東日本大震災で出た被災地のがれきについて、三条市の国定勇人市長は10月に行った試験焼却で安全性が確認できたとして、本格的にがれきを受け入れることを表明しました。
三条市は、5日夜、がれきを試験焼却した施設に近い福島新田甲自治会の住民を対象に説明会を開き、国定市長も出席しました。
説明会は非公開で行われましたが三条市によりますと、岩手県大槌町の木材のがれきを試験焼却した結果について国定市長が自ら説明し、焼却灰に含まれていた放射性セシウムの濃度が受け入れの基準を大幅に下回ったことなどから安全性が確認できたとして、今後、被災地から本格的にがれきを受け入れる方針を明らかにしたということです。説明会のあと記者会見した国定市長は、「住民には冷静に受け止めていただいていると感じた」と述べて、本格的な受け入れのためのがれきの運搬費用などの予算案を12月、市議会に提案する考えを示しました。
また実際の受け入れは年明け以降になる見通しだとしています。
県内では、三条市を含めて柏崎市や新潟市など5つの市ががれきの受け入れ方針を示していますが、本格的な受け入れを表明したのは三条市が初めてです。
福島新田甲の山岸康男自治会長は「今まで私たちは試験焼却を含めて反対だと言ってきた。あらためて話し合って自治会としての対応を決めたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033247331.html










