米Googleが公開した最新Webブラウザー「Chrome 25」のベータ版が話題を呼んでいる。スマートフォンでおなじみの音声認識機能をパソコン向けに強化し、マイクなどに話しかけるだけで文章を入力し、Gmailなどに転送できるようにしたためだ。
Chrome 25ベータ版の目玉として登場したのがWeb Speech APIと呼ぶ新機能。これを使えば、さまざまなWebアプリケーションで音声による文章入力が行えるようになる。もちろん各Webアプリの運営会社が対応作業をする必要があり、すぐ普及するわけではないが、Googleはさっそく参考となるような興味深いデモを公開しており、こちらは誰でも試すことができる。
このデモでは、Chrome 25ベータ版で専用ページを開き、テキストエリア内にあるマイク型アイコンをクリックすると、パソコンに接続したヘッドセットやマイクから音声で文章を作成できる。さらに文章を作成し終わったら、「Create Email」ボタンを押すだけでGmailをはじめパソコンに標準設定しているメールクライアントに転送できる。日本語、英語、中国語など32言語に対応している。
ただ、一部のメールクライアントでは、作成した文章が転送時に件名欄に入ってしまう。実際に使うのであれば「Copy and Paste」ボタンでクリップボードに保存した方が便利だ。
すでにWindowsやMac OS Xは音声認識機能を標準搭載しつつあり、また以前からパソコン向けに外部企業が開発した音声認識アプリをいくつも投入しているが、それらを使いこなしているという人は多くないだろう。
一方でChrome 25ベータ版に加わった音声認識機能はAndroidやiOS向けアプリに似た「画面に現れたマイク型アイコンを押すだけ」という手軽さが目を引く。今後さまざまなWebアプリで音声認識機能への対応が進むことを期待したい。
http://news.goo.ne.jp/article/niftybusiness/life/medical/niftybusiness-bm-38851.html










