■サルコペニア肥満のチェック法
サルコペニア肥満は、2つの項目でチェックできます。1つ目は、体格を表す指標「BMI」が25以上。2つ目は、体重に占める骨格筋(体を動かすことのできる筋肉で、筋肉全体の40パーセントにあたる)の割合「筋肉率」が女性で22パーセント未満。男性で27,3パーセント未満。その両方を満たす場合はサルコペニア肥満に該当します。BMIは、体重(キログラム)÷(身長×身長)(メートル)で計算できます。筋肉率は、市販の体組成計で計ることができます。骨格筋の筋肉率ではなく、筋肉量(骨格筋と平滑筋と水分量を含んだ値)を測定するものもありますので、確認下さい。目安にした数値は、サルコペニア肥満の専門家・久野譜也さんの研究データをもとにしています。
筋肉率が測定できない場合に、簡単に筋力の低下をチェックする方法もご紹介しました。(1)片足立ちで靴下がはけるかどうか、(2)いすに座り、片足で立てるかどうか、(3)片足立ちで60秒キープできるかどうか。1つでも当てはまる場合は、下半身の筋力が低下している可能性があります。
■サルコペニア肥満のリスク
筋肉の減少は、転倒、骨折、寝たきりなどのリスクがあります。肥満は、糖尿病、脳卒中、心疾患などのリスクがあります。サルコペニア肥満の場合、筋肉の減少が拍車をかけ、生活習慣病のリスクをさらに高めてしまいます。中でも、血糖値の上がりやすさは、健康な人を1とすると、肥満の人が13倍、サルコペニア肥満の人が19倍になります。
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NHK「あさイチ」2013年7月18日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/medical/asaichi-20130718-a-001.html