東日本大震災で出た被災地のがれきについて、長岡市は12月の試験焼却でできた灰に含まれる放射性物質の濃度を調べた結果、受け入れの基準値を大幅に下回ったと発表し、本格的な受け入れに向けて調整を進めていくことにしています。
長岡市は先月、新潟市が住民などの強い反対のため試験焼却できなかった岩手県大槌町のがれきのうち、1.5トンを譲り受けて試験焼却を行いました。
長岡市によりますと、焼却したあとの灰に含まれる放射性セシウムの濃度を検査した結果、1キログラムあたり最大でも16.1ベクレルで、がれきを受け入れる方針の県内の5つの市で定めた基準の1キログラムあたり100ベクレル以下を大幅に下回ったと発表しました。
検査結果について、長岡市の森市長は「全国でがれきの処理を進める自治体の中でも断然低い値で、安全が確認できた」として、被災地のがれきの本格的な受け入れに向けて、焼却施設などがある栃尾地域や議会などと、調整を進めていくことにしています。
栃尾地域の住民の間には、がれきの受け入れに根強い反対がありますが、森市長は「地元での大方の理解は得られている」として、受け入れの方針は変えないとの考えをこれまでに示しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034741731.html?t=1357922003841










