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死角多く…駐車場での事故多発

駐車場での事故多発 死角多く 人・車と接触の危険

フリーアナウンサーの千野志麻(しお)さん(35)がホテルの駐車場で男性をはね、死亡させてしまった事故。駐車場はスピードを出すことは少ない半面、場所によっては他の車や歩行者、自転車も多く、事故が起こりやすい場所でもある。(戸谷真美)

◆警察には通報を

事故は今月6日、静岡県沼津市のホテルの駐車場で発生。千野さんの車が、駐車中の車の間から出てきた歩行者の男性(38)と接触、倒れた男性に乗り上げたとみられる。

交通事故のトラブルに詳しい弁護士の村田英幸さんは「通常、駐車場では大半の車が徐行しているはず。今回のように死亡事故になってしまうケースは珍しいのではないか」と指摘する。ただ、死亡事故にならなくても、駐車場は死角が多い。車の陰になって子供などの歩行者が見えなかったり、道幅が狭く自転車などとの接触が起きたりしやすい場所でもある。

警察庁のまとめによると、平成23年に高速道や一般道などの道路以外の場所で起きた交通事故は2万6058件。交通事故全体は10年前に比べて減少しているが、駐車場など道路外での事故は約6千件増えている。

インターネット上には「駐車場は道路ではないため、道路交通法の適用外」「過失割合などに明確な規定がなく、通報もしなかった」などの書き込みも見られる。

だが、村田さんは「法律的に『道路』というのは『不特定多数の人が出入りする』という要件がある。駐車場も基本的に道交法が適用されると考えた方がいい」と指摘する。従って、万一事故を起こしてしまった場合、道交法の救護義務、警察への報告義務などが発生する。駐車中、または停車中の車に当てた場合、ほぼ10対0で当てた方の過失となる。乗車中の自転車や歩行者の場合も車の方が過失割合が大きくなることが多い。

◆後からの被害も

村田さんが担当した事例の中で、駐車場で停車中の車に追突し、当日病院を受診したものの、かなり後になってから被害者がむちうちの症状を訴え、通院するというトラブルがあった。

事故が起きた場合、任意保険に加入していれば警察への通報とともに保険会社に連絡し、事後の処理を任せるというのが一般的。だが、軽微な事故の場合、「保険を使うと翌年以降の保険料が上がる」「車の下取り価格が下がる」などの理由から、当事者同士で解決しようとし、トラブルになるのは珍しくない。

村田さんは「当て逃げされたという場合も必ず警察と駐車場の管理者に連絡してほしい」とアドバイス。解決できない場合、各地の弁護士会が行っている無料の法律相談を利用するほか、保険会社とのトラブルなどには全国10カ所の交通事故紛争処理センターで無料の審査を受けられる。

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20130118552.html

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