[ カテゴリー:医療, 子育て ]

赤ちゃんがかかると怖い病気「百日咳」って?―海外で流行中

感染力が強く、赤ちゃんから大人までかかる可能性のある病気。数年前に、大人に流行して話題になりました。近年はアメリカやニュージーランドで流行したこともあり、注意が必要です。

百日咳とは、文字通り咳(せき)が長く続く症状。「コホコホ」という咳(せき)が止まらなくなり、次第にのどの奥で「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という苦しそうな音がします。

 

唇が紫になることもあります。原因は感染力の強い「百日咳菌」という菌。大人の場合はたいてい「苦しそうだなぁ」で済むのですが、乳児の場合は肺炎をこじらせたり、酸素を十分に吸えず、脳に酸素が回らなくなって障害をもたらすこともあります。最悪の場合死に至るケースも報告されています。

 

抵抗力の弱い1歳未満の乳児は特にかかりやすく、死亡するケースは6か月未満に集中しています。予防にはワクチン接種が効果的。

 

日本では、早い段階で三種混合ワクチンを接種するのが一般的です。ワクチンが採用されて以降、発症例は急減しましたが、接種していない乳児が発症する例は現在でも報告されています。

 

アメリカなど一部の国では、妊婦にワクチンを接種して、おなかの子供に抗体を移すという方法も採用されています。妊娠期間の最後の1/3で行うと、一定の効果があるとみられています。

 

予防接種前の発症を防いだり、赤ちゃんの予防接種に積極的でない地域での免疫向上をもたらすことが期待されています。

 

予防接種が難しい発展途上国では、いまだに多くの乳児が苦しんでおり、患者数は世界で2,000万人から4,000万人、そのうちの約10%が命を落としているといわれます。

 

先進国の中にも、百日咳菌のワクチン接種が普及していないために乳児が発症するケースも見られます。

 

予防接種を必ず受けること、そして万が一症状が見られた場合には、できるだけ早く病院に連れていくことが大切です。

 

※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

 

参考:Pregnant women urged to get vital booster jab
http://www.nzherald.co.nz/northern-advocate/news/article.cfm?c_id=1503450&objectid=11102701

http://news.goo.ne.jp/article/mynaviwomen/life/mynaviwomen-578316.html

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