朝ドラ「ごちそうさん」でヒロインめ以子を見守る「ぬか床」。
おいしそうなぬか漬けを見て「ああ、ぬか漬け食べたいな」と思った方も多いのではないでしょうか。
実は今、ぬか漬けは、次々と新たな健康効果が明らかになっている食材の一つとしても注目を集めています。その鍵を握るのが乳酸菌です。
しかし、体にいいと分かっていても、面倒でなかなか自分で漬けるのがおっくうなのがぬか漬け。
というわけで、今回は、毎日混ぜなくても簡単に、おいしく、しかも乳酸菌たっぷりのぬか漬けを作る方法や、酸っぱいぬか床をどうにかしたい、ぬか床の変なにおいをなくすのは、どうすればいいの?など 視聴者の様々な悩みを改善するスゴ技を紹介しました。
■ぬか漬けに含まれる乳酸菌の量を増やす方法
野菜の皮をむいたり、切り込みを入れてから漬けると、乳酸菌がしみこみやすくなります。
■ぬか床がすっぱくなってしまった時
ぬか床1キログラムに対し、卵1個分の殻を入れます。
その際、薄皮をむくと、より、卵の殻の炭酸カルシウムが効果的に働き、酸っぱさを早く中和してくれます。
また、卵には雑菌がついている場合があるので、必ず殻を煮沸殺菌してからぬか床に入れてください。
■味をよくするちょい足し術
卵の殻のほかにも、ぬか床にこれらの材料をちょい足しする事で自分好みの味や香りのぬか漬けを作る事ができます。
<取材協力>
宮尾茂雄さん(東京家政大学 教授)
奥村彪生さん(伝承料理研究家)
■ぬか床から変なにおいがする
アンケートで多かった、ぬか床から異臭がするというお悩み。
そこで、日本全国1000人近くのぬか床を診断してきた、下田敏子さんにお聞きしたところ、混ぜ方で、ぬか床のにおいを改善することが出来るとのことでした。
というのも、ぬか床には、シンナーのようなにおいのする、産膜酵母(さんまくこうぼ)と呼ばれる菌と、空気の嫌いなアンモニアのようなにおいのする、酪酸菌(らくさんきん)と呼ばれる菌が繁殖してきてしまうため、ぬか床の上下を入れ替えることで、互いの菌を殺菌し、嫌なにおいを防ぐことが出来ます。
ちなみに、混ぜすぎると、せっかく上下に入れ代わった菌が元に戻ってしまうので、注意しましょう。
<取材協力>
下田敏子さん(ぬか床専門店「千束」店主)
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
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NHK「あさイチ」2014年1月7日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20140107-a-002.html