[ カテゴリー:子育て, 社会 ]

「ジュニア防災検定」来月8日スタート 教育で災害に強い社会づくり

小学生からの防災教育を検定形式で身に付けてもらおうという、国内初の「ジュニア防災検定(JBK)」(内閣府など後援)が来月8日、スタートする。単に資格を取るのではなく、事前課題や事後課題も合わせて受けることで、防災への継続的な関心を持ってもらうのが狙い。防災に強い人材を生み出すきっかけになりそうだ。(藤浦淳)

◆70点以上で合格

検定は、小学3~5年生の初級、小6生と中学1年生の中級、中2生と中3生の上級の3段階。検定の内容はまず、受検前に事前課題が出される。家庭で、家具の転倒防止や備蓄食糧、いざというときの安否確認の方法など、防災、減災について話し合い、課題シートにまとめる。

試験当日の問題は、災害の種類、歴史、科学、社会の4分野から出題。事前の勉強は必要なく、当日考えることができるよう工夫されている。最後に事後課題として、自由研究方式でポスターや壁新聞などを作成、提出する。

3つの課題の総得点が70点で合格となる。しかし、主催する一般財団法人「防災検定協会」事務局長、浜口和久さんは「ふるいに掛けて落としていく検定ではない。全員の合格がわれわれの希望です」と強調。あくまで「防災教育」の理念として貫かれる

東日本大震災では、日頃から津波に対する防災教育を受けていた岩手県釜石市の子供たちが自分たちの判断で巨大津波から逃れることができた。同協会の平野啓子理事長は「震災後、いかに防災教育が大切かがはっきりしました。現場での教育に検定を利用し、将来の災害に備える社会をつくってほしい」と話す。

◆各地に広がる

1回目の試験は小学3年生から中学1年生を対象に、国学院大学渋谷キャンパス(東京会場)と追手門学院大手前中学・高校(大阪会場)で実施。学校別に多数の受検がある場合は個別に対応する。日大豊山(ぶざん)や佐野日大など日本大学グループの中学各校や神奈川県座間市教育委員会、東京都港区教委、関西の追手門学院大手前中学校、九州でも熊本マリスト学園中学などが受検を決めるなど動きは各地に広がっている。

座間市の遠藤三紀夫市長は「検定をきっかけに防災意識の高い人材を育て、災害に強いまちづくりを目指したい」と話している。

問い合わせと申し込みは、防災検定協会(電)03・3556・5055、メール(info@jbk.jp.net)で。12月8日の検定試験申し込みの締め切りは11月11日。

■ジュニア防災検定

社会人向けに比べ、子供向けの防災教育が進んでいないことに危機感を感じた教育、防災、メディア関係者などの間で「ジュニア防災検定」を始めようという機運が高まり、昨年9月、設立準備委員会を結成。今年5月、一般財団法人「防災検定協会」を立ち上げた。

子供たちに防災力を付けてもらうことを目的に、(1)日頃から災害に備えられる「知識としての防災」(2)災害時に生命を守る行動ができる「自助のための防災」(3)防災・減災に何ができるかを考えることができる「共助・公助としての防災」を目指す。

問題作成は進学塾「日能研」が協力した。◯や×で正解を問う問題ではなく、試験会場で自ら考え、防災の力を身に付けられるように問題が工夫されている。知識、想像力、行動力が養われる新しい検定となることを目指す。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/131106/trd13110608070004-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/life/news/131106/trd13110608070004-n2.htm

http://sankei.jp.msn.com/life/news/131106/trd13110608070004-n3.htm

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