[ カテゴリー:医療, 子育て ]

現代でもお産は命がけ!双子出産や身長の低い人の妊娠はハイリスクってホント?

ハイリスク妊娠とは妊娠や分娩、産後にママ、赤ちゃんに、何らかの危険が生じる可能性が高い妊娠のことです。

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医療の発達により、妊娠、出産は安全で、赤ちゃんが無事に生まれるのが当たり前のような錯覚がありますが、現在でも出産はママと赤ちゃんの命がけの行為です。

ここでは、ハイリスク妊娠の代表的な例を挙げ、その影響について簡単に解説します。

◆高齢出産

妊娠に対するリスクとして真っ先に挙げられるのが、ママが高齢である場合です。日本では現在、初産時の年齢(出産予定日時点の年齢)が35歳以上になることを「高齢出産」とよびますが、実は初産のみに定義されているもので、経産婦に対する定義はありません。しかし初産でも経産婦でも高齢であることには変わりはなく、ハイリスクな妊娠といえます。

高齢によるリスクとは、妊娠初期の流産のリスクが高くなることが挙げられますが、女性はおよそ35歳を過ぎると、卵子自体も老化してくるため、受精卵の染色体異常による妊娠初期の流産のリスクが高くなります。
その他、ダウン症などの染色体異常のリスクも、年齢を重ねるごとに急速に高くなりますので、出生前診断などを受けるように勧められることも少なくありません。

また妊娠中期以降は、生活習慣病とも関連のある妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になるケースも増えてきます。
さらに子宮内胎児発育不全や前置胎盤などの産科的な合併症や、子宮筋腫や子宮内膜症といった婦人科的な合併症も増えてきますので、周産期死亡率(出産前後に死亡すること)が高くなったり、帝王切開での出産になる可能性も上がります。

◆多胎

自然妊娠の場合は1回の出産で1人が産まれることが多いのですが、一卵性双生児・二卵性双生児などの双子、あるいはそれ以上の赤ちゃんを一度に妊娠することを、多胎といいます。
多胎妊娠の場合、早産傾向にあり、さらに妊娠合併症率が高くなることが分かっています。多胎妊娠であることが分かれば、自然分娩を待つのではなく、かなり早い時期から入院して厳重に管理しながら、帝王切開となることも珍しくありません。

特に最近の日本では、不妊治療などによる多胎も増加傾向にあります。排卵誘発や人工授精・体外受精といった生殖補助医療技術(不妊治療)による多胎も、早産の要因となるといわれています。

◆身長の低い人は帝王切開になる?

一般に、ママの身長が145cm未満である場合、ハイリスク妊娠であるといわれています。ママの身体が小さいと、赤ちゃんの頭のサイズとママの骨盤のサイズが合わない可能があるためです。これを「児頭骨盤不均衡」といいますが、このままでは自然分娩が難しいため、帝王切開となります。
「児頭骨盤不均衡」となるかどうかは、妊婦健診中に分かります。ママの腹囲や子宮底の高さの他に、骨盤のサイズも計測しますが、この時に一定以上の大きさが無いことが分かると、「児頭骨盤不均衡」と診断されます。

◆持病のあるママの出産

ママ側に持病、例えば、高血圧症・糖尿病・心臓病・腎臓病・甲状腺の病気などがあることが分かっている場合、その妊娠はハイリスクになるといえます。妊娠中に血圧が高くなる妊娠高血圧症候群や、同様に血糖が高くなる妊娠糖尿病などもありますが、妊娠前からこれらの病気があることが分かっている場合、そちらの治療を先に行って、状態が安定してからでないと妊娠できない(妊娠を勧められない)こともあります。
妊娠中は、ママの身体には色々な変化が起こります。中には命の危険が考えられるため、妊娠の継続を途中でやめなくてはならないケースもあります。ある程度まで赤ちゃんが育っている場合は、分娩誘発や帝王切開などで、人工的に早産とすることもありますが、持病があることが分かっている場合は妊娠初期から、十分な観察が必要になるのです。

◆自分がハイリスク妊婦の場合気を付けておくこと

例えばママが高齢出産である場合、子宮筋腫・子宮腺筋症などの婦人科合併症も増えてきますし、高血圧や糖尿病といった生活習慣病とも関連した合併症も増えてきます。これらがすべて早産に繋がるわけではありませんが、早産・切迫早産の要因となることが分かっています。

ハイリスク妊娠は、正常妊娠よりも何か起きるリスクが高いのですが、ハイリスク妊娠ではないケースでもあっても、100%安全な妊娠・出産というのはありえません。

不規則な生活習慣や、偏った食生活、喫煙習慣なども、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症の原因となり、リスクを高めます。ちょっとくらい大丈夫と軽く考えたり、無理しすぎたりしないように、まずは母体の健康を第一に考えましょう。

また、出産する病院選びについても、安全性を一番に考え、もしものときに備え、NICU(新生児特定集中治療室) がある病院や、提携している産婦人科を選ぶようにしましょう。

MocosukuWoman編集部

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140414-00010000-mocosuku-hlth

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