はじめに
(image by punakärpässieni | Flickr – Photo Sharing!)
「クラゲに刺されたらオシッコをひっかると良い」「風邪は人にうつすと治る」など、日本には数多くの迷信が今なお言い伝えられていますが、毒キノコの見分け方にも代表的な迷信が6つあります。
生死にかかわる問題なので、キノコ狩りに行かれる方などはぜひご一読ください。
毒キノコの見分け方に関する6つの迷信
1: 毒キノコはハデな色をしている
(image by Amanita hemibapha – Wikipedia, the free encyclopedia)
(image by クサウラベニタケ – Wikipedia)
色鮮やかで毒々しいキノコほど強い毒を持っていると一時期まことしやかにささやかれましたが、ガセです。確かに、派手な見た目をしたキノコの中に毒キノコは多いですが、地味な見た目をしていても毒を持つキノコはたくさんあります。逆に、派手な見た目をしていても美味しく食べられるキノコもあるのです。
2:茎が縦に裂けるキノコは食べられる
茎が縦に裂けるキノコは食べられると聞いたことがあるかもしれませんが、真っ赤な嘘です。内蔵をスポンジ状に破壊し、死亡率も非常に高いドクツルタケを始め、毒キノコのほとんどは縦に裂くことができます。
3:ナメクジや虫が食べていれば食べられる
農作物は虫食いがあれば美味しい証拠、なんて言われますが、毒キノコに限ってはそんなことはありません。人間を殺してしまうこともあるドクツルタケのような強烈な毒キノコでも、ナメクジや虫は平気で食べています。
4:毒キノコはナスと煮ると毒が消える
「ナスと煮ると毒抜きできる」といった噂もよく耳にするかもしれませんが、これもガセです。ナスに毒素を中和する成分はありあませんし、沸騰するお湯程度の熱で毒を分解することもできません。
5:塩漬けすればどんな毒キノコでも食べられる
一部の地域では中毒症状が軽いカキシメジという毒キノコを塩漬けして食べることもあるそうですが、全ての毒キノコにその方法が通用するわけではありません。塩漬けして水にさらしても、残ってしまう毒はあるのです。
6:かじってみて変な味がしないものは大丈夫
実は、ドクツルタケという世界でもトップ3に入る危険性を誇る毒キノコは、食べた瞬間はとても美味しく感じるそうです。しかし、食べた瞬間から中毒症状が始まるカエンタケのようなキノコもあるので、絶対に食べて確かめるなんて真似はよしましょう。
おわりに
図鑑を見ても見分けにくい毒キノコもたくさんあるので、キノコ狩りに行く際はできるだけ専門家に同行してもらいましょうね。