転びやすい”イメージのある方も多いでしょう。特にタイル床はとても滑りやすく、硬いので転ぶと大けがにつながります。床素材については、ぬれた状態も含めて確認しておくと良いでしょう。
また浴槽では、小さな子どもは転落するだけで溺れたり、熱くし過ぎたお湯でやけどしたりする事があります。入浴中に目を離さないのはもちろんのこと、入り口のドアにはロックが付いていることが望ましいでしょう。
3.収納力のある吊戸棚が設置されているか
小さな子どもは、何でもとにかく口に入れてしまう危険性があります。特にハイハイをし始めると、ふと目を離した隙に口に入れていた……なんてこともあるでしょう。 そのため口に入ってしまうような小さな物は、子どもの手の届かない場所に置く習慣が必要です。特に収納の少ない部屋では低い位置に収納BOXなどを置きがちですが、引き出しなどは簡単に明けてしまいます。なるべく高い位置に置くか、小さな子どもが明けられないドアの中に置くようにしたいものです。そのために最初から備え付けられている収納はもちろん、入居後の収納についても配置を想定しておきましょう。
他にも、小さな子どもがいる家庭では、キッチンからリビングが見渡せるか、ベビーゲートを設置できるスペースがあるか、ベランダの壁の高さや室外機の高さは問題ないか、など注意したいところはたくさんあります。
今回は代表的な三つのポイントを紹介しましたが、注意して物件を選べば子どもへの危険は大きく回避できます。物件を内覧する際には忘れずに、“子ども目線”からもお部屋をチェックしましょう。
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