肩の関節は通常大きく動かすことが出来るが、周囲の筋肉が硬くなった状態「肩こり」を放置すると正しく動かせなくなることがある。今すぐ自分でできるチェック方法を実践。
1.肩の状態が悪化する過程
肩こりとは、肩の筋肉(主に僧帽筋)が硬くなっていると感じている状態です。肩こりをほうっておくと、筋肉の働きを補うために関節に負担がかかり、やがて肩関節の病気を発症することがあります。肩こりは身近な症状ですが、日常的に起こっているからといっても軽視しないできちんと対処することが必要です。
まずは自分の肩の状態を正しく把握するために、「肩が十分に動くか」「肩を正しく動かせるか」をチェックすること。簡単な方法で肩の異常を発見できます。このチェック自体が肩の運動にもなって肩の健康を守ることにもつながります。
2.自分の肩をチェック
肩のチェック (1)腕開き
ひじを直角に曲げて、手のひらを真上に向け(腕は体の脇に付けた状態)、正面から横方向に水平に開きます。腕が少ししか開かない場合は、筋肉の問題があり、肩関節の動きが制限されているというサインです。
肩のチェック (2)前・横バンザイ
背中とお尻を壁に付けて、前側と横側から腕を上げます。両腕が「上がらない」「まっすぐ上がらない」「左右差がある」などをチェックしましょう。腕開きとバンザイができなかった場合には肩の関節に問題があると考えられます。
肩のチェック(3)肩回し
右の脇を軽く締めて、手が動かないように左手でおさえ、右の肩先を円をかくように動かします。反対側も同様に行います。肩がスムーズに回せるかどうかにより、肩関節や筋肉の異常が発見できます。
注意
・肩の状態を知る方法なので無理に動かさない
・チェックの最中にしびれや痛みなどが起きたら、神経や筋肉、腱(けん)などが傷ついているおそれがあるので、すぐに医療機関を受診する。
☆肩のチェック法については、
きょうの健康テキスト 6月号に詳しく掲載されています。
NHK「きょうの健康」2014年6月9日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140609-h-001.html










