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食べて痩せる!管理栄養士が教える健康的なダイエット方法

はじめに

ダイエットを成功させるためには、自分の適量を知り、少なすぎず食べ過ぎないこと。それに加え、栄養バランスをしっかり考えることが必要です。

ここでは、自分に合ったダイエットのための栄養バランスの考え方についてご紹介します。

自分にあったダイエット法とは?

極端なことはしない

自分にあったダイエット法を見つけるには、巷でうわさのダイエット方法で、気になったものを試すのも一つです。

ただし、1食抜きや、ある1つだけを食べるといった、偏りがあるダイエット法だと、どうしても後でしわ寄せがくるので気を付けましょう。

最初はどんどん痩せていっても、結局リバウンドをするようではしょうがありませんし、継続できないと意味がありません。

太った原因を踏まえる

もともと太りやすい体質というなら、代謝アップの食材を選ぶなどの工夫をするといいでしょう。

生活習慣の乱れが体重増の原因なら、時間と必要な栄養素の組み合わせの工夫をするなどして、全体のバランスを整えると良いです。

痩せることを目的にしない

「ダイエット=痩せること」と考えている方が多いようですが、「痩せる」ことを目的にしてしまうと、達成したら(痩せたら)そこでパタリとやめてしまうので、リバウンドしやすいと言えます。

他に目的を持ち、そのために「痩せる」ようにすると、意識がその目的に向くので、目標体重に達した後も健康的な習慣が維持できるようになります。

ダイエットのための食生活チェックポイント

健康的なダイエットのために食生活をどのように見直せばよいのか、チェックポイントをご紹介します。チェックの多い項目が、気を付けたい食生活のタイプです。

栄養不足型

  • 食事が偏りがち
  • 好き嫌いが多い
  • 肌荒れが気になる
  • 疲れやすい

食べたものをエネルギーに変えるための栄養素(特にビタミン、ミネラル)が不足すると、エネルギーに代わらなかったものが、余分な脂肪として蓄積されてしまいます。

栄養素は、必要な量をバランスよく摂ることが大切です。毎食、いろいろな種類の食材を選んで食べることを心がけましょう。

身体活動量不足型

  • 食生活は変わらないのに太りやすくなった
  • 汗をかきにくい
  • 運動不足だと思う
  • 便秘がちである

消費エネルギーのほとんどは、基礎代謝(生命を維持するための最低限必要なエネルギー)と身体活動(生活活動+運動)で使われます。

基礎代謝は、若い人や筋肉質な人ほど高く、年を重ねるごとに低くなるので、消費エネルギーを上げるための工夫が必要になります。意識して体を動かすことで身体活動量を増やし、筋肉の働きを高め、代謝アップを目指すといいでしょう。

また、食べ過ぎた場合、消化に多くの酵素が使われてしまい、その分代謝に使う酵素が少なくなってしまいます。すると代謝が下がり、太りやすい体になってしまいがちです。

消化・吸収や代謝の働きを助ける酵素を食事で補い、代謝をあげることも大切です。

糖質過剰型

  • 甘いもの、果物が好き
  • 間食が多い
  • ごはん、パン、麺類を良く食べる
  • ジュース類を良く飲む

エネルギー源となる糖質が多く含まれるごはん、パン、麺類などは、食べ過ぎると肥満の原因になります。特に、果物に多く含まれる果糖は、摂りすぎると中性脂肪として蓄えられるため、気をつけたいところです。

毎回の食事で、パンだけ、麺類だけにせず、おかずも一緒に食べるようにしましょう。

また、食物繊維は、糖質・脂質の吸収をおだやかにし、血糖値の急上昇を抑え、太りにくくする働きがあります。野菜をはじめ、海藻、こんにゃく、きのこ類などを食事の1番はじめに食べるのがおすすめです。

脂質過剰型

  • 揚げ物、脂っこいものが好き
  • スナック菓子が好き
  • 魚より肉のおかずが多い
  • 野菜をあまり食べない

適量の油は体を構成する上で必要ですが、摂り過ぎると動脈硬化のリスクを高める場合もあります。

1週間の中で、調理法を工夫するといいでしょう。「揚げる、炒める」は油を多く使いやすいので回数を減らし、「茹でる、蒸す」を増やします。

食材も、使う部位によって脂肪の量が違うので、選び方に工夫を。例えば牛肉や豚肉よりも鶏肉のほうが脂質が少なく、ロースよりひれ肉の方がカロリーオフになります。

ダイエットに理想的な一日の摂取カロリーの調べ方

STEP1:適正体重を求める

身長(m)×身長(m)×22=適正体重(kg)

STEP2:活動強度から体重1kgあたりの必要エネルギーを知る

普段の活動 職種など 体重1kg あたりに必要なエネルギー
軽度 一般事務、技術者、家事、幼児のいない主婦など 20~30kcal
中程度 製造業、サービス業、幼児のいる主婦など 30~35kcal
重度 農業、漁業、建設作業など 35~40kcal

STEP3:一日に必要なカロリーを計算する

一日の摂取カロリー(kcal)=適正体重(kg)×運動強度から導いた必要エネルギー(kcal)

ダイエットを考えている方は、適正体重(kg)×25~30kcal で計算します。それが、理想的な一日の摂取カロリーの目安です。

ダイエットのための栄養バランスの考え方

食事の栄養バランスは、5大栄養素(炭水化物・たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル)をまんべんなく摂ることが大切です。

一日の摂取カロリーに対して、主な栄養素である炭水化物・たんぱく質・脂質のカロリーバランスを示す「PFC バランス」が基準となります。

ダイエットの場合は、以下が理想の値となります。合計して100%に近くなるように計算をするといいでしょう。(()は許容範囲)

摂取カロリー全体中の割合 1gあたりのカロリー
炭水化物 55%(50~70%) 4kcal
たんぱく質 20%(12~20%) 4kal
脂質 25%(20~30%) 9kcal

ダイエットに適した食事時間

食べる時間にも気をつけましょう。

生活リズムを調整するたんぱく質の一種である「BMAL-1」は、体脂肪の蓄積を促す働きがあり、夜21時から多くなり、深夜2時頃ピークを迎えます。

夜遅い食事は脂肪になりやすくなるので、夕飯は21時までに済ませるようにしましょう。

また、BMAL-1が一番少なくなるのが、15時頃です。間食をするなら脂肪になりにくい、この時間にするといいでしょう。

おわりに

3大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)をバランスよく食べても、それを代謝させるビタミン、ミネラルが不足していると、エネルギーにうまく変換されません。

自分に合った食べ方を身につけて、ダイエットを成功させましょう。

(image by 足成)

http://nanapi.jp/100052/

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