「かぼちゃ」は、秋のイメージが強いですが、実は、夏から旬を迎える野菜です。代表的な調理法は煮物。でも、煮崩れて困ること、多いのではないでしょうか。さらに、かたくてなかなか切れない、料理のバラエティーが少なく、使い切れずにダメにしてしまう・・・など、「あさイチ」のアンケートで、かぼちゃを調理する際のお悩みが多数寄せられました!
そこで、今回のスゴ技Qでは達人たちが登場。かぼちゃにまつわるお悩みを一挙解決するスゴ技をご紹介しました。
■ホクホク!おいしいかぼちゃの見分け方
国内での生産量が多い、「えびすかぼちゃ」。購入するときにどんなものがおいしいのか、わからないまま購入している方も多いのではないでしょうか?
おいしいかぼちゃを見分けるポイントのひとつは、深い緑色をしていること。そして、もうひとつは、かぼちゃの表面にある、溝が深いことです。
そして、かぼちゃのおいしさを引き出すために、かぼちゃ農家の方が収穫後に行っていることのひとつに、 1週間以上“寝かせる”作業があります。
収穫直後のかぼちゃは、デンプンを多く含んでいます。かぼちゃを寝かせることで、デンプンは糖へと変化し、甘みがあるおいしいかぼちゃになります。糖は、40日ぐらいにピークを迎えます。また、糖は次第に水分に変わるため、果肉中の水分量は増えていき、甘さだけでなく、食感も変わっていきます。
また、1週間寝かせたかぼちゃは、果肉のオレンジ色が強くなるのも特徴です。
かぼちゃをまるごと保存する場合、冷蔵庫に入れるよりも、常温のままがオススメです。冷蔵庫(5度以下)に入れると、かぼちゃは、寒さのストレスを受けて穴が開き、そこから菌が入り込み腐ってしまうことがあるためです。
取材協力
吉田俊二さん かぼちゃ農家(北海道 恵庭市)
嘉見大助さん(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター 水田作研究領域 主任研究員 農学博士)
■ラクラクカット法
かぼちゃを調理する際の「あさイチ」アンケートの悩みでもっとも多くあげられたのが、「硬くてなかなか切れない」ということでした。
かぼちゃの切り方(丸ごと)
1.かぼちゃのおしり側を上にして、まな板の上に置く。このときに、かぼちゃが安定しないようであれば、かぼちゃの下に布巾を敷いて安定させるのがオススメです。
2.包丁の先を、おしり側の真ん中に入れ、入るところまで、包丁を降ろし、引き抜く。
3.(2)で入れた切れ目の延長線上に、包丁の先を入れ、(2)同様に切れ目を入れる。
4.切れ目が入ったら、包丁の腹を使って、切れ目に沿って半分に切る。
かぼちゃのへた側とおしり側で果肉の硬さを調べると、へた側よりも、おしり側が柔らかく、また、厚みを比べると、おしり側のほうが薄いのです。この2点から、おしり側のほうが簡単に切ることができるのです。
取材協力
KAORUさん(日本野菜ソムリエ協会講師・アドバイザー 野菜ソムリエ)
著書:「野菜ソムリエKAORUの野菜たっぷり!サンドイッチレシピ」(誠文堂新光社)
嘉見大助さん(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター 水田作研究領域 主任研究員 農学博士)
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