佐渡市で野生復帰を目指して放鳥されているトキのうち12羽について羽根の色が繁殖期に近づくと見られる黒っぽい色に変わっているのが確認され、環境省は注意深く観察を続けることにしています。トキは、繁殖期が近づくと首のまわりからはがれ落ちる黒い皮膚をこすりつけるため、頭から背中にかけての羽根が黒っぽい色に変わります。環境省によりますと、自然に放たれたトキのうち、12羽で羽根が黒っぽく変わっていることが確認されたということです。また、これまで群れで行動していたトキがつがいで行動するようになったり親愛の情を示す、小枝をくちばしで渡す「枝渡し」が複数のトキで確認されたりしていることから、環境省は、繁殖期が近づいているとして注意深く観察を続けることにしています。
一方、自然界では36年ぶりにこの春誕生した8羽の幼鳥も元気な姿が確認されているということです。
環境省の川瀬翼自然保護官は「雪が降り、餌が採りにくい時期になっているが、この冬をしっかり乗り切ってもらい、多くのひなの誕生を期待したい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034417971.html?t=1356450203050