いびきは生活習慣とも深く関わっている。
大人のいびきの主な原因は肥満だ。まず、食事や運動で体重を減らそう。
飲酒も見直したい。アルコールは、舌やのどの周辺の筋肉を緩めたり、鼻づまりを起こしたりして、いびきを招く。過度の飲酒や、就寝前の飲酒は控えよう。
軽度のいびきなら、横向きに寝ると、効果がある人もいる。上を向いて寝ると、重力で、舌などが下がり、のどの気道が狭くなる。横向きを保ちやすい工夫がされた、腰に巻く枕や抱き枕がある。
鼻づまりによるいびきなら、粘膜をレーザーで焼くこともある。市販の商品で、鼻の両脇にはり、鼻の入り口を広げるテープもある。
あまり知られていないが、勃起不全の治療薬や鎮痛薬の非ステロイド系抗炎症薬などの副作用でも鼻づまりが起こるので注意したい。
アデノイドや口蓋扁桃こうがいへんとうの肥大があれば、手術で切除する。
いびきは、「睡眠時無呼吸症候群」であれば、保険がきく専門の治療がある。就寝中に、あごの位置を前に固定する特殊なマウスピースや、空気を気道に送る鼻マスクをつけて、睡眠を改善できる。
いずれも対症療法だが、順天堂大(東京・御茶ノ水)耳鼻咽喉科教授の池田勝久さんは「なかなか減量できない患者さんでも、日中の眠気が解消されることで活動的になり、肥満が改善することも期待できます」と話している。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=86666










