東日本大震災で発生した岩手県大槌町の震災がれきの試験焼却を延期している新潟市は24日、がれきを焼却予定だった亀田・新田両清掃センターの2カ所で、焼却灰の処理方法などについて学ぶ研修会を開いた。両清掃センターと焼却灰処分場周辺の住民ら計約120人が参加。専門家の話に耳を傾けた。
両清掃センターでは焼却灰に基準を超える鉛や水銀が含まれていた。しかし、公表が遅れたため、住民の不安を招いた。
これについて、篠田昭市長は「地域の方々の健康や環境に問題が無ければ情報を開示しない従来のやり方が不信感を招いた」と改めて謝罪。清掃センターの操業に伴い住民らと結んだ公害防止協定については、「情報開示について協定に盛り込むよう内容を見直していきたい」と言及した。
清掃センターから鉛や水銀が基準値を超えて検出されたことについて市は見解を表明。「重金属の溶出を抑えるための薬剤を入れすぎたためではないか」などと説明した。
質疑応答も行われ、住民からは「ごみ処分に対する取り組みがお粗末。市の隠蔽(いんぺい)体質が不信感を招いた」などと意見が寄せられた。
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