桁違いの収入を手に入れるには何が必要か。「時間家計簿」をつけるとともに、あなたの「得意分野」を棚卸ししてほしい。それには、これまでに自分が「評価されたこと」と、心から楽しいと思える「好きなこと」、その両方のバランスがとれているかを確認してみることだ。
■誰と、どのくらいの時間会っているかを把握しているか?
どんな人とつき合っているかを見れば、その人がどんな人かわかるといいます。
「稼ぐ人」の周りには「稼ぐ人」が集まってきますし、「稼げない人」の周りには「稼げない人」が集まってくるものです。本気で「稼ぐ人」になりたいなら、よほど意識してつき合う相手を決めないと、いつまで経っても「稼げない人」とつるんでいることになりかねません。
稼げるかどうかは、けっきょくは「誰とつき合っているか」で決まる――。「稼ぐ人」はこのことをよくわかっています。成功とは自分ひとりで成し遂げられるものではなく、その道の達人の教えや、応援してくれる人の強力なサポートがあってこそ実現できるものだということです。ですから彼らは、大切な人に会ったり、大切な人との関係を深めるために、最優先で時間を投資します。
たとえばセミナーに参加する場合、あなたはどのような基準でセミナーを選んでいますか。「稼ぐ人」は、参加者の顔ぶれや、値段の高さを基準にします。高額のセミナーには希少性があると考えられますし、ある程度のお金をかけて集まる参加者たちの本気度も相当なものです。それだけ上昇志向の強い人たちと出会えるチャンスがあるということです。
一方で「稼げない人」は、「無料だから参加する」という選択をしがちです。しかし、無料なものから何かを得られることはほとんどありません。自分の時間を対価にするどころか、むしろ貴重な時間を捨てていることに気づくべきです。
さらに、「稼ぐ人」はお世話になった人へのフィードバックやお礼も欠かしません。貴重なアドバイスをくれた相手に対して、「教わったことを実践して、こういう結果になりました」と、実践したら日をあけず、すぐさま報告します。
気が利く人であれば、お礼の手紙と一緒に相手の好きな品物を贈るかもしれません。そうすれば相手も「また力を貸そう」と思うはずです。ところが、「稼げない人」にはここを怠る人が多いのです。その結果、「礼儀知らず」の烙印を押され、せっかくの縁が切れてしまいます。
人との関係性は目に見えるものでもなければ、すぐに効果となって表れるものでもありません。しかし、最終的に「稼ぐ人」になれるかどうかは、誰にどのくらいの時間を使ったかで決まるのです。
■自分の強みでなく、相手の評価軸を知っているか?
「稼げない人」に共通する特徴に、「与えてもらって当然」という意識があるように思います。他人の教えに素直に耳を傾けることが大事とはいえ、いきなり「教えてください」「お願いします」と自分の都合だけを主張しても、「なぜ、あなたのために時間を割かなければならないのか」と相手は不快に思うでしょう。
あるいは、「私はこれをしてあげたけど、あなたは何を返してくれるのか」といったように、1対1の損得で考えるのも「稼げない人」に見られる傾向です。目先の得をとろうとしては、相手との関係を深めることも、互いを高め合う上昇のスパイラルに乗ることもできません。
その一方で、相手が求めるものを与え続けることができるのが、「稼ぐ人」の特徴です。時間とお金をかけて、相手の要望を汲んだ行動をすることで、いざというときに力になってくれるような本物の人脈へと育てていくのです。
そのためには、相手が何を求めているのかの評価軸を知る必要があります。相手が欲していることだけでなく、相手のスケジュールも把握しておけば、タイミングよく力を貸すことができます。このように相手が求めるものを与え続けていれば、いざ自分が相手に力を貸してほしいとき、相手は断れなくなります。
こう書くと打算的だと思われるかもしれませんが、「稼ぐ人」が相手軸に合わせたふるまいができるのは、相手に対する尊敬の念があるからです。自分1人では大事業を成し遂げることはできない。いまの自分があるのは、周りの人たちの協力があってこそ。それを知っているから、つねに感謝の気持ちをもって相手に接することができるのです。
カリスマ美容師と呼ばれる人たちは自分たちがカリスマであるわけではなく、カリスマと呼ばれる人たちを顧客に抱えているから、カリスマ美容師なのです。自分の格を上げるには、自分のことを自分で宣伝しても効果がありません。
一流の人とつき合うなかで互いが互いを評価し、高め合う関係があってこそ、自分もまた一流への階段を上っていくことができるのです。
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