お祭りやBBQ、飲食店などで食中毒が発生したというニュースをよく耳にしますね。こういったことからも、外出先で飲食をする際に、一定の注意を払っている方は多いのではないでしょうか?
ところで、食中毒は家庭内でも多発しており、重症化しやすいと言われています。
家庭内の対策として、まな板の除菌や手洗いを徹底しているという方はいらっしゃると思いますが、それ以外にも注意しておかなければマズい”食中毒リスク”が身近にたくさんあることをご存じでしょうか?
そこで今回は、薬学博士の篠田純男先生の著書『家庭で防げる食中毒』や『WooRis』の過去記事などを参考に、まな板以外の“食中毒リスクを高める”意外な盲点を4つご紹介します。
■1:手の傷
食中毒を起こす微生物の1つ“黄色ブドウ球菌”は、人間の皮膚に常在している菌といいます。特に、“化膿している傷”には大量の菌がいるそう!
手に傷がある人は、食品を取り扱うのは控えるか、使い捨ての調理用ビニール手袋などして調理をするようにしましょう。
■2:鼻を触るクセ
前述の黄色ブドウ球菌は、鼻前庭(鼻の穴のすぐ内側)などにも付着しているとのこと。
鼻炎のある方や鼻を触るクセのある方、かぜを引いている方は要注意です。使い捨てマスクをして、鼻に触れないようにするのは一つの手ですね。
■3:ペットなどの動物
サルモネラや大腸菌、カンピロバクターといった食中毒菌は、動物の腸にも存在しているんだとか。
したがって、ペットの排泄物を処理した後は、除菌効果のある石けんを使って手洗いをするのが確実です。
犬や猫だけでなく、鳥やカメなどもサルモネラを持っていることがあるそうですので、これらのペットを飼っている方は用心してください。
■4:ゴキブリ
ゴキブリは“食中毒菌などを媒介する”生物として知られています。
夏場はゴキブリが繁殖しやすいですが、ゴキブリが食品にたかったり、食器や調理器具等に走り回ったりして、それを知らずに使用していると、食中毒リスクがグンと高まってしまいます。
食品を保管する際にはゴキブリを寄せ付けないようにし、食器や調理器具等は使用する前に洗うようにしたいですね。
いかがでしたか? 食中毒が起こってから、何が原因であったか突き止めるのは困難です。できる限り、身の回りにある食中毒リスクを下げていくことが肝心でしょう。
調理の際に菌は少なからずついてしまうこともありますので、食品の長時間放置は絶対止め、低温保存をし、菌を増やさないように心がけてくださいね。
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