参院選は中盤にさしかかり、各党の党首らが県内入りし、熱気を帯びている。9日は、先行する自民を追って「2番手争い」を繰り広げているとされる生活の小沢一郎代表、維新の橋下徹共同代表、民主の海江田万里代表が県民に支持を直接訴えた。
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●生活・小沢氏
「今のままだと地方はつぶされてしまう。私のふるさとも同じ。みなさんも実感するでしょ」。30度を超す気温の中、県内最北の村上市府屋のスーパー駐車場でビールケースに乗った小沢代表は、広がる地域間格差について話し出した。
「衆院選後の地方首長選はみんな自民推薦候補が敗れた。格差をなくし、地方を活性化するため、国民サイドに立った政権を、という国民の思いは変わっていない」と手振りをまじえ、時に絶叫しながら熱弁。「自民の暴走をストップさせるため、もう一度、みなさんの力を借りたい」と締めくくった。
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●維新・橋下氏
「新潟米のブランド力はものすごくある」
橋下共同代表はJR新潟駅前で、新潟のコシヒカリを持ち上げたうえで、与党の農業政策を批判。「既得権益をぶち破って、もっと活力をみなぎらせていくしかない」と述べ、農協や医師会などの抜本改革を訴えた。さらに「既存政党はいまあるものを守る。われわれは日本の競争力を高めるため、若い人や、やる気のある人や企業に機会を与えていきたい」と主張した。
自らの慰安婦発言については「不安を与えてしまった」と述べ、真意を説明し、「波風立てずに日本の改革ができるわけがない」と声を張り上げた。
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●民主・海江田氏
海江田代表は新潟市西区の黒埼茶豆生産者約10人との車座集会に参加し、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)問題を中心に意見交換した。
海江田代表は枝豆「おつな姫」をつまみながら「新鮮だから甘いね」と表情を崩すと、「2週間後には地域ブランドのくろさき茶豆が出てきます」と生産者。別の生産者が「TPPですべてを撤廃されたら農業も地域も崩壊してしまう。生活を守るために阻止を」と訴えると、海江田代表は「国益を守れないと判断したら脱退すべきだというのが私たちの考え」と応じた。
その後、万代地区で街頭演説を行った。
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