食事制限のダイエット中、栄養バランスを崩さないために、サラダだけを食べているという方が多くいらっしゃいます。しかし、野菜は思っている以上に栄養素が少なく、よく食べているようなサラダだけでは栄養が偏りがちになってしまうことをご存知ですか? 同じサラダでも、何を食べるかがとても大切なのです。
そこで、ダイエット指導に詳しいボディワーカーの森拓郎先生に、なぜサラダばかり食べても痩せないのか、痩せるためには、どんな栄養素を摂ればいいのか伺ってきました。
■衝撃! 野菜だけでは代謝を落とす
私たちにとって一番必要なエネルギー源は、炭水化物、タンパク質、脂質という三大栄養素です。しかし、野菜はほとんどが水分で、その一番必要な栄養素がほとんど含まれていません。
キャベツやレタス、ダイコンなどは思っている以上に栄養素が少ないと言われます。野菜の中でも比較的栄養素が高いのは“緑黄色野菜”ですが、これらも水分と食物繊維が多いのです。
また、野菜に含まれるビタミン、ミネラル、食物繊維は重要な栄養素ではありますが、これだけでは本当に必要な三大栄養素を欠いてしまい、低カロリーであるゆえに結局栄養不足に陥りがち。そのため、代謝が落ちてしまい、逆に痩せにくい身体になってしまう恐れがあります。
■“既製品のサラダ”を食べていませんか?
「野菜不足にならないようにサラダを食べなきゃ」と思い、スーパーやコンビニ等で売っている、既製品のサラダを買って食べていませんか? 野菜は水洗いするだけで、ビタミンが落ちてしまうのです。
すでに原型をとどめていない既製品のサラダは、出荷される流通の過程、そしてカットや調理されることで収穫時よりかなり栄養素が減っています。
しかも、既製品のサラダはカットされたところが変色したり、腐ったりしないように殺菌消毒や加工がされています。フレッシュな野菜とは全く条件が異なっていますから、実際の栄養量はあまり期待できないので注意しましょう。
サラダを食べればそれでよしというワケではありません。大事なのは、どのような野菜を食べるかということ。後編では、どんな野菜がおススメなのか、ダイエットに効果的な栄養素は何かをお伝えします。ぜひご覧くださいね。