食欲のないときにおすすめの主食
医療解説/田中照二 栄養指導/佐伯節子、桂きみよ
調理/高橋敦子 撮影/川上隆二
健康21シリーズ(9)『胆石・胆のう炎・膵炎の人の食事』
(女子栄養大学出版部)より転載
ほうとうは山梨県の郷土料理で、武田信玄が陣中食としたとも伝えられています。野菜やきのこがたっぷりのみそ仕立てで、かぼちゃが入ることが特徴です。じっくり煮込んであつあつを食べて風邪の予防をしましょう。
※ 胆のうの病気の食事は、病気の種類や症状によって異なりますので、必ずかかりつけの医師、または管理栄養士にご相談ください。
[ 作り方 ]
(1) 鶏肉は一口大に切る。
(2) 油揚げは熱湯をかけて油抜きし、1cm幅に切る。
(3) かぼちゃは1cm厚さのいちょう切りにし、白菜はそぎ切りにする。
(4) 大根は1cm厚さの半月切りかいちょう切りにし、にんじんは薄いいちょう切りにする。
(5) 生しいたけは軸をとり、そぎ切りにし、葉ねぎは3cmくらいに切る。
(6) なべにだしを入れ、(1)~(4)を入れて七分どおりやわらかくなるまで10分くらい煮る。
(7) 酒とほうとうを加えて20分くらい煮て、みそをとき入れて(5)を加え、ひと煮立ちさせる。
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■ 女子栄養大学出版部からひと言
胆のうの病気の発症は食事がきっかけになることが多く、たとえば胆石症の痛みや発作は、暴飲暴食や、天ぷら、フライ、ステーキなど脂肪の多い食事によって誘発されることがあります。したがって、このような疾患を持つ人は、脂肪の多い食事や刺激物を控え、過食を慎むことがたいせつです。ただ、肉類は必須アミノ酸を多く含み良質のたんぱく質の供給源で、無機質やビタミンを多く含む点でもすぐれた食品です。今回は、鶏肉を使った料理をご紹介しました。詳しくは、当出版部のホームページhttp://www.eiyo21.com で『健康21シリーズ(9) 胆石・胆のう炎・膵炎の人の食事』(女子栄養大学出版部)をご覧ください。(編集担当/吹春)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=88620