メディカルハーブは様々な薬効が期待できると注目されています。ここでは、メディカルハーブとはどのようなものか、その効能や注意点にも言及しながらメディカルハーブについて紹介していきます。

メディカルハーブとは?
メディカルハーブとは、病気の予防や健康維持のために役立つ薬用植物のことを指しています。通常の医薬品では、ひとつの症状に対して働きかける成分が限られており、その作用も局所的に働くことがほとんどです。
しかし、メディカルハーブの場合は穏やかに体全体に働きかけます。いわゆる自然療法のひとつとされており、私たち人間の体には健康バランスが崩れたときに回復しようとする自然治癒力が備わっているため、メディカルハーブがその自然治癒力をサポートしながら、元の健康状態に戻す働きをするといわれています。
ただし、このメディカルハーブの作用についてはまだまだ研究段階のものも多いのですが、医薬品や化粧品でもハーブが原材料の一部として用いられているため、非常に有効性がある植物であるといえるでしょう。
メディカルハーブを適切に取り入れましょう
作用が穏やかで副作用も少ないメディカルハーブですが、心身の状態が不調な時には医薬品を使う方が望ましい場合があります。そのため、ご自身の体の状態に合わせて適切な対処をすることが大切です。
また、妊婦あるいは授乳中の方に用いる場合や、他の医薬品を内服している方は、子宮の収縮を引き起こしたり、薬との相乗効果で作用が強く出る場合もあるため、必ず医師の相談をすることが必要です。
意外と身近な?メディカルハーブ
メディカルハーブという名前自体は、馴染みが薄いかもしれません。しかしその種類には、リラックス作用のあるラベンダーや、ビタミンCを多く含むことで有名なローズヒップをはじめ、食事にも使われるローズマリー、タイム、ハーブティーでおなじみのカモミールなども広く知られているメディカルハーブです。
日頃、ハーブティーを何となく飲んでいる方も、それぞれの効能を意識してみると、その効果が高まるかもしれませんね。
この記事を監修したアドバイザー

野菜ソムリエ・食育アドバイザー・栄養士北川みゆき 先生
統合医療系のクリニックで栄養士・野菜ソムリエとして勤務。がん患者さん向けの免疫力を高める体にやさしい食事や野菜ジュースの提案、監修を行っている。「“美と健康”を叶えるためのベジフルセミナー」が好評を得ている。










