今年2013年の冬至は12月22日。一年で最も日照時間が短くなるこの時期は「冬季うつ」に要注意だ。日本ケロッグ合同会社は、冬季うつに負けずにこれから迎える師走の忙しさを乗り切るための秘訣として、メンタルヘルスと関係の深い腸内環境を整えることを提案している。体が重く眠いと感じる、忙しいのにいつもの仕事が思うように進まない、できるだけベッドで長く寝ていたい、あまり動いていないのになぜか食欲がある。そんな心身の不調を感じたら、冬季うつを疑ってみてもいいかもしれない。
一般的に知られる典型的なうつ病の症状のイメージが「不眠」「食欲が無い」であるのに対し、意外と知られていない冬季うつ(正式名は季節性感情障害)は「強い眠気」と「過食」が特徴だと言われている。冬季うつは、日照時間の減少と関係している。日照時間が短くなる冬は、光の刺激が減ってしまうため、その結果、脳の神経伝達物質であるセロトニンが減少し、脳の活動が低下することでうつ状態が引き起こされると考えられている。北欧ではよく知られた病気で、フィンランドやスウェーデン、アラスカなどでは人口の10%以上が冬季うつを発症すると言われており、また日本でも北海道や東北、北陸地方の日本海側に多く見られる。
■腸内環境とメンタルヘルス(セロトニン)の関係
腸は体に必要な栄養素を食べ物から吸収し、不要物質や細菌などを排泄するという体を守る役割をもつことから「腸内環境を整えることは体に良い」ことは知られていますが、脳内への影響については意外と知られていない。心のバランスを整える作用のある伝達物質、セロトニンが不足すると、精神のバランスが崩れると言われている。実はこのセロトニンの生成には腸内の善玉菌が作用しており、腸内環境とメンタルヘルスは深い関係があるといえる。
■「冬季うつ」の対処法
腸内環境を整えるには、睡眠時間や食事、運動など規則正しい日常生活を心掛けることに加え、小林メディカルクリニックの小林暁子先生は、「食物繊維は腸内環境を良くして善玉菌の多い状態を保つことを助けます。善玉菌が多いとセロトニンの分泌が良くなるので、ストレスを感じにくくなる、またはストレスに対しての対応能力が保てるということが期待できます」と食物繊維を摂ることの重要性を指摘する。
また、日本ケロッグ合同会社も、冬季うつに負けずにこれから迎える師走の忙しさを乗り切るための秘訣として、メンタルヘルスと関係の深い腸内環境を整えることを提案している。冬至に向かってどんどん日照時間が短くなるこの時期こそ、早寝早起きを心がけてできるだけ太陽の光を浴び、食物繊維摂取で腸内環境を整えて、冬季うつに負けない心と体づくりを目指したい。ちなみに「食物繊維(ファイバー)」には、英語で「頑丈」という意味もある。師走の忙しい時期だからこそ、食物繊維(ファイバー)で腸内環境を整え、ストレスに負けない「頑丈な」体と心づくりに活用してみるのも一策だ。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131129-00010005-dime-soci










