東京税関新潟税関支署は24日、終戦後の混乱期に旧満州などからの引き揚げ者から預かり、70年近く保管していた通帳などを持ち主に返還する式典を開いた。
式典には、戦時中に「朝鮮貯蓄銀行」が発行した通帳2通を預けた男性のおいに当たる新潟県十日町市の村山良一さん(64)が参加した。
同支署によると、連合国軍総司令部(GHQ)は戦後、インフレなどを懸念して一定額以上の国内持ち込みを禁止したため、各地の税関が通貨や証券などを預かった。
同支署では約770件を預かり、昭和28年以降に持ち主への返還を始めたが、平成8年を最後に新たな所有者は現れず、現在も約140件が所有者不明のまま。今回は残された住所を基にした調査で持ち主3人が判明し、親族に連絡した。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130424/ngt13042413490002-n1.htm