介護現場で「腰痛」に悩む人が激増している。社会福祉施設で、「腰痛」を原因として4日以上仕事を休んだ人は、平成23年はのべ1002人と過去最多。14年(のべ363人)の2・7倍に増えた。厚労省は「腰に負担の少ない介護法を取り入れてほしい」として、職場での腰痛を予防する指針を19年ぶりに改訂。重い荷物を持つ仕事などを対象としていた指針を、介護現場にも取り入れた。
指針では、前屈姿勢が腰痛の原因になりやすいとの考えから、入浴介助や車いすへの移乗介助などの際に「お姫様抱っこ」などの抱き上げや不自然な姿勢での動作を行わないよう注意を促した。また、押すだけで体勢を変えられるスライディングシートや電動ベッドなどの介護補助具を活用するよう盛り込んだ。人力で行う場合は、2人以上で行うことを奨励する。
厚労省は今後、指針をもとに講習会などを行い、腰痛予防策を広める。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130620/bdy13062016280002-n1.htm