「お菓子はどれも太りやすいから、どれでもいいや」と思ったことありませんか? 例えばコンビニなどでお菓子を選ぶときにカロリーの低さだけで選ぶと、実はそれよりカロリーが高いお菓子のほうが太りにくいということもあり得るのです。
そこで今回は、カロリーではなく血糖値と深く関わっている“糖質”に注目して、特にコンビニのお菓子でダイエットをダメにしてしまう恐れのあるお菓子を紹介したいと思います。
グミvs.チョコレートどっちが太る?
お菓子というと色々な種類がありますが、今回は甘いお菓子のグミとチョコレートについて比較してみました。それぞれメジャーな銘柄をランダムに3つ列挙してみました。
【グミ部門】
1位・・・『果汁グミ(ぶどう味)』 内容量51g、糖質約39g 、脂質0g
2位・・・『Pureグミ(グレープ味)』 内容量46g、糖質約39g、脂質0g
3位・・・『男梅グミ』 内容量38g 、糖質約23g、脂質0.74g
【チョコレート部門】
1位・・・『アルフォート』 内容量67g、糖質約40g、脂質約21g
2位・・・『Kit Kat』 内容量43g、糖質27g、脂質12g
3位・・・『galbo mini(いちご味)』 内容量41g、糖質約21g、脂質約19g
糖質のみを考えるとグミよりチョコレートが少なめですが、脂質で見てみるとグミはほとんど0gという差があります。
これは原材料を見てみるとわかることで、グミの原材料は砂糖・水飴が最も多いのに対して、チョコレートは砂糖・植物油脂が多く含まれています。
そのため、砂糖・水飴が多く含まれているほうが血糖値が上がりやすく、油脂は逆に血糖値の上昇を緩やかにするため、血糖値の上がりやすさから考えるとグミが劣勢になります。
水飴のもとである麦芽糖の吸収が早い
血糖値の上がりやすさから見てみると、実は水飴をつくっている糖の“麦芽糖”は、血糖値が最も上がりやすいと思われがちな砂糖よりもさらに血糖値が上がりやすく、太りやすいのです。
麦芽糖はブドウ糖が2個くっついた二糖類に分類されるもの。
例えばご飯の主成分であるデンプンは多糖類といって消化される過程で分解に時間がかかりますが、ブドウ糖2個の麦芽糖はご飯よりも早く消化吸収されて血糖値も急激に上がってしまいます。
逆にこれを利用して箱根駅伝のランナーにマルトースを溶かした水分を与え、一刻も早く糖分を体内に吸収させるということも行われているほどです。
一時期「グミはコラーゲンがたっぷりで美容に良いから」という理由でグミが流行りましたが、原材料には血糖値を最も上げやすくしてしまう水飴が使用されていることをお忘れなく。