だんだん寒くなってきて、お子さんを家のなかで遊ばせるケースが増えてくると思います。ただ、そんな季節こそ要注意。親が気づかないうちに、いつの間にかボタン電池やおもちゃのビーズなどで遊んでいて、緊急手術になったり、体の一部が溶けてしまったりする事故が発生しているのだそう! 意外なものが事故につながるため、十分注意が必要です。
■ボタン電池が1カ月鼻の穴に入りっぱなしで、鼻の一部が溶けてしまった
『子ども安全メールfrom消費者庁』では、次のように注意を呼び掛けています。
<子どもの鼻や耳などにビーズや豆などの異物が入りこむ事故情報が、昨年10月以来、消費者庁に98件寄せられています。こうした事故では、ボタン電池を鼻の穴に約1か月間入れたままにして、鼻の一部が溶けたケースや、耳に水分で膨張するタイプのビーズを入れて、緊急手術に至ったケースなど、重症につながる場合もあるため、ただちに医師に相談しましょう>
ふつうに遊んでいたはずなのに、まさか鼻の一部が溶ける、緊急手術になるとは……なんと恐ろしいことでしょうか。
■異物を取り出せた場合でも、念のため病院で見てもらうと安心
筆者も小学1年生のころ、同級生の子が、小さなゲームについていたボタン電池を外して遊んでいるときに(もうこの時点でNGですが)、うっかり飲み込んでしまったらしく、手術が必要になるといってしばらく入院していた記憶があります。
ボタン電池はキッチンタイマーや電子体温計、小さなゲーム機器、おもちゃ、小さな置時計など、さまざまな場所で使われています。銀色でキラキラしていて、小さな子どもが目を引きやすい色形。小さなお菓子にも似ているため、なんとなく口にしてしまったり、眺めていて息を吸ったときに鼻の穴にスポッと入ってしまったりするかもしれません。
子どもは大人が思いもよらないものをおもちゃにします。使用済みのボタン電池はすぐ適切に処分するか、子どもの見えないところに置くようにしましょう。また、ビーズなどの小さな小物で遊ぶ時には、親がよく見ておくようにしましょう。
また、万が一異物を鼻や耳に入れてしまった場合、うまく取り出せない場合は病院で見てもらいましょう。また、親がうまく取りだせたとしても、取りきれていないものはないか、周辺組織に傷がついていないかなどを確認するため、病院で見てもらった方が安心でしょう。
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