寒い日でも最後まで熱々のラーメンを味わってもらおうと、燕市の会社が作ったステンレス製のどんぶり「メタル丼」が人気を集めている。1個5千円前後と値は張るが、スープが冷めにくいと評判を呼び、発売から3年で1万個を売り上げた。
「お待ちどおさまです」 燕市小牧の「酒麺亭潤本店」で中華そばを頼むと、銀の器に入ったラーメンが運ばれてきた。うどんのような太麺に、背脂に覆われた濃いスープ。工場の労働者が出前をしても冷めないように作られた「金物のまち」燕三条ならではの味だ。麺を食べきっても、スープからは湯気が立ち上る。
スープが冷めない理由は背脂以外にもある。ラーメンを入れているどんぶり、「メタル丼」だ。2枚のステンレスを重ね、中を空洞にすることで、熱が逃げるのを抑えている。同店では冷めやすい担々(たんたん)めんに使うほか、要望すれば、希望のラーメンを入れてくれる。
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/region/TKY201302170260.html










