就職が決まらなかった高校生を支援しようと、新潟県は大学などへの進学に進路を切り替えた生徒に奨学金を貸し出す制度を設け利用を呼びかけています。
新潟労働局によりますと、来年の春に卒業する予定の高校生の就職内定率は、ことし9月末時点で
43.5%と、3年連続で改善したものの、就職先が決まっていない生徒も2000人以上に上り、依然として、厳しい状況が続いています。
こうした中、新潟県は就職を諦めて大学や専門学校への進学に進路を切り替えた生徒を支援しようと奨学金を貸し出しています。
対象となるのは来年の春に県内の高校を卒業する予定の3年生で、就職が決まらなかったため来年1月以降に大学、短大、専門学校への進学に進路を変更する生徒です。進学先が▼国公立の場合は月に4万1000円▼私立の場合は月に5万1000円を上限に最長で
2年間支給するほか、入学時の準備金として70万円を貸し出します。
新潟県によりますと、3年前に制度が設けられてからこれまでに 12人が利用したということです。新潟県は「経済的な理由で進学を諦めることがないように奨学金制度を利用してもらいたい」と呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033524951.html?t=1353404245400